日本映画を積極的に見て行く企画での視聴作品
個人的には日本のTV連続ドラマは見ないんですが、一応劇場版ということで映画ですから、そして私の常としては予備知識なしに見るってのが常ですが
フジのTVドラマの劇場版なので、やっぱ予備知識としてドラマ版を見てないから基本設定がよくわかんなかった
何で過去の警察官北村一輝の大山と一定の時間
それもこちら現代は夜中の23時23分にしか繋がらないのか
北村一輝さんの方は時間的には昼とか時間的な制約がないようで・・・とやはりある程度は予備知識はあった方がおもしろく見られたかもしれませんけども
本編だけですが見てみてもさほど問題はないようですけど・・・
そして長期未解決事件捜査班の班長吉瀬美智子さんと北村一輝さんとは先輩後輩の間柄っていうことだったようですね
見終わって調べたらこれも映画は見るけどドラマはほとんど見ない韓国の「シグナル」というTV連続ドラマの日本リメイクドラマの映画班だったのね
ちょっとご都合主義なとこが個人的に合わなかった
ってのも過去の刑事北村一輝が過去の殺人とか事件を未然に防ぐと
未来である現在の結果が変わってしまうということ
普通にSFにおける世界観の不文律は歴史的な過去を変えてはいかんというのが
これはフィクションの世界観だから歴史が変わらなけれりゃ過去を変えてもよくて
過去の事件の被害者が現代で生きていたりってトコにちょっと違和感
ここいらドラマ見てると受け入れられるのかなぁ
お話としては2021年東京。高速道路でハイヤーが暴走し内閣情報調査室次長が交通事故死する。坂口健太郎演じる三枝のを属する長期未解決事件捜査班は、この事故を契機として、2009年の北村一輝の大山刑事と無線が繋がり・・・
過去と現在とでそれぞれの捜査が並行して描かれて行くのですが
何と内閣情報調査室次長を演じてるのが杉本哲太さん、クルマの中で苦しんで死ぬだけのご出演でしたが
TVドラマでの出演での繋がりであったんでしょうか
一言も喋らずオープニングで死んじゃうだけの贅沢さ
この事故実は20年前の新宿西口でのバイオテロで使われたヘロンガスで、どこかサリンを想起させるテロ
そのテロで一人の少女を助けた大山刑事、その父親が現在警視庁の刑事部長の井原剛志、さらに公安部長が捜査本部の主任に
そしてそこに国家権力として鹿賀丈史演じる官房長官が指揮をとる
ヘロンは20年前に政府が全て回収保管してるはずなのに・・・
この20年前のバイオテロで両親を失った週刊誌記者まで絡んでの展開でしたが
この20年前のバイオテロで両親を失った週刊誌記者まで絡んでの展開でしたが
今回の犯人は伊原刑事部長が主犯
公安部長を殺してその罪を三枝に着せてしまい、三枝は逃げながら孤軍奮闘で犯人に追いつく
テロ組織みたいな訓練された集団が官房長官を狙いホテルの祝賀会場でヘロンを巻くのを
長期未解決事件捜査班が防ぐと言うことなんですが
黒幕は何と刑事部長妻子の敵討ちで官房長官を狙うし同期の公安部長をもテロ組織を指揮して殺していた
この取締る側の人間がいかにしてテロ組織とつながったのかは全く描かれていませんでしたが
テロ組織と一人戦う坂口健太郎クン
決して警官としての矜恃を忘れずに素手で相手と戦うのね
敵は街中だろうがバンバン銃を撃ってくるし、歩道橋をバイクでかけ上がってきたり
敵の銃を手にしても決して相手を撃たないのね
そこいらのポリシーもドラマみてないとわかんないんだけど
本編でも伝わってくる
ある意味ご都合主義な解決でしたが
鹿賀丈史の嫌な人間像は圧巻でしたねぇ
監督が橋本一さんなので国家権力の闇と本編での見せ場であるアクションとのバランスの取り方は心得てらっしゃって
一応映画としての水準はクリアしていましたねぇ
したがって二時間オチずに見られた
エンドクレジットで主題歌をBTSが歌ってるのはオリジナルが韓国のTVドラマってことからなのかな
2021年製作、日本映画、「劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班」製作委員会作品
橋本一監督作品
出演:坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子、木村祐一、池田鉄洋、青野楓、杉本哲太、奈緒、田中哲司、井原剛志、鹿賀丈史
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