山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

我がカ-ティスクリ-ク

2006-10-09 23:42:30 | フライフィッシング
週末の二日間、オフィスに缶詰になって仕事と研修を終わらせた。
さあ、今日は私だけの時間である。昨日、親友のOちゃんが川から電話をくれた。
人が目をシバシバさせながら勉強してるのにアンタは釣りかよ!とムカっときたが、ついでに大雨後の増水の状態を聞いた。徒渉困難で釣りにならずの報告を聞いて胸がスカっとした。ざまぁみやがれ。しかしOちゃんもしぶとい、溪泊して明日に賭けると言う。テントごと流されないように気をつけなされよ。

と言う訳で当初の計画どおりS沢に入ることにした。S沢は私のふるさとを流れる4本の沢のうち一番大きい沢である。午前6時に沢に入るが、深い森に抱かれた沢は薄暗く、7時半になってやっと陽の光が差し込んできた。やはり光はありがたい。



この沢は行程2キロの中に様々な表情を見せる魅惑の溪である。こんな穏やかな流れもあれば、激しく落ちる滝もあり。



10年ほど前のことであろうか、釣りブ-ムの陰で心ない釣り人たちによって私のふるさとの沢ではヤマメが絶滅した。地元有志の地道な放流活動によって、ここ数年ようやく沢にヤマメが蘇りつつある。今日は、晩秋の放流活動に備えての探釣が目的である。元気なイワナが飛び出した。元々ヤマメの沢であるが、放流した発眼卵にイワナが混入したのだろうか?



30分ほど遡行すると大滝が現れる。増水時でなくてもこの滝の迫力はかなりのものがある。水深もあり大物が潜んでいる気配ムンムンである。



大滝の左岸をよじ登って更に遡行すると、三段の釜が現れる。フライを流してみよう。



一番上の釜の巻き返しからヤマメがゆっくりライズしてフライをくわえた。すでに婚姻色をまとった今日一番のサイズ。抱卵しているかナ?たくさん子孫を残してくれることを願ってリリ-スした。平水時は極端に水量が少ないのに健気に生きていてくれるんだな。



4時間かけて全行程の探釣が終わった。今日出会えた溪魚は10匹あまり、思いのほか大きく立派に育っていてくれて嬉しさがこみあげてきた。
下流に戻って簡単な昼食をとる。インスタントラ-メンの具をつまみにちょっとだけビ-ルを。



今日の昼食はチャルメラのしょうゆ豚骨1コ半。細麺の塩がイチ押しだがしょうゆ豚骨も侮れぬ味。大盛りの1コ半で大満足なのでした。



お酒を沢山飲んでもちょっとだけでも、やっぱり昼寝ははずせません。木漏れ日を浴びながらのお昼寝、気持ちいいですよぉ。皆さんもアウトドアでのお昼寝、是非是非やってみてくださいませ。



帰り道の林道から溪を覗いてみました。この穏やかな流れがいつまでも残りますように、妖艶なヤマメがいつまでも溪に生き続けますように。そのためになら地元有志の人たちと共に、私もずっとこの溪の川守りでいたいと思います。



林道の傍らには栗がたくさん落ちていました。見上げると頭上にも。もう秋なんですね。しばらくすると甘くて美味しいアゲビが実ります。ふるさとの秋、また来るからね。



コメント (4)
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