今年から関わってきた上海郊外のギャラリープロジェクトはアジア圏の多国籍で進められているのだが、日本人の私だけが撤退する事に。理由は様々あるのだが、一言で言えば船頭が多くなり過ぎて、本来の目的からすでに逸脱してしまったのが最大の理由。
移築した建物
このプロジェクトは中国の郊外の過疎と少子高齢化問題もあり相当複雑な問題が絡んでいる。私は日本の同様の事例を前世紀から仕事で見てきた経緯があるが、実際は実体験の無い都会の人達が先頭に立っている事が多く多額の金が動き、そのほとんどが机上の空論で失敗例も沢山見てきた。
偶然だが、先月帰国した時に親しい友人からもらった「神山プロジェクトという可能性」という本は、とても面白い取り組みだと思うし、地方創生はこうあるべきと共感できる例だ。今後、この徳島県の神山プロジェクトが今後どうなるのか興味は尽きないが、未来を考えると地に足が着いている数少ない一つの実例だと思っている。
一番お世話になった船頭のおじいちゃん
村の集会所で会った おばあちゃん
今年の11月に私は還暦を迎えたのだが、数年前から60歳を迎えたら決めていた事がありそれは以下。
- スジの通らない依頼撮影はやらない。
- 自分の写真に対してはわがままに生きる。
- 写真で名声や名誉を求めない。
- 写真に頼らず死ぬまで自立出来る生き方をする。
- 還暦は人生が一巡したのと同等なので、もう一度思春期を迎えるような生き方をする。