海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海の治安

2011-07-31 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

'

上海の治安は、都市部に限って言えば悪く無い。(郊外は住んだ事がないのでわからない)日本でよく聞くピッキングなどほとんど聞いた事がない。それは、各マンションに門番がいたり2重のドアだったりと戸締まりが厳重だからかも知れない。

しかし、古いアパートの窓を見ると窓全面に金属のパイプで囲ってある家をよく見かける。しかも、それが3階だったり4階だったりするのだ。

空き巣より怖いのは、水漏れだ。私の以前の事務所もその前の事務所も何度か経験しているのだが、それは突然やってくる。ほとんどの場合、水道管の接続部分からの漏れが多いようだが、この国の水回りの工事を見ていると電気の配線と同じように非常に雑で見ていられない。また、ガス漏れ事故も多く日本人も何人か犠牲になっている。最初にマンションを借りた時に中国人の友人に言われた事は、冬どんなに寒くても湯沸かし器のある台所の窓は開けておく事を忘れるなと言われた。

2003年、初めて上海に拠点を持った時、床の下から水が湧いて来た。普通、水漏れは上からという常識を見事に覆されたので仰天した。原因は、水道管の接続不良。その後、フローリングの床が恐竜の背中のように波打った状態が続き電気の配線も全部やり直した。幸い漏電で火事もなくラッキーだったが、この国は常識では考えられない事がよく起こるので、日本に居る時より危機管理能力は格段に上がった。

キャノンFD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アパートの配線はアートかも知れない 2

2011-07-30 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

'

上の写真は、私のキッチンの上にある換気扇の外にある吹き出し口だ。青い部分は、お菓子の箱の紙を丸めて延長しているようだ。これが、隣の家の玄関の真上に付けてある。それに、私の部屋のトイレの窓を開けると隣の家の玄関の中に入る事ができる(鉄格子がある2重玄関)。私の部屋のトイレ内には換気扇が無いので窓を開けたいが、隣の家の為に窓は開ける事ができない。(隣の家の中から丸見え)

'

'

最近、何かの工事を一日かけてやっていたが、何の工事か最後までわからなかった。ビニールホース内に何かの線が入っているようだ。

こんな配線は、こちらでは普通なのだが、以外と火事になったりしないのが不思議だ。時々東京に帰る事があるが、東京の方が消防車のサイレンを聞く回数はかなり多い。

 

キャノンFD50mm f1.4

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アパートのヒューズボックス

2011-07-29 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

'

ヒューズが飛んだ。入居して半年で4回飛ばした事になる。こんな時、このアパートは修理屋を呼ばなければならないのが不便だ。ブレーカー式に換えてくれればよいのだが、ここは古いアパートなので仕方が無いし、1回10元(約125円)で10分以内に来てくれる。これで飯を食っている人もいると思うと、まぁ良いかという気持ちになる。

このボックスは、4世帯分で外にある。

キャノンFD50mm f1.4

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上海で私の住んでいるアパートの配線はアートかも知れない

2011-07-28 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

'

私が借りているアパートはけっこう古い。そのアパートの門にはおっさんの管理人が住み込みで番ををしている。建物の入口は、4桁の番号を自分で設定して解錠する事ができる。そして、3階まで階段で上がるのだが、その時に色々な電気の配線を見て楽しむ事ができる。しかも配電盤は、蓋がしまらずロックできないので、中がむき出しだ。

'

'

何がどの線で何処に繋がっているのかは、管理人も知らないし住民もわからない。

'

'

すべてが成り行き状態なので、年月が経つとさらに複雑になってゆく。この上の電球は、昔天井に取付けられていたようだが、今はかろうじてコードでぶら下がっている状態だ。でも、この照明はハイテク機器だ。音に反応して電気が点灯するようになっているので、私は一階の入口に入ると手を一回たたくのが習慣になっている。

キャノンFD50mm f1.4

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

普陀山の奇岩

2011-07-27 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

'

この国は、何をそんなに焦っているのかよくわからない。階段を一段ずつ上がれば下に落ちる確率も低いが、三段ずつ急いで上がれば下に落ちる確率は非常に高くなる。落ちて大怪我をすれば、治るまで上がれないか階段を上がる事すら出来なくなる。今回の事故でも同じで、車両を埋めたり掘り返したり、翌日に運転再開なんて普通ありえない。

この国には、メンテナンスという概念は無いに等しい。わかりやすい例は、マンションや車やカメラも同じだ。壊れてから考えるというのが普通のようだ。物は造った時点から壊れる方向に向かうし人も同じだ。経済だけは、世界第二位だがソフト面はかなり下位としか思えないので、先進国と言われる日が来るのかどうか見ものだ。

今後、列車以外でも色々と問題が出てくるだろうし、とても危うい方向に向かっているような気がする。

キャノンFD50mm f1.4     

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする