今月の東映チャンネルでは、ー体何回目だろうか
東映が「仁義なき戦い」以降でドル箱シリーズになった家田荘子さん原作の「極道の妻たち」っても原作からかなり離れて映画化ですが
極妻を主役にして極道を裏から支える女を主人公に極道映画を作ってヒットさせた作品
第一作の岩下志麻さんの功績が大きかったようで
シリーズ化として第二作には志麻姐さんから十朱幸代さんに
そしてこの第三作では三田佳子さんが姐を務めているが4作から志麻姉さんに固定されて10作目までシリーズ化された作品
劇場作品としては志麻さんでしたが、レンタルビデオ市場を睨んで東映ビデオから新シリーズで高島礼子さんで5本作られてるほどの人気作品ですが
実はここまでっていうか第六作まで影の主役って言っていいほどの役でかたせ梨乃さんがレギュラー出演してるんですよね
二作目までは極道社会の常として他組織との縄張り争いがメインだったんですが
この三作からほとんど組うちでの内部抗争にプロットがシフトしてきてるようですね
第一作ではかたせ梨乃さんのヌードが話題になってましたが
この第三作では吉川十和子さんのヌードが話題になってた
って事でこちとら久しぶりに見ることにしたんですが
こんな三代目姐だったんですねぇ
っていうような作品だった、実に内部抗争にシフトしちゃったのはいいとしても
姐としての凛とした姐さんとは違い三田佳子さんの姐さんは
女を前面に出してきた女としての情念に生きた女を見事に演じてきてて
こんな作品いったい誰が撮ったって
エンドクレジット見てまたまたビックリ
降旗泰男さんの作品だったんですね、降旗監督男を描かせたら右に出る者がないくらいな名監督ですが
女は描けないって言う監督さんって思っていたんですが
男にこれだけ女を前面に出してその欲望を見事に演じきってる三田佳子さんの情念は、彼女の女優魂が見事に開花したような作品
こんだけ女を出し切って、周りの極道たちを手玉にとってしまうんですね
手玉に取られる成田三樹夫さんにしてもショーケンにしても振り回されているだけ
三田佳子さんと拮抗して女を前面に出しつつこれまた違う情念の女を際立たせていたのがかたせ梨乃さんだったかなぁ
ショーケンに振り回される吉川十和子さんは裸で
かたせさんに振り回される坂上忍さんがいっちゃんいい役だったかも知れない
これほどの演技をされる三田佳子さんだけではこれだけの作品は出来ませんでしたが
これ以降志麻姐さんに固定されて、さらに女版極道アクション映画に変貌する前の
徒花的な一本だなぁって
何度目かの鑑賞でようやっとこの作品の面白さを再認識させて貰った
切り口の違う記事はコチラ
1989年製作、日本映画、東映作品
降旗康男監督作品
出演:三田佳子、かたせ梨乃、財前直見、坂上忍、丹波哲郎、加茂さくら、新藤恵美、西川峰子、成田三樹夫、萩原健一、吉川十和子、本間優二、小西博之、綿引勝彦
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