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前玉をViso変換しGFXに
ライカM用レンズで人気がないのが長玉系レンズで、135mm以上の長焦点距離レンズは相当値段が安く売買されている。私がGFX50Rで常用しているレンズに旧Elmarit 90mm f2.8があるが、GFXで使うと35mmフルサイズ換算で72mmとして使えるので、とても使いやすい焦点距離になる。ただ、そのままGFXに取り付けるとケラレが発生するのでViso変換する必要がある。同じ焦点距離に旧Summicron 90mm f2があり、これも前玉を外しViso変換すれば使えるだろうが、レンズの大きさと重さを考えるとエルマリートの方が使い勝手は相当良い。また、このエルマリートの描写は、現代のデジタル用レンズと違いギスギスしたピントではなく程よいシャープネスとコントラストのやや低い描写はフィルムで撮ったような描写をしてくれるバランスの良いM用ライカの隠れた名玉だ。
Viso変換アダプターを説明すると、旧Elmarit 90mm f2.8の前玉を外す(ねじ込み)→Visoヘリコイド(OTZFO)+ライカMRリング+R-GFXマウントアダプター(K&F製)経由でGFXボディに取付。このVisoヘリコイド(OTZFO)とMRリングのセットあるとElmar65mm f3.5やHektor135mmとElmar135mmとTele-Elmar135の4種類のレンズにも使えるので一個持っておいて損はない。
今、GFX50Rをメインに使っているが、使うレンズは95%以上が古い35mmフィルムカメラ用レンズだ。GFX専用レンズも2本持っているが、それは人を撮る時にどうしてもAFが必要な時だけ。GFX専用レンズは文句をつけようがないほど優秀だが、ピントが合った部分がシャープ過ぎて好きではないからだ。それと、私がGFX50Rをメイン機にする理由は、65x24と1x1がメインで時々フルセンサー44x33を使うからだ。
4x5や8x10で撮影しプリントした事がある人は理解しているだろうが、大判レンズは35mm用レンズより解像度が低くいが、フィルムの面積に助けられプリント拡大率も低いのでピント面のエッジが鋭くなくしっとりとした描写が得られる。それを思うと、画素数が高く面積の広い中判センサーに昔の小型フィルム用レンズを使う方が昔のフィルムの描写に近いと思っている。
✴︎OTZFO関連記事→コレ
☆Elmar135mm f4とHektor135mm f4.5には、OTZFOにOTSRO(中間リング)が必要だが、Tele-Elmar135mm f4にはOTSROは必要ない。