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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ゾンビ・オア・ダイ

2021-08-10 23:31:44 | 洋画未公開
そうですよね、夫婦なんてどんなに仲が良くったって
元は他人、恋だ愛だと言っても血は繋がって無くて
あくまで体の関係で繋がってるだけの存在だって教えてくれてる
これは初めて見るのだろうか、アゼルバイジャンの映画
 
夫婦の脆さをカバーしてるのが子供、女性は特に自分の腹の中に10ヶ月も育てているから血よりも濃い関係
男はピューっと出しちゃうだけだから子供とのつながりは女性よりは薄いものの
男女ともに血と言う自分の明らかな分身であるからねぇ
子供が辛うじて家族と言う血縁を存続させてると言っていいんですよね
 
で、この映画家族って何かを描いた作品と見た
オープニングでは母親の悲劇を描いており
ラストは先に書いたように夫婦の脆い関係性を描いた作品と見るのは
穿った見方なんでしょうが
そう見ておかないと、本当にオープニングの息子を半端なく車二台で引きちぎってし

まうシーンしか見るとこもなんもない作品
 
だって86分の尺で邦題にあるゾンビは60分も尺が消化されてから数体出てくるだけだし
さらに映像的に残り50分は、ヒロイン夫婦はなんでこんなとこにあるんだって言う溝に溜まったクリークみたいなとこに浸かってるだけの作品でしかないんですよね
 
この連中がなんで強制的に捕まってるのか
彼らを運ぶ武装集団が何者なのかも、全く映画は教えてくれないから
与えられた映像だけではこの作品のバックボーンは全くわかんない
 
どうやら殺されるために運ばれているのだけはわかるんだけど
そこに至る過程で
どこの誰が、なんのために彼らに注射してるのか、どんな注射なのかも全くわからんし
彼らがなんで射殺されたのかだけが、ゾンビにさせるためだったことだけはわかるようにはなってますが
 
ってっことでその大量大虐殺から溝に落ちて助かったアルヴィンとエシュラ夫婦
この二人がなんとかクリークから這い出そうとするのを延々と見せられてるだけに
いい加減に寝落ちしそうになるんだけど
エシュラのタンクトップからはみ出す谷間によって寝落ちだけはせずに済む作品
 
しかし夫婦揃って溝から抜け出そうと必死になって努力する姿は愛し合う夫婦の鑑みたいなんだけど
アルヴィンの様子がだんだんおかしくなってゾンビっぽくなってくると
大雨で水嵩ました、溝からなんとか抜け出せたエシュラは一人必死に地べたを這って
アルヴィンの問いかけにも答えない
これがここまで一緒に脱出しようとしてきた夫婦の本当に姿なんですよ
自分さえ助かれば・・・
そんなエシュラに待ち受けていた運命とは・・・
 
オープニングで母子愛を見せといて、結末で夫婦の真の姿を見せてくれる
これは家族のあり方を問うた映画だったのね
子はカスガイと言うけど・・・熟年夫婦が最近よく離婚するっていうのも納得できるような(汗
 
2019年製作、アゼルバイジャン映画
レック・リバン脚本・監督作品
出演:エイゼル・ユスポバ、ムバリス・サマドフ、パービス・イズメイラブ
コメント (2)
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剣客

2021-08-10 17:49:34 | 韓国映画
初めは、中華そう中国だと思ってジャケット借りしてきたんですが
蓋を開けてみたら韓国映画だった
韓国時代劇なんですねぇ、清と明がお互いの覇権争いに半島制覇でシノギを削っていた時代劇
銃も出てくる17世紀のお話李氏朝鮮の衰亡に関してはあんまり詳しくないんですが
17世紀の朝鮮では最初明に朝貢することでその威光を傘に繁栄してきたものの
度々クーデターが起きて李氏が王位を巡って揉めてる時代でもあり
そう言った中で清もその利権を半島にって言う代理戦争の時代を背景にして
 
一人の剣豪が王家の娘を守って政争に明け暮れる都を捨てて王家の娘と親子として山に篭って隠遁生活してる中で
宮廷剣客時代にクーデター側の剣豪チョン・マンシク演じるミン・スンホと命のやり取りに時に剣のあたった時の破片で目を焼かれており
その目が悪化したために
娘に促されて目薬を都に求めて降りてきて、
 
清の剣豪タスリム演じるクルタイに貢上として拉致されたことによって静かに暮らしていたものの、娘を助けるために昔の剣客に戻って娘を取り戻すお話
韓国映画にしてはストーリーにしても何にしても実にストレートで単純にわかりやすい映画
ミン・スンホンが使ってる刀ってどっから見ても日本刀ですよね
それと主人公であるチャン・ヒョク演じるテユルの剣は先割れしてる不思議な剣でしたねぇ
 
いやテユルの無双ぷりを見てるだけで時間を忘れる
日本の剣劇では基本武道から絶対的にはみ出せないから、自ずと殺陣がパターン化した中で剣を交えているんですが
中国では剣が人が宙を飛び交うんですが、一応韓国剣戟では飛び交うことなく
剣と剣が交わりますがその剣戟スタイル自体に型がないんで
実にバラエティ豊かな殺陣となってるとこが楽しかったかな
 
銃殺隊に向かっても敵の人体を盾にして弾を避けながら銃殺隊を一掃しちゃったり
見所満載でしたねぇ
もちろんクライマックスはテユルとクルタイとの一騎討ちがクライマックスになってるんですが
その前に因縁のミン・スンホンとの一戦もしっかりと描いています
 
お話も歴史に基づいたとはなっていますが、そこは時代背景だけで
キャストは全部架空の人物でしょうから、歴史の中で自由に架空の人物を泳がせているという単純明快の町娯楽作品でした
剣戟好きな私には100分の尺を短いと感じる作品でした。
 
2020年製作、韓国映画(日本公開作品)
チェ・ジェフン監督作品
出演:チャン・ヒョク、キム・ヒョンス、チョン・マンシク、イ・ナギョン、ミンヒョク、チェ・ジノ、チャン・ヒョンソン
コメント (2)
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