海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

2016年春節の爆竹や花火は自粛ぎみになりそう

2016-01-29 | 写真日記

5年ほど前のコンビニの店頭 

 

今年の上海は春節の花火や爆竹は自粛気味になるかもしれない。通常なら花火の出店が並ぶ時期なのだが、今年はなぜか見かけない。先週の日曜日に同じアパートに住む上海人が、春節は爆竹花火を自粛しましょうというチラシを持って来て、同意書にサインして欲しいと言ってきた。もちろん即サインしたが、PM2.5も含め大気汚染が相当酷いだけに当然の事である。

商売人や面子重視の人達は一晩で数十万円の爆竹や花火に火を付けるのだが、景気も悪くそれどころではない店も多い。私が知っている深センの工場のほとんどが、大減益らしく暗い春節を迎えるらしい。でも、この不景気は始まったばかりなので、夜明けまで持ちこたえられるかどうかが鍵。

何事も深く考えず傷口がかなり深く痛みが進行しないと何事も理解しない人が多いからね、この国は。今年は、パクリ一筋で何が何でも儲かれば良いという会社や、勝手にコストダウンし不良品の在庫の山に成り下がった会社や、頭を使ってない会社は淘汰の時代に突入する。

ただ、私にはチャンス到来。すでに昨日も2社からオファーがあり、機材開発のアドバイザー依頼が来た。私が言っている意味を理解されなかったり無視されたりしながら5年以上経過したが、言い続けてきた事をやっと理解してもらえたので、今年は少しずつスローペースで機材開発のアドバイスをするつもり。なぜなら、自分には優先順位があり一番大事なのは金儲けではなく作品撮影がメインだからだ。

 

何処に飛ぶか分からない打ち上げ花火

 

ほとんど火事状態 この数分後公安が来たが、止めろとは言わず火を足で消しながら渋々去って行った。

 

春節の花火や爆竹は中国の伝統なのだが、時代と共にこんな光景も徐々に減っていくだろうね。この爆竹や花火の音で邪気を払うというなら、煙の出ない大気を汚さない爆竹を発明すれば相当売れると思うが、私が生きている間は無理だろうな。でも、頭を使えば出来ない事はないと思うよ。日本の技術で火薬を使わず大気を汚染しない音だけの爆竹のような物を開発すれば、中国全土で売れまくる事間違いなし。

☆本日から再び地方の工場へ。こんなに忙しい春節前は珍しい。

☆画像はすべて約5年前に撮影したものなので、すべて遠い記憶。

 

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蛙料理を四人で

2016-01-28 | 写真日記

老師夫婦と私のアシスタントも含め4人で蛙料理を。ここの蛙料理は相当有名らしくタクシーを飛ばしてでも来る客が多いそうだ。普通は蛙と言えば食用蛙が多いが、ここは日本でいうトノサマガエルしか使わない。

 

 

酸っぱ辛いスープ味の中の蛙の肉はあっさりしていて鶏肉より上品な味。ピントが合った部分は蛙の太もも付近で、右下は水かきが。

 

蛙の爆炒カレー風味

 

上に蛙料理が並んでいる 

メニューにある「斤」は、中国では500gで台湾では600g。中国でお茶などの買い物をする時には、一斤の値段で表示されている場合が多い。半斤と言えば250g入れてくれる。

蛇とか蛙は日本人には敬遠される食材だが、豚肉や鶏肉なんかよりはるかに高級食材だ。勇気のある人は試してみる事をお勧めする。

 

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老師の家で美術品のお勉強

2016-01-27 | 写真日記

昨日はいつもお世話になっている老師の自宅に伺い、おいしい茶をいただきながら現代物の美術品のお勉強。美術品は視覚だけでなく実際に触れて見る事が大事。

 

 

 

 

下の画像は、若手作家の景徳鎮。景徳鎮はとても薄く割れやすいのだが、そこが儚くとても美しい。透過光で見ると美しさがさらに際立つ。これらすべて若手作家の作品。 

 

 

 

この小さい器はとても珍しい景徳鎮で、当日老師からいただいた物。彼も同じ器を持っているので、盃をいただいたようなものかな。

 

