海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

本日9月30日は中秋節

2012-09-30 | 写真日記

 

本日は、中秋節だが毎年上海では月なんて見る人はほとんどいないので、月よりダンゴ状態だ。昨日の土曜日は、連休前の仕事日だったのでタクシーがつかまらず街は大渋滞。今年は特に日本人は大挙して帰国しているんじゃないかな。一昨日、日本の野田総理が国連で主張していたが、一見毅然としてはっきりと言っているように見えたが、あの言い方は国内では通用するが、もっと具体的に言わないと諸外国には通用しない。ここでも美徳と言われる日本の奥ゆかしさが出てしまっている。また、A4の資料一枚を各国に提出したようだが、文章のみでわかりにくい。遠い他国の人達には、どの位置の島を問題にしているのか理解してない人も多いはずだ。つまり資料の見せ方もダメ。あれでは、他国の賛同も得られないだろうな。日本から遠い国の人達には関係ない事だし、どうでもいい事だろうから国連内も空席が多かったようだ。内でも外でもダメでは、日本の未来はない。

中秋節にピッタリの画像が無いのと、今日から祝日なので飲み屋で撮った赤いワインを掲載。

 

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国慶節前の上海

2012-09-29 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

この国は民族の大移動が年に2回あり、明日から中秋節と国慶節を含め9月30日から10月7日まで8連休が始まる。本来なら多くの中国人が日本に向け観光旅行に行くはずだったし、日本からの観光客も来るはずだった。今年は両国の旅行業関係者には、イタイ年になってしまった。その中には、日本語で声をかけ善良な日本人を騙す詐欺師や法外な金を請求するボッタクリ喫茶も含まれる。また、この年2回の大型連休は、会社を辞めるきっかけにも使われる。つまり、元の職場に戻って来ない人達が結構いるのだ。

この時期、日系の会社員も多く帰国するので、おそらく本社で今回のデモについて報告が待っている為に駐在員のトップは休日どころではないかもしれない。数日前から色々な分野の人に、ロケの件や他国への工場移転も含め6件ほどメールがあり意見を求められた。答えは、今回の事件以外にも何があるかわからないので、すべてNoと答えた。

おそらく今後、日系の製造業は反日デモ以外にも社内ストと戦わなければならないだろう。あまり物事を深く考えずに行動する人達が異常に多いので、みんなで団結すれば何だって出来ると勘違いした人達が増えたのと、相手が日本であれば何をやっても許されると思い込んでいる人達がかなり増えたはずだ。

この国の市場を考えれば撤退や移転は難しい選択かも知れないが、製造業に限って言えば10年後を考えると、出来るだけ東南アジアの他国へ移転するのがベストかも知れない。それらの国の中には、まだインフラの整備が出来てないかもしれないが、多くの企業が集まればインフラの整備も早まるし、日系企業を守る為には日本がある程度インフラ整備に金を出してもよいのではないかとも思う。リスク分散も含め一国に頼り切るのは絶対に危険だし、今回はそれのよい機会だと私は思う。

3年後、この国はどうなっているんだろうな。

Canon FD50mm f1.4   雲が怪しくていい。淮海路で撮影。

 

 

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久しぶりの孔乙己酒家で

2012-09-28 | 写真日記

 

昨日の続き孔乙己酒家で。

孔乙己酒家で新しいメニューを見ると、満堂紅という新しい紹興酒がメニューのトップに。私が知っている紹興酒の中で一番高い値段が付いている。半斤つまり250ml(中国では1斤が500g)で198元(2500円)は、この日3人で食べた料理よりも高い。そんなの頼めないので、いつも飲み慣れている加飯皇(30元くらい)を半斤注文。


隣の棚に聞いた事のないブランドの古びたラジカセが。1993年頃の上海の若者は、自転車の前カゴにラジカセを入れて音楽を聞きながら街を走るのが流行った時代だったと上海人から聞かされた。ウォークマンでなくラジカセなのだ。自転車全盛時代に、さぞかし煩かっただろうと想像しつつ、酒をもう半斤。そして、帰りに紹興酒1斤をボトルに入れてもらい持ち帰り。

 

外に出てタクシーを探しながら歩いていると、工事現場の塀の前に砂の山が。普通なら見過ごす光景だが、尖閣諸島に見えたので一枚写真。

キャノンFD50mm f1.4 

 
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久しぶりに旧城内へ

2012-09-27 | 写真日記

 

ほぼ2ヶ月ぶりに上海で一番濃い場所である旧城内へ行く。やっぱり、この旧城内が私にとっては一番上海らしい街であり落ち着く。そして、久しぶりに孔乙己へ中国人と行くも日本人の人影なし。久しぶりだった事もありとても暖かく迎えてくれ、まだメニューに出してない厚切り牛タンの上海風あんかけを試食としていただく。

 

この店が大きくなり、ここの老板夫婦は店に出てこなくなったのがちょっと寂しいが相変わらず店は大盛況。魯迅の「孔乙己」に出てくるようなカウンターがあり、一人で紹興酒を一杯やりながら軽く飯を食えたら最高なんだけどな。

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中国のネット人口

2012-09-24 | 写真日記

 

一昨日の夜にいつものBarへ行くためにタクシーを拾い乗り込むと、行き先を告げる前にドライバーから中国語で日本人か?と聞かれる。私は、ややムッとした口調で、日本人だと答える。ひと呼吸あって、「そうれすねぇ」と訛った日本語が返ってきたので拍子抜け。行き先を告げた後は、目的地まで会話なし。金を支払うと、「ありあと」とお礼を言われる。衡山路の夜の街は、いつもの賑わいに戻っていた。(日本人村近くではない)

上海は、すでにほとんどの若者がスマートホンに切り替えているので、普通の携帯電話を見る事の方が少なくなっている。現在この国の携帯電話使用者は、10億人を超えている。そのうちネットに接続している人口は約5.4億人といわれているが、最近廉価版のAndroidスマートフォン(一万円以下)が数多く市場に流れているのでさらにネット接続人口は急激に増えるだろう。今までPCを持っていなかった若者達も色々なサイトを見る事が出来るで楽しくてしょうがないという雰囲気だ。これは、良い事でもあるが、間違った使われ方をするととんでもない方向に向かう事だってある。

今回100都市以上で発生した物々しい運動会は、このネットが活躍し多くの人を過激運動会に集め画像情報も含め情報が即拡散した。私が心配しているのは、間違った情報がネット上を駆巡る事だ。ネット社会に慣れてないネット初心者と世界を知らず物事を深く考えない猪突猛進型の人達は突然とんでもない方向に行きかねない。近年、国を変えたのは情報だという事を忘れてはならない。

今回の島の問題は長引くだろうし、他の色々な問題も起きるかも知れないので、こちら在住の日本人個人も企業も、それをふまえて自己防衛するしかない。

トップの画像は、深夜2時頃ipadに夢中になっている一人の坊や。

Canon FD50mm f1.4

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