ストロボの上に乗っているのは、モデリングになるLED BoLing製Speedlite partner
今度新しく発売されたGODOX V850は、とてもよく出来たストロボだ。先週手元に届いたV850をテストしたのだが、こんなクリップオンストロボが欲しかったというのが本音。
何が良いかというと、今までのクリップオンストロボ本体の電池は単三電池が普通なのだが、このV850はストロボ本体のバッテリーがリチウムイオン電池になった事。なので、外部バッテリーの必要性が無くなり、GN58のフル光量で約650発発光が可能。しかも、フル光量でのチャージタイムは約1.5秒1/2光量で0.5秒と異常に速い。
また、TTL機能など余計な機能が何も無く光量は1/128まで落とせるし、カメラの機種を選ばないのが良い。それと、専用ラジオスレーブFT-16sを使えば送信機側で光量などを調節できるので、とても便利。このFT-16sはGODOX AD360やAD180のラジオスレーブ(FT-16)の弟分なので、AD360とV850を併用した場合でもチャンネル切り替えで、両方のストロボを手元でコントロールする事ができる。(FT-16とFT-16sの違いは、受信機側のジャック形状と外観が違うだけ)
左が1/8000シンクロが可能なスレーブCells (キャノンのみ)右がV850用FT-16s
そして、もう一つの売りは、GODOXラジオスレーブCells を使えば1/8000のハイスピードシンクロに対応しているのだが、現在はキャノンのみ対応。ただし、Cells は、手元で光量コントロールは出来ないタイプ。
ただ一つV850の欠点を上げれば、連続発光回数がフル光量で20発までとやや物足りない。しかし、この手のストロボで最近はフル光量なんて必要ないし、それより光量をいかに落とせるかの方が重要なので私は気にしてない。
カタログデータ通りかどうかテストしてみたのだが、連続発光回数はピッタリと一致。1/1 20回 1/2 60回 1/4 100回と普通使う分にはまったく問題ない。
ストロボ本体にリチウム電池を使った物は、前世紀1990年頃にCanonの専用ストロボに存在したが、光量が小さ過ぎたのであまり売れなかったようだ。最近中国メーカーの中にも良い製品を作る会社が出てきた。その中の一つが、GODOXの製品だ。
このV850は、来月中旬から東京のPanproductで販売予定。