この日私のSONYα7Ⅱにはトプコール58mm f1.4がマウントされていて、すべて開放で撮影。このレンズの開放付近の描写は、ハイライト部分に真綿がまとわりつくような描写をするのが特徴。焦点距離も58mmなので、少し長めの標準レンズとして重宝している大好きなレンズ。

 今年の春以降に老師プロデュースで写真展をやる事が決まった。場所は、上海郊外の周荘の湖畔にある出来たばかりのギャラリー。今年は上海で会社設立と自分のブランド立ち上げも含め心機一転の年になりそう。

SONY α7Ⅱ RE Auto Topcor 58mm f1.4+VM-E Close Focus Adapter

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骨董市場のパチモノと本物

2016-01-26 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

街を歩いていると店を構えた骨董屋やビニールシートを道端に広げただけの骨董屋を良く見かける。それらの中には偽物が多いのだが、中には本物もある。でも、それを見分けるのは、よほどの眼力が無いと見分けられない。 

 

 豫園近くの店

 

 古く見せる細工は、天下一品

  

本物が野ざらしになっている訳がない

 以前アシスタントから教えてもらったすり替え手口は以下。ビニールシートに広げられた骨董品の中から客が一つ手に取り値段を聞くと結構高い値段を言われる。そこで、当然のごとく値切り交渉が始まるのだが、その際に売り主は客に対してお目が高いですなぁ、などと言って客を褒める。そして、客に対して、そこまで観察眼があるのならもっと良い物があると言って、奥のバックの中から古そうな箱を開けさらに丁重に布に包んだ同じような品を見せる。

実はこの品は・・・と、嘘八百を並べ立てられ最初の値段を提示される。そして、その気にさせられた客は、箱に入った商品を買ってしまう。実は、最初にビニールシートに並べられた物が本物で、後から見せられた箱入りの物が偽物という事。でも、それで店主を恨んではいけない。それは、騙された方が悪いのだから。もっと自分を磨きましょうという事ですな。中国には鑑定士でさえ迷うような偽物も多い。数年間畑の土の中に埋めておくだけで、それらしく見える偽物も多いのだ。

☆中国で日本製のカメラを買う時の注意。もちろんカメラに偽物はないが、バッテリーやフィルターなどは正規品でない物が入っている事がある。また、中国ではカメラを買う場合4つの値段がある。一番高いのは正規輸入品のメーカー保証がついている物で領収書あり。二番目は正規輸入品の領収書無し。三番目は香港などから入った並行輸入品で領収書あり。この場合正規の保証書はないが店が保証してくれる。一番安いのは並行輸入品で領収書なしで、これも壊れた場合は店が保証してくれる。ただし、店が保証してくれると言うが、壊れた場合何処で修理されるかわからないので注意が必要。

☆もしあなたが日本人であるなら、日本でカメラを買いましょうね。中国人でさえ日本で買いたいと言っているのですから。

 

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朝起きると室内湿度5%でゲロ寒の上海

2016-01-25 | 写真日記

朝起きると部屋の湿度5%

日本と同じく上海も寒気が街全体を覆っているようでゲロ寒状態。昨日の日曜日、朝起きて仕事場の湿度計を見ると湿度計が目盛の外。針の位置と目盛から推測すると湿度約5%くらい。湿度計が壊れたのかと思い、茶室の湿度計を見るとほとんど同じ値。

これは、夜にベットルームに行く前にガス給湯器があるキッチンの窓と仕事場の窓をいつも10cmほど開けていて、どんなに寒くても外気が常に室内入ってくるようにしているから。なので室内は外の湿度とほとんど同じという事になる。

この、「ちょっと窓を開けとけ」は、ガス漏れ対策なのだが、こちらではガスだけでなく一酸化炭素中毒も多く日本人も犠牲になった人が多かった時の名残なのだ。何が起きてもおかしくない中国では、用心にこしたことはない。築年数が新しいマンションでも油断は大敵。

最近年齢のせいか、寒さに弱くなった気がする。マフラーなんてずっと使わなかったのだが、最近では必需品に。

 

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