海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

曇りやすいレンズたち

2015-06-28 | 写真日記

今回ズマロンをオーバーホール

 

日本に帰国のたびに古いレンズをOH(オーバーホール)する事にしている。ライカの古いレンズは時々レンズを覗き込みクモリのチェックをしないと面倒な事になる。という事で、今回はズマロン35mm f3.5をオーバーホールしてもらった。

後ろに写っているレンズは、ライカのレンズの中でも最もクモリやすいズマリット50mm f1.5なのでさらに注意が必要。そして、このレンズは素材がやわらかいので拭き傷も入りやすい。

撮影用レンズは、ピントリングを回転するたびに鏡胴内を空気が移動するので、レンズは呼吸していると思った方がよい。なので、上海のような空気の汚い場所で使用していると様々な汚染物質やホコリがレンズ内に入るのだ。グリス交換は使用頻度にもよるが、5年を目安に交換したほうがレンズの為。

ところが、中国ではカメラやレンズのOHを嫌う傾向がある。道具という物はメンテナンスをしながら使う物という概念がないので、壊れてから修理するのが中国流。そして、まともな修理屋は居ないと思った方がよいので、中国で古いカメラやレンズのOHを絶対に私はやらない事にしているのだ。

次回は8月に帰国予定だが、次はテリートかな。

 

 

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6月12日に上海から大阪へ

2015-06-19 | 写真日記

大阪へ行くと必ず行きたくなる場所は、ここ

 

 ホテルはなんば花月の近く

 久しぶりに大阪へ、確か三年ぶりかな。打ち合わせが目的だったのだが、それが終わった翌日に通天閣へ。

 

若かりし頃の健さんが

 

 この新世界東映がまだ営業している事にホッとする

この大阪も中国語が溢れていて、ただでさえ賑やかな街がさらに賑やかな街に。これを書いたのは帰国してからだが、その後に銀座へ打ち合わせに行くと、当然ここも上海の南京路状態。

今月の20日から三日間は中国の端午節休みなので、また大挙して中国から観光客が来ると思うのだが、それは半端な数ではないと思った方がよい。それは、韓国行きを諦めた人たちの多くが日本に来るからだ。

まぁ、お行儀は悪いが、彼らが学校で習った日本とは違う事を理解して帰ってくれればそれでよい。

☆衆院予算委のテレビを見ながらこの記事を書いたのだが、日本年金機構の水島と、その答弁を聞いていると吐気がしてきた。今、テレビで一番面白いのは国会中継かもしれないな。そういう意味でも、国を頼りにするより自衛している中国人の生き方の方が大人かも知れないな。

選挙権の法改正があるようだが、今の十代の人たちは自分の未来の為にもちゃんと政治を見ましょうね。

フジノン50mm f1.4 M42


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納涼トイプードル中華風 (夏季限定)

2015-06-12 | 写真日記

犬はどう思っているのか知らないが

 

今年の上海の6月はまだ涼しいが、来月からすべての生き物にとっては一年で一番イヤな季節に突入する。という事でこの犬は衣替えが終了しているようだ。どうせここまでやるのであれば、頭も中国のオヤジの伝統である角刈りにしてみたら良いのにね。ついでにソリも入れて頭部の毛を黒く染めるとオヤジトイプードル中華風になる。

☆本日の早朝から関空へ向かい、大阪で打ち合わせが一件と名古屋でも一件打ち合わせ、その後東京へ。なので、ブログ更新は不定期になりそう。はぁー、おいしい本物の日本料理が待っていると思うと心がウキウキ。こういう小さな幸せがたくさんある人生が好き。

☆重要 → 6月20日から6月22日までは中国の端午節連休なので、すでに日本への旅行ツアーは超満員だそうですよ。日本の皆さんは日常必要な物(特にドラックストアーで)は今のうちに買っておいた方が良いようです。それよりも韓国のMARS対策はお子様レベル以下としか言いようがないな。日本で感染者が出ても大変な事になるが、訪日外国人が感染するとアッという間に世界に飛び火する。2003年に上海でSARSを経験しているだけに、ちょっと不安。

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中国ではバイクはノーヘルが当たり前

2015-06-11 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

このオバチャンの乗り方は蝉乗りと言っていた時代があった

 

日本でバイクを運転する時にヘルメット着用が法律で義務付けられたのは、私が高校生の時なので1973年の頃だったと記憶している。バイクでノーヘル運転は確かに気持ち良い事はよくわかる。前世紀の90年代のホーチミン市で、バイクタクシーのニーチャンと半日チャーター料金を払い市内を走り回った事があったのだが、風を切って走りながらGR1片手に写真を撮る新鮮さは今でもよく覚えている。その時はもちろんノーヘル。でも、中国でバイクのノーヘル運転をしろと言われたらお金を払ってでもお断り。しかし、中国製のヘルメットをかぶっても意味がないような動画が蔓延中。YAMAHAと中国製の安いヤツ→コレ それと、コレも。日本でも買う時は気をつけた方が良い。

