そうですよね、夫婦なんてどんなに仲が良くったって
元は他人、恋だ愛だと言っても血は繋がって無くて
あくまで体の関係で繋がってるだけの存在だって教えてくれてる
これは初めて見るのだろうか、アゼルバイジャンの映画
夫婦の脆さをカバーしてるのが子供、女性は特に自分の腹の中に10ヶ月も育てているから血よりも濃い関係
男はピューっと出しちゃうだけだから子供とのつながりは女性よりは薄いものの
男女ともに血と言う自分の明らかな分身であるからねぇ
子供が辛うじて家族と言う血縁を存続させてると言っていいんですよね
で、この映画家族って何かを描いた作品と見た
オープニングでは母親の悲劇を描いており
ラストは先に書いたように夫婦の脆い関係性を描いた作品と見るのは
穿った見方なんでしょうが
そう見ておかないと、本当にオープニングの息子を半端なく車二台で引きちぎってし

まうシーンしか見るとこもなんもない作品
だって86分の尺で邦題にあるゾンビは60分も尺が消化されてから数体出てくるだけだし
さらに映像的に残り50分は、ヒロイン夫婦はなんでこんなとこにあるんだって言う溝に溜まったクリークみたいなとこに浸かってるだけの作品でしかないんですよね
この連中がなんで強制的に捕まってるのか
彼らを運ぶ武装集団が何者なのかも、全く映画は教えてくれないから
与えられた映像だけではこの作品のバックボーンは全くわかんない
どうやら殺されるために運ばれているのだけはわかるんだけど
そこに至る過程で
どこの誰が、なんのために彼らに注射してるのか、どんな注射なのかも全くわからんし
彼らがなんで射殺されたのかだけが、ゾンビにさせるためだったことだけはわかるようにはなってますが
ってっことでその大量大虐殺から溝に落ちて助かったアルヴィンとエシュラ夫婦
この二人がなんとかクリークから這い出そうとするのを延々と見せられてるだけに
いい加減に寝落ちしそうになるんだけど
エシュラのタンクトップからはみ出す谷間によって寝落ちだけはせずに済む作品
しかし夫婦揃って溝から抜け出そうと必死になって努力する姿は愛し合う夫婦の鑑みたいなんだけど
アルヴィンの様子がだんだんおかしくなってゾンビっぽくなってくると
大雨で水嵩ました、溝からなんとか抜け出せたエシュラは一人必死に地べたを這って
アルヴィンの問いかけにも答えない
これがここまで一緒に脱出しようとしてきた夫婦の本当に姿なんですよ
自分さえ助かれば・・・
そんなエシュラに待ち受けていた運命とは・・・
そんなエシュラに待ち受けていた運命とは・・・
オープニングで母子愛を見せといて、結末で夫婦の真の姿を見せてくれる
これは家族のあり方を問うた映画だったのね
子はカスガイと言うけど・・・熟年夫婦が最近よく離婚するっていうのも納得できるような(汗
2019年製作、アゼルバイジャン映画
レック・リバン脚本・監督作品
出演:エイゼル・ユスポバ、ムバリス・サマドフ、パービス・イズメイラブ
