海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

試しに買ったスーツケース

2013-03-30 | 写真日記

 

ネットでスーツケースを探していたら「いとう ito」というブランドの中国製スーツケースに行き当たった。日本の会社「日本伊藤株式会社」で設計と書かれてあり中国で製造と書いてある。そのホームページhttp://www.itobrand.jpにアクセスすると、絶対に日本のサイトではないとすぐにわかるHPの作りなので大笑い。また、ネットで「伊藤株式会社」を検索するも日本の会社ではヒットしなかったので、架空の会社かも知れない。でも、物は試しで飛行機内に持ち込めるサイズの一番安いケース(約5000円)を買ってみた。それが、上の画像。届いた商品を見る限りそんなに悪くはないので、しばらく使ってみる事に。

☆どなたか、この会社について知っている方のコメントお待ちしております。

こちらの人達が日本語を一生懸命学び日本人のふりをして書く文章は、一発でわかるほど表記も文法も変なのだが、中には完璧に近い文章も結構ある。最近は、こんなメールも出回っているようだ。その記事は、JBPRESS 3/29の記事

当然の事だが、知らない人や身に覚えのない添付メールは気をつけた方が良いですね。

騙されたと思って買ってみたitoブランドのケース。その下は、23年前に買ったRIMOWA。

☆2015年7月追記 このページのアクセスが多いので、このitoブランドのスーツケースの使用感を追記しておきます。

上記の画像のスーツケースを使って約2年、飛行機に預けた回数は16回ですが今も問題なく使えてます。蓋の閉まりが若干弱いようですが、これは中国製の他の商品も同じ。どんなスーツケースでも安全を考えてスーツケースベルトは必需品です。私は上海在住なので中国のネットで購入。

☆2017年1月追記

このITOブランドのスーツケースの車輪が取れて行方不明に。一年前から車輪の一個の動きが悪くなり今年の1月に脱落したのだが、飛行機に預けた回数は購入後26回ほど。まぁ、よく持ったほうだと思っている。という事で、今は新しいスーツケースを探している真最中。

Canon FD50mm f1.4

 

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RIMOWAとの付き合い

2013-03-29 | 写真日記

 

1990年に購入した一番大きいRIMOWAのスーツケースを今も使っている。忘れもしないRIMOWAとの最初の旅は、F1サンマリノGP撮影に行く為に一人でイタリアのミラノからボローニャまで鉄道で移動し、ボローニャからレンタカーでサーキットのあるイモラを通り過ぎてリミニまで。当時はインターネットも無い時代で、ホテルを探すのに一苦労。レンタカー屋のオヤジに相談すると、人の裏をかいてサーキットからは遠いがリゾート地のリミニだったらあるだろうという言葉を信じて向かった。

この時レンタカー屋のオヤジは、私のRIMOWAを見て良いケースだなと言った事を今でも覚えている。そして、F1の撮影の為にわざわざ日本からイタリアに来た事とクレジットカードがゴールドだった事もあり、ワンランク上の車を低料金で貸してくれたのだ。(海外では現金でレンタカーを借りる事が出来る国は少ない)

このRIMOWAのケースほど丈夫で長く使えるケースは他に無いだろう。よく比較されるケースにゼロハリーバートンがあるが、あれは確かに丈夫だが重過ぎるので、飛行機に預ける時のオーバーチャージが大変だ。また、ハンドルがよく壊れる事も知られている。(実際に2回ハンドルが壊れたのを見た) また、過酷な使い方をするとゼロハリは歪みに弱く一回歪むと蓋が閉まらなくなるのだが、リモアは素材が薄く弾力があり歪んでも蓋が閉まらなくなったという事は聞いた事がない。

この23年使ったリモアは、まだ現役で十分使えるのだが、旧式の2輪タイプなのでとても使い難くキャスターも弱ってきた為に少し休ませる事に。早速ネットで探すと中国では日本よりかなり安い値段でRIMOWAが売られているのを発見。ただ、安いと言えども日本円で約8万円は今の私には少々重荷。という事でネットを放浪したあげくついにポチッとしたスーツケースは…。

Canon FD50mm f1.4

 

 

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爆光の小型LEDライトYN-300

2013-03-27 | 使える中国製カメラ機材

 

YN-160というLEDが世界中で結構売れたのだが、理由は光量が他のLEDより強いので写真でも動画でも重宝されたようだ。今回はそれよりも爆光のYN-300というLEDが発売された。これが、どのくらい凄いかというと、ISO400 シャッター1/30 1mの距離でf8.3という、びっくりするような光量が得られる優れもの。しかもリモコンで操作出来、リモコンがシャッターレリーズにもなるのだ。

なので、日陰でのポートレートなどでは2台使えば十分レフ板の代替えとして使えるので助手いらず。また、アンブレラ使用時に小型ストロボのモデリングランプや動画用としても十分使えるので、クリップオンストロボで写真を撮り、そのままのライティングで動画も撮る事が出来る。なので、動画と写真を両方撮る場合、現場でのセッティングがとても楽になる。

タブレットが普及した後、写真を撮影するカメラマンは、ちょっと動画も押さえておいてくださいというリクエストが絶対に増えると私は予想しているので、LEDライトはカメラマンにとって絶対に無くてはならない照明機材になると私は確信している。

LEDライトの使い方が上手い写真家に、Steve McCurryがいる。ブラジルでの撮影風景だが、このYou Tubeの動画を見ているとストロボが一度も出てこない。使っているLEDは、大型でLEDを1000個使っているタイプと、おそらくZ96だろう小型のLEDライトを使い分けて使用している。撮影風景の動画は、http://www.youtube.com/watch?v=H8uRRb7XMAkで見る事が出来る。

写真右上のLEDは、YN-300という色温度が変えられる弟分。これも優れものなのだ。

☆このLEDも中国製。YN-160がそうだったのですが、時々ロットにより不良品が混ざっていて点灯しなかったり煙が出て異臭がする物があるので、面倒見の良いショップで買う方が安心だ。

このLEDも、パンプロが来月から販売するようだ。

RICOH GXR A12MOUNT Nokton classic 40mm f1.4

 

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小型のLEDはとても便利

2013-03-26 | 使える中国製カメラ機材

 

私が常時持ち歩いている物は、カメラとipad mini と小型LEDライト。この小型LEDライトは仕事の時にも使用している。今は、デジカメの感度を上げてもノイズを気にせずに使えるので、部屋の中の照明を利用しながらLEDライトで補うのが定番になってしまった。ストロボの瞬間光でなく自分の目で光を見ながらコントロールできるので、私にとっては今では無くてはならない機材なのだ。

 

 

これは、私がいつも持ち歩いているYN0906というLEDライト。単三電池4本でよく働いてくれる。表面のディフューザーはマグネット式で、この裏面がタングステン用のオレンジディフューザーになっている。また、それが電池ボックスの裏蓋も兼ねている優れもの。これからの時代、小型ストロボよりこの小型LEDが主流になるだろうな。日本だとhttp://panproduct.com/blog/?p=2052で販売している。

明日は、小型で爆光LEDライトを紹介。

Canon FD50mm f1.4  写真は、ベース弾きオヤジのジム。このようにさりげなくLEDを使うのがLEDライトの正しい使い方。もちろんカメラのホットシューに取付けたりはしません。


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上海に来た部長の首が飛んだ

2013-03-24 | 写真日記

 

先月私と一緒に上海入りした部長の首が飛んだ。ある日、この部長を取り出したら胴体だけがあり首が無かった。バックの中を探すと底に部長の首が。部長に携帯のモニターを掃除してもらったのは、まだ5回ほどだったので、私の激務に耐えられなかった訳では無い。もしかしたらこの土下座ストラップは、土下座ばかりしている人は首が飛びやすいという、深~い意味が込められて作られているかも知れないとも思ったりしたが、まぁそれは無いだろう。

よく見ると、首の芯(金属製)を胴体に空けられた穴に差し込み接着剤で止めてあるのだが、胴体の部分の穴の径が大き過ぎるようだ。それを接着剤のみで止めてあるので、これでは首が落ちて当然。おそらく製造会社が組み立てやすくする為に、初期は穴が小さかったが組み立て効率を上げる為に胴体の穴を大きくしたのだろうと推測。また、接着剤の質も落としたのかも知れない。

こちらの製品によくある事なのだが、初期ロットとしばらくしてからのロットに大きな差がある事がとても多い。つまり、しばらくすると手抜きが始まるのだ。私もこの手の苦い経験は何度もしているので、買ったらその場で商品をチェックするのが習慣になっている。

こちらのカメラ業界の人に聞いたのだが、昔の上海製の銀塩カメラもまったく同じで、シリアルナンバーの初期頃の出来はとても良い(一生懸命作る)のだが、後半になると見えない部分の手抜きが必ずあるそうだ。なので、中古でも初期ロットの方が値段が高かったりする事もあるのだ。

こちらの製造会社の社長の自慢は、ドイツや日本の機械を入れているので工作精度が高い事を自慢するが、それはCNCの機械の精度であり、良いマシンを入れればそこそこ誰でもある程度の精度は保てるのだ。問題は、その後の人による組み立て精度と品質管理に問題がある。

例えば、カメラのマウントアダプターなんかがよい例で、組み上げ後の最終チェックをやってない会社がとても多く、無限大が出てなかったりマウントが外れなくなったりする事が結構多いのと、しばらく使うと部品がヘタってしまいトラブルが起きる。つまりハズレに当たる確率がドイツ製や日本製と比べてとてもとてもかなり多いという事だ。今こちらでもっとも信頼出来るマウント関係のアクセサリーを作っているのは、私が知る限り一社しかない。その人は、昔カメラマンだった人でカメラも設計製造していた人。今は機材アクセサリーの企画製造販売をやっているオッサンだ。早い話、普段カメラを常時使っていた人と普段カメラでなくスマホくらいしか使わない人が作る製品とは、完成度がまったく違うのだ。また、物事のツボを押さえられるかどうかで、製品が天と地の差になるという事だ。

今こちらでは、動画用ミニクレーンアームや三脚が値崩れを起こして在庫が山のようにあるので、買ってくれないかと持ちかけられているが、その在庫の山の製品はどれも中途半端で長く使えそうにない製品ばかり。ある製品が売れるという噂が広まると、みんな一斉にそれをコピーして大量に作るのだが、ツボを押さえてないのでほとんどが売れない製品に。そして、そういう会社は物事の先を見るという習慣がないので、すべて後手にまわるというのが、今のこちらの機材製造会社のスタンダード。

RICOH GXR A12MOUNT Nokton classic 40mm f1.4 Leica M用接写リング使用

このノクトンクラシック40mm f1.4の開放の描写は、日本の美意識である「わび」まで写しとってくれる名玉。最新のデジタル用レンズでは、こうはならない。

さて、この部長をリストラするか手術して使うかだが、手術してもまた首が飛びそう。

 

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