ベトナムは2回しか行った事がないが、交通マナーは当然日本より酷い。でも、中国よりは相当マシなので、信号の無い道だって渡るのはさほど怖くない。それは歩行者と運転者との微妙な間合いというのがあり、一応歩行者を守ろういう意識があるからだ。でも、中国ではほとんどそんなの無し。それは別の言い方をすれば、弱者(小さい・力がない)は強者(大きい・力がある)に従うのが当たり前(階級社会)という考え方が年齢層の高い一般庶民の中にも今だに根付いているからだ。これは政治も同じだし、他国には他国独自の文化や宗教ががあるという事も理解しようとしない。なので、この国は古代から延々と国盗り物語をやっているようなものだし、都合の良い解釈で自分たちの考え方が正しいと思い込んでいる。ただ、今の20歳から30歳代の若者にはそうでない人が多いので、きっと後の20年後には変わっていると思いたい。

☆フィルムの時代から考えると、こんなシーンで簡単にノイズの無い写真が撮れるのもすごい事。十年前でも無理だったからね。

 

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「本当は日本人が大好きな中国人」は、結構面白かった

2015-06-10 | 写真日記

本当は日本人が大好きな中国人」朝日新書

先月約5年ぶりに「本当は日本人が大好きな中国人」の著者に上海で会い一緒に夕飯を食った。こんな時、二人で飯を食うには大皿料理の中国料理は適さないので、当然日本料理屋のカウンター席へ。その時に彼女の最新刊「本当は日本人が大好きな中国人」をいただいた。彼女の本は過去何冊か読んだが、ほとんどが政治社会ネタが多かった。今回は中国の文化ネタが中心だった事もあり、私の身の回りでも同じ話題で同じような経験をしているので結構楽しみながら読むことが出来た。時々日本へ帰国し日本の書店に行くと中国関係の本で平積みになっている単行本は、政治や社会ネタの本がほとんどで、この手の文化ネタの本なんてほとんど見かけない。

数多くの日本の企業が中国で頑張っているのだが、私が知る限り日本人駐在員達は中国の文化や若者達のサブカルについて知ろうとしている人や深く知っている人は意外と少ない。あっ、間違った。夜のカラオケネーチャン世界も文化だったな。彼らはそこで仕入れた裏の取れてない極薄ネタ(0.03mm)を数十倍に膨らませて広めるので、そうとう歪んだ話が日本の週刊誌ネタになって記事として書かれている事がよくある。そして、それを読んだ日本人は真に受けてあたかも中国全土がそうなんだと思い込んでしまうので、庶民の本当の正しい社会文化情報は日本にあまり届いてない事になる。

私が知る限り、中国人は相手の人間の個を見る目は日本人以上にシビアだ。相手が信用出来るかどうかは当たり前の事だが、ただ中国で金儲けをしに来ている外国人と深く中国の文化を理解しようとしている外国人とは絶対につき合い方が違うからだ。例えば日本に住んでいる外国人で日本人より日本の文化を語れる人は結構多いし、私もそういう外国人をたくさん見てきた。そういう人達は日本人から尊敬もされ、ビジネスのチャンスだって自分が努力しなくても相手から転がってくる場合が結構多い。

最近は円安や渡航ビザ緩和策もあるのだろうが、中国人旅行客が日本での爆買ニュースが両国で毎日のように報道されていている。私の友人の日本人が日本で中国人の金持ちの買い物アテンドをしたのだが、その金持ち中国人は2件のドラックストアーで100万円分の薬や化粧品を、さらに高級ブランド品も同じように爆買したそうだ。そんな中国人もいれば、京都や奈良の寺巡りがメインで日本の古い文化に驚き楽しんだ人も結構いる。今後、この日本ブームは多分しばらく続くだろうが、今後も多種多様な外国人が日本に来る事を思えば、外国人慣れしてない日本人(特に地方)はもっと頭を使って接し方や商売のやり方を考えた方がよい時期に来ている。では、どんな事をすれば良いの?なんて言っている人は、団体ではなく海外へ個人旅行をしてみればよく分かるはず。

日本では相変わらずガラケーから脱却出来ない人も多いようだが、日本にくる外国人はほぼ100%スマホを使っているのと情報はスマホがメインと思って良い。つまり、ネットを活用する事なのだが、今日本で商売をしている経営者(特に地方)にはちょっとハードルが高いようだ。個人で出来なければ市町村レベルでまとまってやる方法もあるのだが、ここで役人が絡むと面倒な事になるので必ず民間でやるべき。

☆ズマリット50mm f1.5 X-T1  

 

 

 

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