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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

夜の最前線 東京(秘)地帯

2021-08-30 23:03:38 | 邦画
日活の71年製作の作品ですか
“夜の最前線"シリーズの第三弾っても、調べたら69年に和田浩二さん主演ですか2本作られて
日活の屋台骨が傾いてから三作目が他社発注の日活配給ではなく
なんとこちらは屋台骨ではなくて
本屋自体が壊れてしまった大映さんと
公開を一本ずつにと
お互いの製作本数減らしや、直営館売却で凌ごうって政策から
お互い一本ずつ二社番線に載せていった時に作られた作品
 
未パッケージ作品ということからでしょうか、CSの衛星劇場での8月の幻の“蔵出し映画館”でOAされた
ある意味貴重な作品とも言える
こんな機会じゃないとミニシアターでもかかりそうもない作品
だって主演は岡崎二朗と郷鍈治の二枚看板ですからねぇ
日活でもBムービー作品でしょう
なのにワンシーン、ワンセリフで藤竜也、梶芽衣子、南廣を出演させてるんですよね
この時代一本10万円からぜってぇアップしてる梶芽衣子さんのラストシーンで締めてるしねぇ沢たまきさんには歌二曲歌わせてるし
ヒロインは日活の女優さんではなくて東映から桑原幸子さんをレンタルして来てるし
ほんとお金大丈夫だったんでしょうか
って見てて心配になってしまうような作品だし
 
内容的には夜の盛り場では2人の若者女の肉体をうりものにした
一応おっぱいは見せるものの中途半端なエロチックアクション作品
東映のスケバンをオマージュしたのか
ロマンポルノに移行する以前の相川圭子さんを劇中で丸坊主頭にさせたりと
もうやりたい放題
でもちっとも面白くないのはなぜだろう
 
演技的にまだ円熟してなかったんでしょうね郷鍈治さんの演技が実に硬い
日活がロマンポルノに移行して東映にその活路を見出してからの郷鍈治の演技には吹っ切れたとこが色気になっているんですが
この時代の郷鍈治は実に何を演っても硬いんですよね
若水ヤエ子、大泉滉、由利徹にしても東映作品に見られるような柔らかさが感じられないのはなんでだろう
 
桑原幸子さんにしても脱ぎっぷりからして中途半端なんだよね
これじゃ桑原幸子をキャスティングした意味がないんだよね
まぁ当時の風族映画としては女の特出しストリップ、偽装売春組織の実態、裸にされた女へのサディスティックなリンチなどの演出は随所に入れているんだけど
これまた自社での表現規制をかけているから
全部面白くないんだよね
ゲスト出演させてる藤竜也、梶芽衣子、沢たまきの完全な無駄遣い作品
 
血液型の関係からシリーズ前二作品もできれば見てみたいなぁ
 
1971年製作、日本映画、日活作品、ダイニチ映配配給作品
井田探監督作品
出演:岡崎二朗、郷鍈治、桑原幸子、深江章喜、牧まさみ、中庸子、森みどり、原田千枝子、葵三代、相川圭子、高橋明、若水ヤエ子、大泉滉、由利徹、藤竜也、梶芽衣子、南廣、沢たまき
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ウォーデン 消えた死刑囚

2021-08-30 17:37:10 | 洋画
先に見た「ジャスト6.5 闘いの証」と一緒に輸入公開されたイラン映画
こちらはさくっと見られる90分の作品だが
甲乙付けられないが、こじんてきにはこちらの作品に軍配を上げる
 
ペルシアからイランへと変貌させたパフラヴィー朝末期のある刑務所の1日を描いた
ある意味ワンシチュエーションな作品
っていうか、国家的な発展に世界的規模の空港が必要となり、その拡張工事のために
空港近くの刑務所を立ち退かせるために
囚人を別の刑務所に移送させ刑務所を空にするある一日を描いている
 
囚人232名を無事輸送させ、残務整理をしていた所長の元に大佐が、このは移送が成功すれば、君は未だ少佐であるが大佐クラスの警察署長への栄転を確約された
有頂天で大佐を歓待の茶菓子を探すフリして
誰もいないとこで小躍りするヤヘド少佐だったが
 
何と移送が終了した囚人1名が不足していると連絡を受けて
その後消えた囚人を血眼になって誰もhsんまどいなくなった刑務所中を消えた死刑囚を探し回るだけのお話なんですが
そこに死刑囚は実は無実で、さらに死刑判決が二週間前に降りて
明日をも知れぬ命
それを社会福祉士にお姉ちゃんが、その死刑囚の無術を信じていて
彼の味方になってて
刑務所所長ですからイラン語では何というか知りませんが英語では“warden”ですから
邦題は完全に合ってる
 
いや自分の出世がこれでフイになってはと、必死で刑務所中の隙間という隙間から
もう必死で探し回る所長の姿に悲壮感とユーモアの両方が見て取れて
身近にいる人間がいっちゃん怪しいんですよね
そんなことさえ見えなくなってる姿がじつにいい
ってか途中で社会福祉士が関わって画策してることも判明するものの
何故か逮捕監禁せずに返してしまうとこはちょいイミフ
まさか惚れていた?
そんなそぶりは今まで見えていませんでしたし、会話の端々にも見られなかったけどねぇ~、
 
最終的に死刑囚の妻子が無罪だと冤罪だと村に老人が訪ねて来たり、社会福祉士がここまで無罪を信じて行動してきてるのが功を奏したのか
オープニングです囚人の老人に絞首刑台遠作らせようとしていた会話が生かされて
最終的に逃げてた男をみつける所長さんがとった行動とは・・・
最初っから最後まで逃げてた隠れていた男の姿を全く見せない演出もしっかりと効いていたような
 
人間の善意というものが何かって言うことを説いた作品
隠れんぼの鬼側の視点だけで描いた点も効いている
社会福祉士のお姉ちゃんはヒジャブをしてなかったんですが、ベレー帽みたいなので頭髪を隠していたのでそれでいいにだったのか
イスラム教ではなかったのかがわかんなかった
 
2019年製作、イラン映画
ニマ・ジャウィディ脚本・監督作品
出演:ナヴィッド・モハマドザデー、パリナーズ・イザドヤール
 
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