もう1970年ではダイニチ映配になっていたんですね
それにしてはこの作品、戦争末期のビルマ戦線での戦闘シーンから戦後の闇市シーンとかでのエキストラが大量に集められていて
戦争シーンでは爆発シーンとかもあってそれなりにお金かけて作っていたんですが
こんだけのエキストラ集められるのは屋台骨傾いてても、そこは老舗の活動屋さん
手を抜いてないなぁ
闇市のバラックとか旭の彼女の荒らアパートや昭和26年の高級アパートのセットといい
ちゃんと組んでるんですね、大道具さんも手を抜いてないのがいい
この作品VHSで発売されたものの、それ以降、今年の“小林旭 デビュー65周年記念 日活DVDシリーズ”にもLINEUPされてなくてねぇ
昨年だったかチャンネルNECOでのOAを録画しておいたものでの視聴
見る前はタイトルからして旭のヤクザ映画だと思っていたら
なんと旭は堅気なんですね
戦争末期岡田英次演じる町田参謀将校による作戦失敗で、旭中尉率いる部隊が全滅させられ
彼自身も戦傷して敵軍の野戦病院で捕りょとなっていたようで
っていうか町田参謀は旭に部隊全滅の責任を押し付けており、旭は非国民扱いで
昭和22年帰国してくるも、そのおかげで母は自殺し、許嫁の水野久美さんは行方不明となっていて町田への復讐に燃えて彼を探して東京に来ると
昔部下だった田村高廣が闇市を仕切っていて
地元ヤクザの青木義朗と均衡を保っていた
そこで働くことになった旭ですが、町田の息がかかってる青木組長との対立から田村高廣は旭をはめて
米軍によって4年の懲役刑で沖縄で強制労働
そこで岡崎二郎と仲良くなる
その間に水野久美はパトロンとして岡田英次に囲われてクラブのママに
田村高廣への復讐に燃えて刑期を終えて戻ってくるものの
朝鮮特需に沸く日本は、追放財閥が復帰できており町田もその一人として日本経済界に返り咲いてきており
クライマックスでは一応九寸五分で岡田英次を狙う旭でしたが
根っこはヤクザの切り込みではないんですけども
部隊を全滅に追い込まれ、その責任と罪を被され、母は自殺に追い込まれ
田村は自分をはめる羽目の責任を取って岡田に殺され、許婚はモノにされてた
って言った全てをドス一本に込めて
町田のパーティで静かに向かってくる火の粉を払いつつ町田を追い詰めるシーンの緊張感は素晴らしかったですが
旭自身も岡田のいのちをとるんですが・・・自身も向かってくる火の粉のために傷をうけてて、命果てるとこでのエンドマーク
一人の男の復讐人生を遠して戦後日本の混迷期から朝鮮特需で復興していくまでを描いた作品だったんですね
それなりにお金かけて作られてるんですが、この作品何DVD化されないのはなぜなんだろう
それなりにお金かけて作られてるんですが、この作品何DVD化されないのはなぜなんだろう
1970年製作、日本映画、日活作品
野村孝監督作品
出演:小林旭、岡田英次、水野久美、岡崎二朗、青木義朗、杉江廣太郎、郷鍈治、河村有紀、高樹蓉子、弘松三郎、柳瀬志郎、長弘
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野村孝監督作品
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