新世界も含め地方に行って必ずあるのが、古い映画をやっている寂れた映画館だ。昔の記憶をたどり少し歩くとやっぱりあった。その中でも上の写真の国際劇場が一番人の出入りが多く当日やっていた映画は、「三十路の昼下がり」だった。どうも、新世界近辺のおっちゃん達は、三十路が好きなようだ。私にとって、ストリップや古い映画館が面白いのは、映画やストリップを見るというより、その建物のたたずまいや客として来ている人達を風景として引きで見る事が面白いのだ。
そして、この手の映画館で必ず上映しているのが、高倉健の任侠映画だ。世間のおっちゃん達は、高倉健が好きなのか任侠映画が好きなのかと問いただせば、おそらく高倉健が任侠映画に出ているので好きだという答えが返ってくるんだろうな。時間が合えば若き日の健さんを見ようと思ったが、この日は大阪のおっちゃん2人と会って京橋で飯を食い一杯やる予定なので環状線にて京橋に移動。
この街の「新世界」という街の名前は大好きだが、今後この新世界に来る事は、よほどの事が無い限りもう来る事は無い街になってしまった。
キャノンFD50mm f1.4