MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

関東流れ者

2021-10-03 23:28:14 | 邦画
何年周期かなぁ?東映チャンネルで再び始まった
鶴田御大の人気任侠シリーズの“関東シリーズ”の第1作目で1965年ですから
未だ斬響SEは入れられていませんですね
この時代何をドンな風に作っても任侠路線台頭期ですからねぇ鶴田御大もお若いし
奥歯噛み締める芝居はまだ生まれてきてないんですね

渡り鳥やくざの鶴田浩二はお世話になっている水戸のヤクザ一家の縁で茨城警察主催の剣道の大会でで土木請負の組の暴れ者大木実との対決に勝利する
逆恨みした大木実といざこざがあったものの、これが縁となり大木のたっての頼みで兄弟分に・・・
土建業の親分の村田英雄のたっての頼みで鶴田は心を洗われ無職渡世から土木請負業に転身ことにする
その前に無職渡世に一人娘は嫁にやれんと言われて恋する幼なじみと無理やり別れさえられた許嫁がいたが
剣道大会の祝賀会で巡り会うものの、その女は今では娼婦であり、大木と恋仲であったものの
鶴田を一目見てその女は栃木に転身していく
 
そんな女を演じてる小山明子さん、実にお美しい
栃木の新天地で土木請負を目指す鶴田と大木は、宇都宮に一家を興すのだが、そこは古巣の土建業と役人の馴れ合いで
地元のやくざとのいざこざが起きるものの、そこの一人娘を助けたことから
その娘に惚れられる鶴田
そんな一途な娘を演じるのは女渡世人の貫禄というかそんな垢に塗れてない藤純子

なんかスタンダードな任侠ものって言うよりは浪花節的な人情映画を見てるような
恋しく忘れられない許嫁は弟分に渡し
側から女の幸せを願う鶴田
そんな鶴田に女の情念を未だ持てずにただ憧憬的な恋感情を描出する藤純子と
プロットがあまりに甘すぎてちょっと物足りないのも事実
だってねぇ”死なないで、次に生きるときは私だけに生きて・・・“って言う女と男の切ない感情を振り切っての殴り込みに拍手できる作品ではない

小山明子は先にも書いたが、裡に秘めてた鶴田への想いと現実の間にふっと見せてくれる女としての生々しさがその美しさなんでしょうねぇ
藤純子の涙がらの訴えにラスボス斬れないなんて任侠映画としてどうなんでしょうか
ここいらが私には浪花節だよ人生はって感じたとこですが

北島三郎は終盤にチラっとだけ出てきて風呂で”兄弟仁義“を歌って散るだけの出演でしたが
それがまさか一本のシリーズ作品となるとは一体この頃誰がおもっただろう
 
1971年に渡哲也主演で”関東シリーズ“3本が作られたがそのうちの二本が鶴田浩二のでこの”関東シリーズ“とタイトルがかぶってるんですよね

1965年製作、日本映画、東映作品
小沢茂弘監脚本・督作品
出演:鶴田浩二、大木実、小山明子、藤純子、村田英雄、山本麟一、石井均、沢彰謙、山城新伍、遠藤太津朗、楠本健二、曽根晴美、内田朝雄、中田ラケット、中田ダイマル、中堀正夫
 
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日本統一36

2021-10-03 19:07:16 | Vシネマ
私自身この「日本統一」シリーズのブログへの感想のアップは
日本映画専門チャンネルのOAに合わせて来てるのですが
どうやらこの”36“と”37“の今月のOAから次作“38”まではちょっと間が開くような・・・
そうで有ればDVDリリースに合わせるために再びレンタルしてきて最新作品のリリースに帳尻を合わせてもいいのかな
って思ってもいるのですが
 
というのも、この今回の”36“のリリースの前に
人気作品ということもあってスピンオフ作品として2019年10月25日に「日本統一外伝 川谷雄一」という作品がリリースされて
その翌月この”36“がリリースされて
なんと先にリリースされた「外伝 川谷雄一」の内容に沿っての
その20年後と言ったお話が展開されると言ったクロスオーバー作品で”37“との二本撮りでエピソードを完結させてるんですよね
そしてさらに複雑なのは
この三作品をまさになぞるかのように後日譚として再び三作品の映像を使用してっていうのもコロナで撮影が芳しくできないのもあったりで
苦肉の策品でもあったんでしょうが「日本統一 エピソード集Ⅰ 叔父貴ノ愛 」までリリースさせてしまうんですものね
 
ってことでこの作品は「日本統一外伝 川谷雄一」とリンクしてる作品です
が、堅気になった古井榮一さんと、死んだ小沢和義さんを再び「日本統一」の世界に呼び戻してくれたのは嬉しい限りです
従って前作までのオープニングの梗概もなんと「日本統一1」で氷室、田村が横浜から神戸に流れてきて
川谷に出会い人柄に惚れ込んで俠和会ので一員になり
三上の兄弟分ので大宮と氷室との確執から
大宮に心酔した田村が氷室との葛藤を経て
といった流れを克明になぞってくれてます
 
そして「日本統一7」だったかの大宮を氷室を助けるために三上が大宮を射殺して
身を堅気の世界に置いてしまうんでしたよね
そんな三上は、土建業として今では北陸新幹線の請負までやってるようで
なんと北陸の
神山と共存共栄をしてるもののその金銭欲ので強さから神山を追い落とし一手に北陸新幹線の利益を独り占めにしようとする丸神傘下で菊村と兄弟分の海部が
今回並行して暗躍してきます。
 
氷室や田村は実は川谷親分が毎夜出かけて姐さんが女日本入れあげているのでは
って言う川谷家の一大事に心配してさぐりを入れている一方で
神戸にクスリが出回り三上御大の社員がシャブで事件を起こしており
川谷一門総出でシャブを追っていて
三上と川谷が密会してる南京街ので喫茶店まで行き着いたものの
そこにクスリを追ってる子分も集まってきて・・・
 
そこにいたのはなんと大宮の忘形見に師弟が生活しており
弟は警察にシャブ所持で捕まっていて
神戸のシャブ解決と丸神の海部、菊村たちの暗躍そして大宮の忘形見と三つ巴の事件を処理することとなる実に忙しいお話になっていましたが
 
中国マフィアがシャブに絡んでいるようで、それに大宮の息子も絡んでるような・・・
ちょっと詰め込みすぎな二話完結のエピソードの前奏曲でしたねぇ
 
2019年製作、日本Vシネマ、スターコーポレーション作品
辻裕之監督作品
出演:本宮泰風、山口祥行、小沢仁志、舘昌美、北代高士、中澤達也、本田広登、川崎健太、小手山雅、山崎直樹、飛鳥凛、八代みなせ、長原成樹、塚本耕司、阿部亮平、征矢学、軍司眞人、吉沢眞人、中原和宏、重松隆志、武田幸三、結城貴史、高杉亘、古井榮一、小沢和義
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