６年以上前に行った武漢の大学構内で撮影した毛沢東。武漢は間違いないがどうしても大学の名前を思い出せない。毛沢東の像はいたるところにあるようだが、意外と上海ではお目にかかれない。むしろ上海では建物解体時に文革当時壁に描かれた毛沢東の壁画の方をよく見かける。
大学の構内で
夜の武漢市内
泊まったホテルから夜に市内をほっつき歩く。普段上海の生活に慣れていると武漢の街は荒れて見えるが、混沌という言葉がぴったりだった。秩序がある世界より混沌とした世界の方が見えてくるものが多いし数段面白い。
フジノンがメインレンズ
来週から広東省の山の茶畑へ行く前のレンズ選びは、やっぱりフジノンレンズがメインに。そして、その茶畑の麓にある小さな古い街も是非撮ってくれとのリクエストがあるので、フジノン以外にライカレンズとキヤノンFD＋補正レンズ付も数本テスト用に増えそう。
茶摘みから商品になるまでの工程すべて撮影しなければならないのだが、現場が想像出来ないので一回で終わるとは思ってない。ただ、ここで撮り逃すと来年まで待たなければならないという難点がある。ストロボをなるべく使いたくないので、ISO感度を上げてでもなるべくその場の光で撮りたいので、小さなLEDライト数個を持っていく予定。
最近中国の地方都市の伝統行事や、まだ知られてない古い街を紹介してくれる人達が私の周りに多いのでとても嬉しいこと限りなし。来月ビザを更新したら次は景徳鎮の里へ行く予定。
☆中国政府は5月16日まで熊本県への渡航を禁止したそうだ。この16日という日付の根拠は不明。中国本土から九州への旅は一時間半ほどで行けるので中国人にとっても人気地域の一つでもあり、私の周りの中国人も阿蘇や由布院を旅した人が多いので今回の地震に相当驚いている。
私がひと月に何度も行かなければならい倉庫が虹口区の大連路付近にある。ここは1930年代に建てられた綿織物工場だった建物。当時の上海には無数の綿工場があったのだが、そのほとんどは壊されたりリノベーションをしてギャラリーやクリエイティブオフィスやスタジオや倉庫などに様変わりしている。私が5年前まで在籍したオフィスの建物の造りもまったく同じで、重機を入れて稼働させても振動しないように梁が多く頑丈に作られている。おそらくイギリスの建築工法だろう。
当時のままの窓
おそらく窓の埃も1930年代からの蓄積かも
この、昔は工場だった建物はすべて天井が4m弱あるので、スタジオには最適な物件。難点は柱が無数にあるので、スタジオにする場合はその柱をうまく避けながら設計しないと使いにくい。その1930年代のまま残っている面影といえば階段や手すりもそうだが、この当時作られた気泡や歪みがあるガラスとその窓枠もそれ。
画像は階段から見えるのだが、どう考えても人の手が届く場所にはないので、もしかしたらこのガラス窓は1930年代からまったく掃除された事がないのかと思うくらい埃が積もり積もっていて透明度がかなり低い。
☆撮影したレンズは、60年前のズマリット50mm f1.5＋X-T1。古いものを撮る時は、古いレンズがよく似合う。
鳥かご照明は手作り
日本ではクリアーな電球を使う事は稀かもしれないが、こちらでは結構スタンダード。上海の自宅の照明はほとんどLEDに交換したが、この茶室のみまだ透明電球を使っている。理由は、この美しい影が欲しいため。この部屋は一部畳が敷いてあるので、寝転がって天井を見ているだけでも落ち着くのだ。
25日から広東省の山の茶畑へ行く事に。新茶の収穫時期は春と決まっていて、毎年この時期に誘われていたのだが、日本への帰国時と重なり今まで行けなかった。今年はうまくタイミングが合い念願の茶の里へ。茶が出来るまでの工程も撮影するのだが、それより空気の澄んだ標高1300mの山に籠もるというのも初めての経験。
ズマロン35mm f3.5 α7Ⅱ
路地裏散策中にうずまき車を発見。渦巻きといえば、ゴッホか漫画の伊藤潤二か天才バカボンのほっぺを思い出す。どんな奴が乗っているのかと思い、車の中やしばらく周囲を見渡したが持ち主現れず。
最近の上海は車道の淵が黄色に塗られていて、その黄色区間に車を駐車すると固定電子警察(監視カメラ)が監視。それを知らず車を一定時間駐停車させると御用となる。駐禁は日本より厳しいかもね。
それにしても、「固定電子警察」という名前が未来っぽい。
エルマー50mm f2.8
