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上海の治安は、都市部に限って言えば悪く無い。(郊外は住んだ事がないのでわからない)日本でよく聞くピッキングなどほとんど聞いた事がない。それは、各マンションに門番がいたり2重のドアだったりと戸締まりが厳重だからかも知れない。
しかし、古いアパートの窓を見ると窓全面に金属のパイプで囲ってある家をよく見かける。しかも、それが3階だったり4階だったりするのだ。
空き巣より怖いのは、水漏れだ。私の以前の事務所もその前の事務所も何度か経験しているのだが、それは突然やってくる。ほとんどの場合、水道管の接続部分からの漏れが多いようだが、この国の水回りの工事を見ていると電気の配線と同じように非常に雑で見ていられない。また、ガス漏れ事故も多く日本人も何人か犠牲になっている。最初にマンションを借りた時に中国人の友人に言われた事は、冬どんなに寒くても湯沸かし器のある台所の窓は開けておく事を忘れるなと言われた。
2003年、初めて上海に拠点を持った時、床の下から水が湧いて来た。普通、水漏れは上からという常識を見事に覆されたので仰天した。原因は、水道管の接続不良。その後、フローリングの床が恐竜の背中のように波打った状態が続き電気の配線も全部やり直した。幸い漏電で火事もなくラッキーだったが、この国は常識では考えられない事がよく起こるので、日本に居る時より危機管理能力は格段に上がった。
キャノンFD50mm f1.4