海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上野公園で

2018-04-30 | GFX+オールドレンズ

 

 

 

上野公園の美術館へ行き「名作誕生-つながる日本美術」を見た後、公園内をうろつく。この日、太陽はまだ高く理想的な光ではないが、MC Rokkor35mm f1.8のよいテストになった。一昨日、Topcor58mm f1.4のレンズをクリーニングに出したのだが、バルサム剥がれが発生していると電話があった。修理するにもそれが出来る人は日本では一人しか知らない。さて、どうしたものかなぁ。

★GFX50S+MC ROKKOR 35mm F1.8

 

 

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遠回りの旅

2018-04-24 | 写真日記

 

 

 

 

 

木漏れ日の影が美しい

 

買物帰りに遠回りして自宅に戻る習慣がついてしまった。ここは新華别墅で、上海の中心地だとは思えないほど静かで緑が多く鳥の鳴き声も聞こえてくるのでとても落ち着ける区域。この中には租界時代の建物が当時のまま残っているのだが、屋敷が多く大きな鉄の門があるので中を見る事ができない。画像は、租界当時の集合住宅の入口で、トップの画像のデザインはシンメトリーでないのがとても良い。

私は上海から日本に帰国する時に直接東京へ向かう事もあるが、時間がある時はあえて日本の地方空港へ降りて数泊し東京へ向かう事が多い。その中で、新しい発見があり日本の今の現状を自分の目で見る事が出来る。そして、一人旅なので誰にも拘束されず、野良犬のように好きな時に好きな所へ行き、自分の嗅覚で地元民が行く居酒屋のカウンター席で店のオヤジと話ながら地元料理を食って一杯。これが私の遠回りの旅。

その遠回りの旅の為に、数ヶ月前からエアチケットと宿はすでに予約済み。早めにそれらを取る理由は、最近海外からの旅人が多く直前だと空いてない場合が多いからだ。宿は予約サイトで探すのだが、日系の予約サイトは使わない。それは、サイトの画面が田舎のスーパーのチラシのように賑やかで、余計な情報が多すぎて目的を達するのに時間がかかり過ぎるのとサイトが視覚的に汚いからだ。一言でいえば、前置きが長いって事ね。一番ひどいのは、楽天トラベルだな。

普段歩く路からちょっと遠回りすると新しい発見がある。これも小さな遠回りの旅なのだ。

☆明日の夜便で羽田空港へ。今回は日本の連休と重なるので東京へ直行。大陸もメーデー休暇なので、日本の連休中は大挙中国人が日本に押し寄せると思うよ。こんな時は東京から出ないのが一番。

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BABY IPAは中国のビール

2018-04-23 | 写真日記

BABY IPA のラベルが好き

 

小洒落たビールのラベルに目が行き、冷えたBABY IPAある?と聞くと、奥の冷蔵庫から出してきた。ここで、冷えたビールと言わないと常温のビールが出てくるのが中国だ。上海では、今でも青島ビールが主流でバドワイザーや日本のサントリーやアサヒもあるが、私の好きなキリンの一番搾りを置いている飯屋は稀。味の薄いライト系ビールが主流なのは、料理の味が濃いのと常温で飲む人が多いので、ビールの味が濃いと口の中をさっぱりと洗い流せないのが理由だと私は思っている。この「BABY IPA」は南京のビールで、黒ビールのライト系で飲みやすい。中国の黒ビールで一番美味しいのは、新疆ビール(ウイグル)の黒ビールだが、売っている店がなく新疆料理を食べる時にしか味わえないのが残念。

中国では冷たい飲み物は体に悪いので夏でも常温のビールを飲む人が多いし、コーラなどの炭酸飲料も常温で飲む人がいるから我々日本人には驚きだ。一度、夏に常温のコーラを飲んでみたが、一口飲んで捨てた。私は経験が無いが、前世紀の中国の田舎で生ビールをオーダーすると洗面器に生ビールを入れて出てきて、それを茶碗ですくって飲むのが当たり前だった時代があったそうだ。もちろん常温でね。

そういえば、年に1回必ず住居登録でお世話になる近所の公安の前に、世界中のビールを集めた角打ちがあるのだが、まだ一度も行ってない事を思い出した。明日はちょっと行って見ようかなぁ。

 

 

 

 

 

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新華路のM2Fカフェの美味しさが判明

2018-04-22 | 写真日記

 

生の豆を選別

 

M2F

 

昔からあるパン屋とカフェは苦戦中

 

昨日行きつけになった「M2F」カフェのカウンターに座って珈琲を飲んでいると、生のコーヒー豆の選別作業が始まった。なるほど、自家焙煎する前に自分たちで豆の選別をやっているから雑味がなく美味しいのだと納得。上海の普通のカフェでは焙煎済みの豆を購入して商売をしている店がほとんどなので、何処で珈琲を飲んでもさして美味くなく、自分で珈琲豆を買って淹れた方が美味い。このM2Fは、豆の種類も豊富で水出し珈琲も作っていて、珈琲に対する探究心が旺盛なのがとても良い。また、店のスタッフは20〜30歳代で英語話せるスタッフもいるので、欧米系の客もよく来るようだ。

