海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

漢字に興味を持ったのは40歳を過ぎてから

2023-01-30 | 写真日記

 Canon FD 50mm f1.4+補正レンズ付アダプターEOS

 

ピンホールカメラ 2008年上海映画村で

 

金石辞典

 

左は雲南省の麗江で老作家が彫ったトンパ文字の私の名前で親しい友人からプレゼントされた印 その右は私の名刺のロゴになっている目 そして、人が踊っているように見える楽

 

私が漢字文化に育ちながら漢字に興味を持ったのは40歳を過ぎてからで、豫園の露店で篆刻をやっているオッサンに出会い印を彫ってもらったのがきっかけ。最初は観光地の豫園の中にある露店で観光客を相手にしている篆刻家なんて・・・と思ったが、雑誌に掲載された写真記事を見せてもらうと、墨を使い人間の髪の毛で米粒に詩を書きギネスに登録されている大作家だったのだ。その雑誌には、日本のNHKの番組に出演しTVで実際に米粒に詩を書いている姿が掲載されていた。それほどの大作家が、寒空の下で湯たんぽを使い手を温めながら観光地の露店に座っているなんて誰も思わないよね。当時の値段は、文字数で値段が決まり印材も含め1000円もしなかったと記憶している。出会った翌年に豫園に行ってみると、彼の姿はなく新しい作家が座っていたので聞いてみると、王先生はドイツに行ってしまったと教えてくた。という事で、彼に彫ってもらった目という文字は、私の名刺やこのブログのプロフィールアイコンとして今も使っている私の宝物だ。漢字の歴史を調べるとあまりにも面白いので、美術書を扱う上海の書店で手にとったのが金石大辞典の上下2巻で、今も私にとっては大事な資料となっている。

☆中国で会社を設立する場合は、必ず漢字表記でなければ登記できない。上海の場合は、社名が上海◯◯◯有限公司となる。登記の際に社名の第一候補から順に六候補を記載するが、決めるのは役人なのでどれになるかはわからない。

☆金石文字→コレ

 

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快活霊人力車は世界一丈夫な三輪自転車

2023-01-28 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

このロゴが好き Canon FD50mm f1.4+補正レンズ付アダプター

 

無骨なフレームデザインが好き Canon FD50mm f1.4+補正レンズ付アダプター

 

2007年ピンホールカメラで撮影 60秒露光

 

2007年ピンホールカメラで撮影 2秒露光

 

この快活霊の人力三輪車は、メンテナンスが楽で世界で一番丈夫だと言われていた乗物だ。この三輪車のフレームデザインが好きで、この三輪車を見るたびに撮りたくなるのだ。この人力車にモーターを載せ替えて使い始めたのは10年くらい前だと記憶しているが、今でも現役で使われている。随分と前の話だが、大連でロケハンの為に乗った人力三輪車は違うメーカーで、荷台が人力車の前にあるタイプ(ベトナムタイプ)だったので、視界が開けてロケハンにはぴったりの移動手段だった。この人力車も時代の流れで廃れていくので、おそらく上海のような大都会では数年で消えるだろうな。

☆最近の上海でエンジン付きのバイクを見るのが稀になってしまった。たまに見るのは大排気量のバイクで、どちらかというと趣味で乗っている人か警察がほとんど。すでにバイクのエンジン音を聞くのは、ひと月に数回くらいになってしまった。

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最初のアシスタントの自宅へ

2023-01-26 | 写真日記

上海火車駅(新幹線)へ向かう10号線の帰省客

 

上海火車駅(新幹線)から上海市内へ向かう10号線の帰省客

 

駅から車で自宅へ

 

彼らの自宅で

 

先日は私が2003年に東京から上海に拠点を移転し、最初のアシスタントだったマキ(ニックネーム)の自宅に招待され家族で食事を。この日はまだ春節中なので、地下鉄10号線は虹橋空港や上海火車駅(新幹線)へ向かう人や帰省から上海へ戻ってきた人達で混んでいた。

マキは1999年大晦日の建国50周年特別テレビ番組でエンディングを歌っていた歌手で、生番組が終わった後にメインスタッフと大宴会。その後に、東京でも音楽活動をしていた時期があった。その後、2003年から2年間は私の通訳として上海でお世話になった。旦那は一時期大阪に住んでいた事もあり、夫婦二人とも日本好きの上海人。今回は、そのマキの息子がカナダに留学する事になり、しばらくみんなに会えないという事で自宅に招待され食事を。自宅は水郷の村で有名な朱家角駅から車で数分の3階建一軒家だ。高校生としてカナダに留学する息子はアニメのファンでもあり、今一番興味があるのは"呪術廻戦"だそうだ。これは世界中で人気でコスプレを楽しむ人も多いよね。

