海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50SIIとGF35-70mm

2021-11-30 | GFX+オールドレンズ

GFX50SIIとGF35-70mm

 

35mm

 

70mm

 

GFX50RとGF50mm f3.5を下取りに出し、GFX50SIIとGF35-70mmが嫁に来た。買い換える気はなかったが、上海のフジフィルムのショールームに行き50SIIを触って見ると、手振れ補正機能がすばらしく夜の撮影範囲が大幅に広がる事に気づいたからだ。夕方から夜にかけての撮影では、三脚が絶対に必要だったが、特別の場合は除き手振れ補正のおかげで三脚が必要ないほど撮影が楽に。私の場合は、GFXでオールドレンズを使うのがメインだが、使うレンズの焦点距離をセットすれば手振れ補正の効果は絶大だ。

キットレンズのGF35-70mmf4.5-5.6の開放f値は暗いが、私の場合は少し絞って使う場合がほとんどなので、まったく問題ない。以前、GF32-64mmF4を持っていたが、あまりにも大きく重いので、敬遠していて時代があったが、このズームはサイズもGF63mmと同じくらいの大きさでとてもコンパクトに出来ている。焦点距離は35-70mmまでとズーム比は2倍だが、通常使いではほとんどの撮影範囲をカバーするので、これ一本で問題ない。

まぁ、このズームを使うときは、AFを使い人を撮る場合のみで、通常はオールドレンズを使う撮影方法は変わらないけどね。

 

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コピー商品が激減した上海

2021-11-27 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

10年以上前に田子坊で売っていたトランプ

 

今世紀に入ってから上海は、怪しいコピー商品で溢れていて、それを見るのも楽しみの一つだった。でも、最近は違法コピーのDVDなども含め、コピー商品が激減した。昔の上海の日本村付近は、日本人相手のコピーDVDの店がたくさんあったが、流石に最近は見ない。たまに新世紀広場付近で、怪しいオヤジが今も販売しているけどね。

カメラ以外の周辺機器も昔はコピー天国だったが、最近はコピー商品しか製造できなかった会社は淘汰。ただ、そのコピー技術を発展させ、オリジナルの製品を作り大きくなった会社が今は生き残っている。そして、今の撮影周辺機材のほとんどが中国製に。

戦後、日本のカメラ製造会社も同じで、ほとんどのカメラメーカーがライカのコピーを製造していたが、その後に技術力を高め世界No.1のカメラ製造大国になった。そういう意味でも、中国は順当に技術力を高めていると言える。

画像は田子坊の露天で売っていたトランプだ。オバマとビンラディンの間に、中国でも人気だった飯島愛が並んでいるのが眩しい。今思えば、これらトランプを買っておけばよかったと後悔。

 

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2010年蘭心大戲院で

2021-11-25 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

蘭心大戲院で能舞台

 

上海花園飯店前から蘭心大戲院を

 

当時のポスター

 

11年前に、歌舞伎の坂東玉三郎・京劇の梅葆玖(梅蘭芳の息子)・能の関根祥六の3人が同時共演した蘭心大劇院。2010年の上海万博の時の特別公演だが、日中の文化歴史に残る大イベントだった。私は公式カメラマンだったので、3日間すべての舞台に立ち会えたのは幸運。

その2年後に、反日デモが再び中国全土を襲う。この頃から、政治やマスコミや広告撮影に関わらない生き方をするために、撮影仕事は自分から選ぶと同時に、撮影にしがみつかない生き方が始まった。その後、撮影機材開発アドバイザーとして商品開発をしてきたが、中国でよくある部品の横流しのコピー商品などで壁に。

新型コロナ問題を境に、食える会社とそうでない会社の二つに分かれた。写真から動画に移行する時期も重なり、従来売れていた商品がまったく売れなくなったり、品質管理がまともに出来る会社が少しづつ増えて、コピーしか出来なかった会社が淘汰。欧米の撮影周辺機材の一流ブランドも、パーツは中国で製造したり、OEM供給している商品が多い事を知らない日本の業界関係者が多いのは、現地の工場まで足を運ばない日本人がほとんどだからだ。

デジタル時代になり物事の価値観も、あっという間に変わってしまう。その良い例が、今の中国だ。日本に戻ると「なんで上海に住んでいるの」と聞かれる事が多すぎるが、答えは「面白いから」と答える。それ以上、説明しても理解してもらえないので、その話題は避ける事にしている。それは、日本のマスコミ報道しか見てない人に説明しても理解してもらえないからだ。

6月に3ヶ月ほど東京に帰国したが、コロナの影響もありほとんど人に会ってないのは、話の出来る人が減ったのも理由のひとつ。そして、潔癖になり過ぎた東京は、なんだか息苦しい。

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渡し船で久しぶりに浦東へ

2021-11-22 | 遠い記憶 現代のレンズ

和平飯店の北楼と南楼

 

浦東の川沿いで

 

フェリーの船上から

 

仕事の撮影とロケハンで、久しぶりに浦東へ渡し船で向かった。外灘から浦東へ向かうには、地下鉄が一番便利。でも、一昨日はあえて渡し船(フェリー)で。浦西(外灘側)には3箇所のフェリー乗り場があり、浦東には2箇所のフェリー乗り場がある。河を渡るフェリーの料金は、現在2元でバス料金と同じ。10分ほどの船旅だが、河の上から浦東と外灘を観る事ができるので、昔はよく撮影で使った。

前世紀末の浦東は、何もなく畑だったので、浦西(上海の中心地)から浦東へ行く理由がないので、仕事以外で浦東へ行く人は稀だった。そんな場所に日本のヤオハンがデパートをオープンさせたが、数年で失速。今はビル群が並ぶビジネス都市として生まれ変わり、川沿いも整備されとても良い雰囲気に。

夕方の5時頃には、ネオンや照明に灯が入るのだが、船上から見える風景は何だかいつも物悲しく見える

 

 

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最近見なくなった上海名物

2021-11-20 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

最近見なくなった、上海名物の路上洗濯物干し。再開発で老朽家屋が取り壊されマンションが増えたので、こんな風景も見なくなった。前世紀は洗濯機もない家も多く、路地裏で洗濯板を使っている風景も見たが、すでに洗濯板なんて売ってない。そして、洗濯物を絞らずに干すので路面はいつも濡れていたのを思い出す。

日本から持ち込んだミキサーが壊れたので、家電ショップに行くと国産の物でも結構値段が高い。私の場合はジュースを作るだけの用途なので、そんな物に3万円も出したくない。その店から出た後に、小米ショップ(中国のスマホメーカー)を見ると、なんと値段が手頃なミキサーがあったので即購入。自宅に戻り電源を入れると見るとwifiマークが。どうやらIOT化されているようで、QRコードを読み取り設定するとスマホでコントロールできるようだ。だが、ネットで登録する段階でフリーズしてしまいそれから先へ進めず。という事で、手動で使っている。というより、手動の方が圧倒的に操作が簡単で使いやすい。ミキサーなんて、オンオフスイッチだけで十分なのに、わざわざIOT化する必要があるのかと思うが、まぁメーカーがスマホ製造の会社なので、一応機能として入れてみましたって感じかな。

以前は、家電を買うとその場で箱を開け動作確認するのが常識だった中国名物があったが、流石に今はそんな事はしない。中国も進歩したものだと思う。

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