海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻をSummarit 5cm f1.5で

2024-02-09 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

ジュリアーノ・ヴァンジ 箱根彫刻の森美術館

 

ジュリアーノ・ヴァンジ 箱根彫刻の森美術館

 

一昨日、クレマチスの丘にある「ヴァンジ彫刻庭園美術館」が気になりネットで検索すると、やっぱり昨年閉園になっていた。これって、コロナの影響や管理資金不足のようだが、とても残念。大きく重い作品を他の施設に移すとしても運ぶだけで大変。という事で、過去の画像からジュリアーノ・ヴァンジの画像を発掘したが、この画像は「箱根彫刻の森美術館」に展示されているヴァンジの作品の一部を切り取った写真。クレマチスの丘でも撮影したが、行った日が晴れ過ぎていて、太陽の位置が合わなかったからだ。

箱根彫刻の森美術館で撮影した日は、雨のち曇りで太陽の位置がかすかに分かるような天気。こんな日は、晴れの日が苦手なライカのSummarit 5cm f1.5の開放描写がぴったり合う。このレンズは少しクモリがありオーバーホール後、シャープネスが上がり描写性能がアップした。カメラは当時使っていたX-T1だが、確か1600万画素。でも、これくらいの画素数の描写が好き。ズマリットで撮影したオリジナル画像は軟調で黒に締まりがないが、RAW現像時に調整すればまったく問題ない。軟調なレンズの方が、後で調整しやすいからね。最近出番がないズマリットだが、ここ数年はGFX+エルマー50mm f2.8の組み合わせが多い。それは、エルマーの方が少し線が太いのと、通常の撮影で開放f値はf1.5も必要なくカメラの感度を自由に変えても問題ないからだ。私のズマリットは発売初期のLマウントで、モノクロには単層コーティングの古いレンズが最適なのだ。最新のAFデジタル用レンズは仕事用で、自分で好き勝手に撮るレンズは古いレンズの方が合っている。

☆各都道府県の転出超過のニュースで転出トップが3年連続広島だったようだ。そして転入が多いのは、関東四都県と大阪と福岡に転入が集中している。なぜ中国地方最大の広島が毎年転出トップなのかは、地理的に中途半端な位置と、地元に住み仕事をしていく上で魅力が少ない県かも知れない。私は隣の岡山生まれなので、何となく分かる。私は金沢生まれの女性を二人知っているが、金沢の事を聞くと二人とも吐き捨てるように絶対に戻りたくないと言う。先週に聞いた話だが、中国のハルピンなど極寒の東北人は、暖かい南に移住する人が多いそうだ。今の若い人達が生まれた地を離れるのは様々な理由があるだろうが、それは本人の自由で、世界中何処でも良いと思う。都道府県や世界の国も、外からと内からでは見え方が違うからね。比べるものがあるから分かる事も多い。

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Summarit 50mm f1.5とX-T1

2022-04-26 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

Summarit 50mm f1.5+X-T1

 

ロックダウン中なので、過去の画像から

箱根彫刻の森美術館には毎年行っていた時期があった。この日は小雨の曇り空だったので、私にとっては最高の天気。すっきり晴れた青空は気分的に気持ち良いが、私の撮る写真には向かない天気なのだ。特にこの時に使ったレンズはSummarit 50mm f1.5だったので、晴天の日が苦手なこのレンズには最適な日。この古いSummarit 50mm f1.5は、曇天の日や薄暗い場所での撮影に向いているレンズで、輝度差の高い被写体はアンダー露出でRAW現像時にハイライト部分の飛びを抑えて現像している。このレンズが手放せないのは、すでに今の50mmデジタル用レンズでは表現出来ない描写をしてくれるので代用レンズがほとんどないからだ。

今はGFX50で使っているが、当然GFXの44x33センサーをカバーしない。ただ、私の場合は1x1と65x24フォーマットがメインなので、十分戦闘力のあるレンズだ。昔は安く手に入ったこのレンズだが、最近ライカM系のレンズが異常に高騰しているのと、このレンズはキズやクモリが発生している個体が多いのでOH前提で買うべきだ。

 

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私にとっての夜用レンズはオールドレンズしかない理由

2021-04-13 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

赤提灯が並ぶ呑屋街 横須賀の若松マーケットで

 

赤提灯のある裏路地 若松マーケットで

 

別府の裏路地で

 

私の所有レンズの中に、主に夜用と決めているレンズが数本ある。ただ、どのレンズもf値がf1.4と明るいレンズがほとんど。そこで欲しかったのが、開放f値が暗く開放付近で撮ると少し滲むレンズだ。そんなレンズは最新のデジタル用レンズには存在しないので、どうしてもオールドレンズに頼るしかない。

私の眼は、近視と極度の乱視(月が3つ見える)とここ数年遠視も混ざるオールド眼球なのだ。つまり私が夜に見る風景を最新のデジタル用レンズで撮影すると、あまりにもシャープ過ぎて世界が違って見えるのだ。

昨年の春に広東省のとある街を撮影する予定だったが、新型コロナウイルス問題でぶっ飛んでしまった。そこを撮るには、最新のデジタル用レンズでは表現できないのだ。今年いつ日本に戻れるかまだ未定だが、ドイツからf値の暗い夜用の105mmのレンズが東京に届いているのでテストが楽しみだ。

☆私が特に夜用(昼でも使う)に使うレンズは、Nokton Classic 40mm f1.4・Summarit 5cm f1.5・Pancolar 50mm f2・MC Rokkor 50mm f1.4・MC Rokkor58mm f1.4・Oreston 50mm f1.8・ Elmarit-M 90mm f2.8・Hektor135mm f4.5(少しクモリあり)・Telemegor 180mm f5.5などがある。

☆画像は、夜用レンズ部類に入れてあるNokton Classic 40mm f1.4 開放で撮影

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横須賀中央駅付近で一杯

2018-05-10 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

 

 

 

横須賀中央駅付近で一杯。この日、X-H1の新しいフィルムシュミレーション「エテルナ」で通した。フィルムシュミレーションのプロネガスタンダードより更にラチチュードが広いのでシャドウ部の多い夜の撮影にはぴったり。しかも彩度が低いので私好み。ホワイトバランスは当然デイライトなのだが、色温度の低いタングステン照明も自然に表現出来ている。

フジフィルムのX-H1の最大の特徴は、ボディ内ブレ補正が搭載された事。これは、純正レンズ以外でも相当効果があるので、f値の明るいレンズと組合せると相当戦闘力があるボディだ。

X-H1+Nokton40mm f1.4

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横須賀の海

2018-05-08 | 遠い記憶-日本-オールドレンズ

横須賀美術館前の海岸で

 

横須賀美術館で「集え!英雄豪傑たち」を見た後に、横須賀の海岸沿いを歩いた。この日GFX50SとFA77mm f1.8のテストをしたかったのだが、GFXのバッテリーが2個ともバッテリー残量数%で使えず。代わりに持ち出したのが、X-H1とNokton40mm f1.4の組み合わせのみ。

このX-H1(APS-C)と40mmの組み合わせだと35mmフルサイズ換算60mmなので、GFX50Sと77mmの組み合わせと同じ画角(77x0.8=61mm)が得られる。このちょっと長い標準レンズの組み合わせは、遠近感が自然でとても使いやすい焦点距離。

ここで、ピント合わせは手前の親子二人で絞りは開放。小さな画像では分からないが、遠景は深度内に入ってないので少しボケている。人間の目で遠景を見るとややボケたり霞んでいる方が立体的で自然に見えると私は思っている。

★X-H1+Nokton40mm f1.4

 

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