こちらで余裕のある家庭の子供は、海外へ留学させる人が多い。子供には若い頃から世界では違うスタンダードがある事を経験させる事と、その後はどの国でも生きていけるよう欧米に留学させる家庭が多い。10年以上前は選択肢として留学先に日本を選ぶ人も多かったが、最近は日本人気が激減したのは言うまでもない。カナダを選んだ理由を聞いてみると、比較的留学生を受け入れる間口が広い事とアメリカのような銃社会ではないのが理由の一つだそうだ。

海外留学や移住を決める時に、好きだからその国へ行くという選択肢はトップに置かない方が良い。私の場合は、好きよりも先に面白いと感じたからだ。それは、前世紀に撮り続けた上海が今後どのようになるのか写真を通して見たかったのと、地元民が外国人慣れしていて、上海に将来性があり経済中心の街だと確信したのが理由だ。また、現地の人との繋がりがあったのも大きな理由だ。

☆中国人が旅行先として日本を選ぶ人が多いのは、中国から近い事と漢字文化圏なので文字を見れば何となく理解できる。また、物価が安くおいしい食事を楽しめる事や海と山が近く自然が多い事などが理由だが、日本で留学や仕事となると選択肢として今は下位に落ちている。ただ、子供が女性だと欧米より治安の良い日本を選ぶ人もまだ多いけどね。

 

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春節の大晦日は漂陽路の老房子で

2023-01-24 | 写真日記

漂陽路のこの付近は租界時代に詩人や作家など多くの著名人が住んでいたエリア

 

リビング

 

ロシアのビール

 

2023年1月21日は、旧暦の大晦日。という事で、1996年から付き合いのある古い上海人の友人の家に招待された。ここの息子は最初会った時は中学生だったが、今は40歳。場所は虹口区の漂陽路で、前世紀に私が上海に通って作品を撮影していた頃の常宿のすぐ近く。その常宿の近くで飯屋をやっていたのが、この日招待してくれた上海人家族。前世紀に上海滞在中、私はこの飯屋で毎日家族全員で飯を食っていたので、飲食で私をサポートしてくれた家族だ。亡くなってしまったが、この飯屋の老板からは、上海に来て金を使うなと言われた事を今でも思い出す。

この租界時代に建てられた老房子は今も現役で、リフォームを繰り返し地元民が今も住んでいる。この付近は日本人も多く住んでいたので、日本人が建てた老房子もあり詩人や作家など文化人も多く住んでいたエリアだ。内山書店や魯迅や金子光晴が住んでいた場所も、ここから数分の場所に今も残っている。

 

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コロナ禍でマイレージを使い往復チケットを

2023-01-22 | 写真日記

豫園で(過去の画像から)

今年は春節らしくない春節を迎えた

コロナ禍の3年間は、一年に一度しか日本に帰国出来なかった。上海と日本の直行便は日系も含め航空会社一社につき週に一便しか飛ばせなかったので、チケットは往復約34万円。それにプラスして、日本で中国大使館指定のPCR陰性証明2回分約5万円と上海に到着した後のホテル隔離費用で約8万円(現在隔離なし)などを含めると一往復約50万円もかかってしまう。今年の4月末に上海でビザを更新した後に日本へ帰国するが、その後に上海に戻るチケットを今から取得するために様々な航空会社のサイトを見たがどこも同じような値段で安くなってない。ダメ元でマイレージを貯めている航空会社のサイトで検索すると乗り継ぎ便(片道15時間など)しかヒットしなかったが、日時を変えて30分ほど格闘していたら、偶然にも約8ヶ月先の往復直行便がヒット。という事で、即追加のサーチャージ約4万円を支払いとても価値のある無料往復チケットをゲット。まだ、ツキに見放されてないな私は。

コロナ以前はLCCを使い年に数回気軽に帰国していたが安い時は片道2万円くらいで、もうこれは日本国内運賃と同等の価格だったのだ。元の生活に戻れる日が絶対にくるだろうが、それがいつなのかが問題。私の予想では、今年の桜が散った後だと勝手に思っている。

☆中国人と話をする時に、西暦の新年を迎えた時に今年はと言っても通用しない。旧暦の新年は本日から始まる。

☆上海一の星光カメラビルは、2階と3階に店を構える新品を売る店が数店閉店に。私の知り合いの大型ストロボを販売していた店も、すでに店を閉めてスタッフを解雇。7年ほど前から大型ストロボの販売は注意した方が良いとアドバイスしていたが、やっと昨年になって理解したがすでに遅い。

 

 

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