海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

一脚のゴム製石突を大型に交換

2023-12-04 | 使える中国製カメラ機材

Amazonで買った大型ゴム製石突に交換

 

Leofotoのカーボン製一脚MP-285Cを使っているが、石突部分を大型のゴム製に交換した。この石突の直径は50mmだが、オリジナルの点で支えるタイプとは安定度が全く違う。しかもAmazonで1257円と格安だ。以前はミニ三脚をつけていたが、耐久度とコンパクトさを考えると、このゴム製の方が数段機動性が高まる。今のデジカメの手ぶれ補正と高感度性能を考えれば、私の街撮りでは三脚から解放されるのはとても楽。一脚ユーザーにはお勧め石突だよ。

日本のベルボン製の一脚には、同じようなゴム製石突が交換可能で標準装備されているのはとても良い。

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ストロボからLEDへ

2023-03-20 | 使える中国製カメラ機材

地下鉄内で仕事

 

すでに7年以上前の事だが、中国では大型ストロボのBroncolorやProPhotoがまだ大量に売れていた時代があり最大のお得意様は服や靴などの製造工場などだった。しかも驚く事に3200Wなど大光量タイプがよく売れていたのだ。当然使うカメラはセンサーの小さいデジカメなので、そんな大光量はかえって使いにくいが、会社側は一番高い値段の機材を入れたという面子も影響もあり売れていたのだ。売る側は大喜びだよね。

今も中国では洋服や靴などは製造したその場で大きな自社スタジオ内で商品撮影が始まる。すでに複数の撮影セットとカメラマン+画像処理スタッフが常駐していて、撮影しながら画像処理しネット画像用に仕上げていく流れ作業になっているのだ。そして、数年前から新規に大型ストロボはほとんど売れなくなった。こんな事になるよと何度も販売店に警告していたのだが、やはり大型ストロボはさっぱり売れず、昨年の暮れに上海と杭州の実店舗を閉鎖。今後は写真も必要だが動画がメインになるので、撮影は間違いなくLED照明に変わり動画からの切り出しを写真として使う時代になる。

時代の流れを先読み出来ない経営者は、海外を知らない文革経験者に多い。最近は香港や深圳の若者が頑張っていて、若者だけが集まり新しいブランドも立ち上がって来ているので、私は相当期待している。以前のブログでも書いたが、今の若者は杭州と成都に集まっているようだが、撮影機材関連はやっぱり香港と深圳だろうな。

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リフレクターを外しペンシルライト専用に

2023-03-18 | 使える中国製カメラ機材

ペンシルライト専用ストロボとして使用

 

写真撮影時に日本人ほど影を嫌う国民はいない。これは、おそらく日本画や浮世絵の影響があるのかもしれない。フィルム時代のプロの撮影現場では、ポジフィルムを使うのがスタンダードだった。なので、ネガと違ってフィルムのラチチュードが狭いので、いかに光をソフトにするかが課題だった。一方の動画ではネガで撮影するので、写真とはライティングがまったく違う。

東京で仕事をしていた時は、時々ストロボのペンシルライトを使って太陽光を演出し撮影していた頃があり、ファッションや物撮りで疑似太陽光を作って仕事をしていた。太陽は地球から遠く離れているので我々が住む地球からは点光源となり影はシャープでキレがある。そんな光を再現するのは無理だが、この光を作るにはストロボのペンシルライトを使うしかなかった。とは言っても、あくまでも擬似太陽光風なので、よく見れば太陽光ではない事がバレてしまうが、結構使えるライティングなのだ。

最近はポケットに入るサイズの照明機材をメインにしているが、ペンシルライトとしてポケットに入るような機材は過去なかった。唯一それの変わりになるストロボが上のゴドックスのストロボ。ペンシルライト専用として買ったので、折りたためるリフレクターは外してしまった。GN11なので光量的には頼りないが、うまく使いこなせば擬似太陽光を演出できる。ラジオスレーブは、同社の安いCT-16で問題なく使える。

☆8年以上前に、こんなストロボが欲しいと提案しCanonの古いフラッシュガンをこの会社の老板(社長)に渡し置いてきた。渡したフラッシュガンの円形リフレクターの作りは精度も良く完成度は相当高かったが、今販売中の円形リフレクターはお粗末としか言いようがないほどオモチャで完成度は相当低い。まぁ、私には必要ない部品だからどうでも良いけどね。それと、GN11の光量だったらもう少しコンパクトに作れるはずだけどね。

☆写真電気工業のストロボは5台ほど持っていたが、全部上海に持ち込み変圧器を通して使っていた。10年ほど前に元アシスタントに全部譲り今も現役で使っているようだ。このSDブランドのストロボチューブはU型チューブで円形のチューブより光の配光が良く多くのファンがいた。U型のチューブを使っていたストロボメーカーは、フランスのバルカーとアメリカのトーマスだけだったが、トーマスが製造をやめた後に写真電気工業が完成度を高め製造していた。その時に特注したのがペンシルライトで、単体ソケットにストロボチューブを差し込むだけのシンプルな構造でリフレクターは無い。

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私の今の照明機材すべて

2023-03-16 | 使える中国製カメラ機材

私のすべての照明機材+039のLED電球Sh50Pro-Sとh50Pro-V 右下は8年ほど前に私が企画したツインアンブレラホルダー

 

職業カメラマン時代は、薬の錠剤から車まで幅広く撮影してきた。現在はそんな仕事なんて来ないので、10年ほど前に大型ストロボなど一式は上海の元アシスタントの元で活躍中。全てではないが、広告写真の物撮りなどは商品をよく見せるために、現実にはありえないような光を演出しなければならない。そんなライティングを長年やっていたので、普段でもついレフを当てたり光を追加し余計な事をしてしまうクセが染み付いている。それらを卒業し、10年ほど前から小型で小光量のストロボとLEDライトのみが私の照明機材になった。仮に大光量の機材が必要になれば、レンタルした方が合理的。

今ここにある機材は100%中国製。気が付けば、日本製の撮影機材はカメラのみという時代になってしまった。カメラ以外の撮影機材も、一部の欧米製を除けばすべて中国製という事になる。その一部の欧米製機材も部品の一部は中国製造の物が多過ぎる時代になっている(地方の工場のラインを見ると面白いよ)。ただ、一部の中国製照明機材は使わない方が良い機材も多く、その代表は電気物のLED照明機材だ。中国は電気の周波数が60Hzで220Vと決まっている。これを標準にするとヨーロッパでは220V50Hz、アメリカでは110V60Hzが標準で、日本は100Vが標準だが西と東で電気の周波数が60Hzと50Hzの二種類があるので、世界で一番電気効率の悪いガラパゴス国になっているのだ。例えば西の60Hzでは問題なくても、東京など50Hzでは問題が起きる可能性が大きい。100V50Hzは、世界で一番不利な条件なのだ。

☆AC電源を使う高出力LEDライトを使う場合は、日本仕様となっていても放熱効果が相当下がる製品も多いので注意した方がイイね。常にAC100Vが安定している訳ではないのと、日本の電気事情を理解してない中国メーカーが相当多いので注意した方が良い。LEDライトを連続点灯している時に突然消灯してしまった場合は、日本の電気事情を把握せず製造している例や電源部のパーツに余裕がない物を使っている物がほとんど。また、製造ロットによってはコストダウンする為に、初期ロットとその後では内部部品を変えている場合もあので、これは外観からは判断出来ない。LEDなどの照明機材は同じような性能の商品があった場合、完全に日本仕様として開発した製品か値段の高い方を買った方がイイね。

 

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新しいライティングテクニック

2023-02-13 | 使える中国製カメラ機材

直径15cmLEDとFlashQ Q20IIを併用する事もある

 

右上は039ブランドの電球タイプLED Sh50Pro-Vと小型LEDライト2つ 右下はFlashQ X20(100均のディフューザーを取り付け) 下はLEDランタン

 

スタジオ以外での撮影で、軽くコンパクトに持ち歩ける照明機材をずっと考えていた。一つは、アンブレラやソフトボックスを使った画一的なライティングがイヤになったという理由もある。前世紀はストロボを筆頭にタングステンライトやHMIなどがメインで、ポジフィルムを基準に様々なライティング方法があった。当時プロの現場では広告も雑誌も印刷原稿に使うために、ほとんどの場合感度の低いポジフィルム(ISO64やISO100)を使っていた時代が長かったのと、4x5や8x10など大きなサイズのフィルムを使っていたので、大光量のストロボが必然だったのだ。そして、デジタルに変わって感度を上げて撮影してもまったく問題ない時代になったので、小光量のストロボやLEDライトで普段の撮影は問題なく使える時代に変わってしまった。また、室内で現場の雰囲気を壊すようなストロボライティングより、現場の室内照明の雰囲気を残しながら足りない部分をLEDや小型ストロボで補うようなライティングの方が出来上がった画像を見ていて臨場感が数段上がる。これが理解できると、シャドウ部を補うレフ板も必要ないので、大きくて重い機材を持ち歩かなくて良くフットワークが軽くなるのが良い。

LED電球Sh50Pro-Vは光量が50Wもあり光量調整も出来E27ソケット対応なのでメインライトとして十分使えるし、FlashQ Q20IIを併用しながら小型LEDやをうまく使いこなせれば面光源のような画一的な光のソフトボックスを使わず、まったく新しいライティングが出来る。また、自然光と併用しながらLEDをうまく使いこなす事が出来れば、表現の幅も広がる。ツボは、今の現状の照明の雰囲気をいかに殺さず、後でRAW現像時に調整をやりやすいデータを作れるかどうかという事かな。臨場感のあるライティングをしたければ、欧米の映画を観てライティングを学んだ方が良いかもね。ソフトボックスやアンブレラを否定するつもりはまったくないが、カメラがデジタルに変わりセンサーサイズも35フルサイズがメインの今、ライティング方法も考え直した方が良いという事ね。またスタジオ撮影の物撮りは、ストロボより定常光のLED光源の方が圧倒的に光をコントロールしやすいので、今後はストロボを使う人よりLEDを積極的に使う人が増えると予想している。(大型ストロボメーカーの廃業は8年以上前から始まっている)

私の場合は人を撮影する場合、トップの画像の15cm径のLEDライト(色温度可変)と室内光を併用して使う事があるが、これはメインライトというより光量を落としキャッチライトとして使う場合も多い。意外と知られてないが、目に写るキャッチライトの位置で人の表情はびっくりするほど変わるのだ。これは、漫画家から学んだ事。

☆私のライティング方法はLEDがメインだが、最近FlashQ X20とQ20IIの2台が仲間に。ただ、この小型ストロボの光量を1/8以下に落として使う場合がほとんどで、直接被写体に当てる事はまず無い。それと、この小さなストロボを買った理由は、カメラから離して使えるラジオスレーブが組み込んであるのが最大の理由で、これが無いと買う意味はない。

☆今後、印刷しなけらばならないような撮影は今よりさらに激減すると思っていて、それは世界的に同じ傾向にある。また、デジカメは35mmフルサイズセンサーではなく、コンパクトなAPS-Cサイズの方がレンズもコンパクトで、同じf値でも深度も深いので仕事でも使いやすいカメラだと思っている。APS-Cセンサーを基準に考えるとGFXなどの中判センサーは、堂々と中判と名乗って良いのではないかな。

 

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