こちらの作品も、日本映画を積極的に見て行こうって企画で視聴した作品
歌舞伎界の尾上松也初主演映画だそうで、ももクロの一番人気百田夏菜子も同じく初主演映画
個人的にはももクロファンではないんですが、私テレ朝っ子でして
深夜はもうテレ朝に固定してる状態でしたので、ももクロの冠番組も流し見してましたので
ももクロはファンではないけど全員知ってますが
個人的には佐々木彩夏さんがいっちゃん好みです
って脇道にそれましたが
これって漫画原作の映画化作品だったんですね
で金魚の町、奈良県橿原市今井町を舞台にした、あるいみ町おこし的な作品かとも見れるんですが
いわゆる漫画原作に忠実に現地ロケしてるだけですので、町興しに作られた作品ではないような・・・でも確実に町興しもになってるよね
現地ロケしてるし、で
あのサイケデリックな茶店も実際に実店舗みたいだし
っていうか現地ロケの安直作品と違って、結構お金使って作られてる作品ですよねぇ
っていうかいわゆる映画って言うものがエンターテインメントとして持ってる要素を
この作品一本に全てブチ込んだ作品でしたがな
もうあたまからミュージカルだったし
主人公の内面心理の吐露もモノローグとして字幕と音声で表示してて
そのモノローグ自体も字幕読んでると、普通に発音してるようでリリック的には韻をふんでて、どこかラップのようにも錯覚なんでしょうが聞こえたりしちゃう
でもこの主人公その内面の心理が鬱屈したときに知らずに音声に出てしまっていて
上役への文句だったりで東京の銀行エリートだったんですが、奈良の田舎に左遷させられて
ついた町が金魚の町だったってわけ
そこで見かけた不思議な影のあるヒロインが百田夏菜子
その風貌に惹かれてしまうんですね
ヒロイン的にはいい配役だとは思いますが、先にも書いたように彼女にはなんの思い入れもない私は
喫茶店のお姉ちゃんで東京からUターンしてきて、地元で腐ってるようでそうでもな石田ニコルのバター臭いお顔に気持ちが持っていかれてましたけど
先にも書いたように映画の様式としての面白いエッセンスを全てぶち込んでくれてますから
って原作の漫画もそうだったかもしれませんが
ロマンス要素、主人公が謎めいたヒロインに惹かれており、ヒロインには思いを寄せる男がいて
主人公には喫茶店の姉ちゃんが惹かれていて
って完全にメロドラマのプロットでしょう
それにミュージカルだし、楽曲は全てこの映画のオリジナルだし
最後にはあるいみヒロインを中にしてライバル同士の対決
それも金魚の町にふさわしい金魚すくい対決って言うクライマックスのおまけまで用意されてて
さらに主人公の恋は叶わないわけで・・・
これが映画ですよって言った見本みたいな作りですよね
そうなんですよ、こんななんでもありな作品って昭和のプログラムピクチャーが
まさに令和に蘇ったかのような作品でして
いやなんだか見てるだけでこっちが懐かしくて愉しくなる作品でしたね
2020年製作、日本映画、「すくってごらん」製作委員会作品
真壁幸紀監督作品
出演:尾上松也、百田夏菜子、柿澤勇人、石田ニコル、矢崎広、大窪人衛、清水みさと、辻本みず希、北山雅康、鴨鈴女