前世紀の上海の大世界はレトロ漂う娯楽施設だったが、今世紀に入り閉園し上海万博前に大幅な改修工事が始まった。でも、その改修も終わったの後に放置され、今また改修工事が始まったようだ。
改修工事を終えた時の大世界
1996年頃の大世界
租界時代の大世界は娯楽のデパートとして知らない人は居なかった。そこには麻薬や売春なども含まれ、この中は治外法権状態だったと聞いている。私が最初にこの大世界に行ったのは1996年で、昭和の浅草花やしきを思わせるレトロな雰囲気は私にとって懐かしい風景だった。上海人がここに来る事はなく、ほとんどの客が地方から上海に来た観光客で、子供の雑技を見ていると時々失敗するし、客の入りも少なく何だか物悲しくなった記憶がある。舞台の右に自転車が置いてあるが、あれはクジの景品一等賞。当時は自転車が当たると大喜びしていた時代。