私の上海での珈琲初体験は、1995年の1月に取材で初めて上海に上陸した時だった。この時は、日系企業を8社ほど取材したのだが、取材先で出てくる珈琲はすべてネスカフェのインスタントでクリープと砂糖がどっさりと入った珈琲が定番だった。取材で泊まったホテルがガーデンホテル(オークラホテル)だったので、そこのカフェで少しマトモな珈琲を飲んだのが最初。その頃の上海には珈琲ショップは稀で唯一あったのが、「神戸珈琲」という名の珈琲専門店だった。店に入るとまだスタッフが仕事に慣れてなく、外国人客に接した経験があまりなかったようで、我々がストレートで珈琲を飲む姿に全員が唖然として顔をしかめていたのをよく覚えている。

その翌年から私の上海での作品撮影が始まったのだが、確か98年頃に「上島珈琲」を発見し歩き疲れた時や雨宿りに利用した事があった。私はてっきりこの上島珈琲は日系の会社だと思いこんでいたのだが、友人に聞くとあれは台湾系の会社が日本の上島珈琲をパクったものだと教えてくれたので、看板をよく見ると上島珈琲の横に、UCCではなくUBCと書いてあったので唖然。この店はチェーン展開し今でもあるようだ。

そして、2003年に上海に事務所を置いて住み始めたのだが、珈琲豆やドリップなどを買う為にデバートへ行っても、それらはほとんど置いてない状態がしばらく続いた。その後、まともなカフェがチラホラ増え始めたのが、2005年頃からだと思っている。日本人経営で本当に美味しい珈琲豆を宅配してくれる店もあったが、数年後に上海から撤退。

良い店が出来ても店を維持して行けるかが最大の問題で、それは店舗家賃と人件費の戦いが延々と続くのが今の上海。来週25日から日本へ一時帰国する事が決まっているので、心ウキウキ。

 

 

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新華路のM2Fでランチを

2018-04-18 | 写真日記

ガラス越しのM2Fのカウンターから外を

 

買物の行き帰りに、ヘンリー・ムーアの作品が必ず目に入る新華路の歩道

 

私が住んでいる新華路の家から近いフランス人オヤジが経営していたカフェが閉店した後、最近は新華路の映画館前にあるM2Fが行きつけのカフェになりそう。映画館の下にあるスーパーは白人を意識したスーパーで、ローカルのスーパーにない欧米の商品が手に入るので度々買物に行っていた。なので、M2Fの存在は知っていたがいつも混んでいるので入らなかったのだ。客層は中国人が主だが時々欧米人の客も立ち寄るカフェで、地域がら日本人を見る事は稀。

M2Fに入るのは3回目で、昨日はカウンター席に初めて座って珈琲を飲んでいると、店のスタッフ二人が話しかけてきた。客がひっきりなしに入って来るので会話は途切れ途切れになるのだが、実にさり気なく気さくに笑顔で客に接してくるのがとても良い。日本ではそんなカフェは稀だが、日本以外の国では結構当たり前のように、さり気なく客に接してくる人達が多いし、しかも気が利いた会話を楽しめるので、また再びその店に行こうという気にさせる。この近辺には似たようなカフェがたくさんあるのだが、なぜかこの店だけ客が多いのかは働いているスタッフの人間力と落ち着ける店の雰囲気なんだなと思った。

最初にすべてでは無いことを言っておくが、日本では「おもてなし」という言葉がひっきりなしに聞こえてくる時期があったね。でも、私には形式に縛られたおもてなしにしか見えない事も多いし、相手に対して気を使いすぎて逆に迷惑になる事も多い。つまり余計なお世話ってやつ。それは、接する相手を見抜く力がないので画一的なサービスになるのと、本当の良いサービスを受けた経験が少ないからだとも思う。

上海の日本料理屋の客は、日本人よりローカルの客の方が多い店の方が繁盛しているし、そうならなければ現地では店は存続できない。日本料理屋で、店に入って来た時の仕草で日本人かそうでないかを見分けるのはとても簡単。まず、日本人会社員の場合は服装や髪型が皆同じで、持っているバックまで似通っている。そして、そのほとんどは周囲を見る事もせず無口でまっすぐ前を見て、迎えてくれた店のスタッフにも目を合わさず指定された席に座るのが日本人。それは、呑み終えて帰る時もほとんど同じ。店のスタッフたちは、たどたどしい日本語で一生懸命「イラッシャマセ」「アリアトゴザマシタ」と言ってくれているのだから、目ぐらい合わせてアイコンタクトしてあげれば良いのにといつも思うのは私だけなのかなぁ。

☆GFX50S+Summilux-R 50mm f1.4

 

 

 

 

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