海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海のデータ通信事情

2020-10-22 | 写真日記

4台持ちオヤジ

 

この日、夕方から雨だったので、久しぶりに滴滴(ライドシェア)を呼んだ。滴滴なのでドライバーはプロドライバーではないが、タクシードライバーより親切で運転も丁寧だし料金もタクシーより安いのと車がタクシーより10倍清潔なのが良い。このドライバーは、それぞれの用途でsimを使い分けているようだ。一番大きいモニターは車の車載モニターでデータ専用simを、その他はiPhoneとAndroid携帯が2台と自分のメインスマホ。つまり、彼は4回線の通信simを使っている事になる。

日本では個人で複数のsimを使っている人もいるだろうが、こちらと比べると圧倒的に少数だろう。その理由は、毎月の日本の通信料金の高さだろうな。私も上海ではsimを3回線契約しているが、前世紀から使っているメインのスマホsimの料金は、自宅のwifeとセット料金で120元(約1900円)だ。他にipad用にデータ専用simと通話simをメインスマホ以外の通信会社と契約し使っている。

メイン以外の通信会社と契約している理由は、地方へ行くと場所によっては電波状況が悪い場合があるのと、メインのsim以外は4Gが世界標準のシステムだからだ。地方のホテルでも必ずwifeが使えるが、セキュリティの問題などで絶対に使わない事にしている。こちらでGoogleを使う場合などは、VPN接続を使わないと使えないのだが、地方ではそれも使えない場合が時々あるからだ。

日本でも格安simをコロナ前までは3回線契約していたが、いつ戻れるかわからないのでメイン以外は解約した。次回日本に戻った時にどうするか、色々と調べていると私のように海外を行き来している人には、日本通信b-mobileの190PADsimとJUST FIT sim990が一番低料金で安心して使えそうだという事がわかり帰国時に契約しようと思っている.。日本は災害の多い国なので、一つの通信会社だけに頼るより複数の会社と契約した方がリスク分散につながるしね。

☆名古屋の偽エルメス事件は笑えるニュース。前世紀にもライカブラックペイント偽物事件があった。そのカメラを私も見せてもらったが、目利きがないと絶対にわからないほど精巧だった。その後、他のドイツブランドでも偽物が発覚した。実はこれは本物でもあり偽物でもあるという不思議な鑑定結果だ出た。それはどういう事かというと、一時期そのブランドは韓国で製造していた時期があり、昼は正規品を製造し夜は他者に工場を任せて製造。つまり、正規の部品で組み立てられている正規品ではないカメラ。それも私は見せてもらったが、確か刻印がほんの少し違っていたのだ。それ以外に偽ディアドルフも一時期存在した時期があったが、これは一目でわかるほど幼稚な造り。カメラではないが、骨董品のエミールガレにも偽物は多い。今はどうか知らないが、前世紀にルーマニアガレや台湾ガレが存在した。上海も万博前までは偽物天国だったので、それを売る巧妙に偽装した店舗と買う人をたくさん見てきたが、それらパチモンを好んで買う人種は日本人が圧倒的の多かったな。

X-100F

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲香蛙料理を4人で

2020-10-18 | 写真日記

稲香蛙専門店

 

メニューは自分でチョイス

鍋物屋でよく使われているメニューは、A3サイズのメニューに自分がリクエストする料理をチェックシートで記入するタイプが多い。メインの鍋にトッピングする具材を選ぶ場合もチェックシートでチョイス。これが良いのは、オーダーミスが少ないのと人件費節約にもつながる。

 

カエルとジャガイモの唐揚げ

 

蛙の肉

 

食事に誘われ蛙鍋を4人で囲んだ。中国で食用として食べる蛙の種類は食用蛙を含め数種類あるが、この稲香蛙は初めて食べる。この稲香蛙は虎紋蛙を完全養殖した種類で、日本でいうトノサマガエルに似ていて、高タンパク低カロリーが売りでまったく生臭くない。味は鶏肉に似ているが、それより食感も味も上品だ。原型をとどめず肉のみ出されたら誰も蛙と気づく人はいないだろうし、おそらくほとんどの人が美味しいと感じるだろう。

鶏肉に似ていて上品な味で思い出すのが蛇だ。過去6回ほど蛇を食べた事があるが、これも原型をとどめず蛇の肉が出て来たら、ほとんどの人が美味しいと感じると思う。特に蛇のスープは広東省などではよく出てくる料理で、中国料理とは思えないほどあっさりした味で美味しいが、必ず蛇の開きが短冊状にカットしてありスープの中に入っている。

過去日本から上海に来た人達で、積極的に食べた事がない料理に興味を持つのは若い女で、食べたい物をはっきり言いうが、日本の若い男は保守的な人が多いので一緒に飯を食う時は逆に気を使うので面倒な存在。

☆この日のメンバー、男は私ひとり。女三人寄れば姦しいという言葉があるが、まさしくこの日はそれだった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

GFX50R&Tele-Elmar135mm f4(Viso)

2020-10-15 | GFX+オールドレンズ

Pentax FA77mm f1.8

 

Tele-Elmar135mm f4

 

Tele-Elmar135mm f4

 

Tele-Elmar135mm f4

 

先日友人のリクエストで、旧城内を一緒に歩いた。この時に持ち出したレンズは、Pentax FA77mm f1.8とTele-Elmar135mm f4のみ。行った先は小南門から近い乔家路で、ここは取り壊し準備がほとんど完了している家屋が多く入口や壁はすでに封鎖している。最近、長玉目線に慣れ135mm画角が読めるようになってきたので、カメラアングルを決める時間が短縮された。使ったレンズは135mmレンズだが、GFXで使う場合はx0.8なので108mm画角(35mmフルサイズ換算)になるので使いやすい焦点距離だ。

このテレエルマー135mm f4は、前世紀に設計製造されたレンズだが、全てにおいてバランスの良い描写をしてくれる素晴らしいレンズだ。同じライカM型用の焦点距離にヘクトール135mmがあり、私はこのレンズが好きで今でも愛用しているが、テレエルマー135mm f4の良いところは欠点が少ない事。

この前玉が取りはずせるビゾフレックス対応の旧ライカM用長玉は、ライカM用レンズとしてではなく、ビゾヘリコイドを使いGFXなどの44x33センサー用として使う方が利用価値がある。

最近のデジタル用レンズは、レンズ構成枚数が多く本体も大きく重いレンズが多いが、f値を落としてレンズ枚数を減らしコンパクトなレンズを作ってもよいと思うのだがね。そういう意味でも、コンパクトさと性能を考えると、シグマの45mm f2.8は好感の持てるサイズと重量のバランスの良いレンズかもね。

GFX50R Tele-Elmar135mm f4(ビゾフレックス変換) フィルムシュミレーションはエテルナで

関連記事 コレコレ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

樹齢800年の古樹茶をいただく 

2020-10-14 | 写真日記

樹齢800年の古樹茶(生プーアル茶)

 

樹齢400年の古樹茶(紅茶)

 

今は雲南省に住む私のお茶の先生から、景邁山産のお茶をサンプルとして2種類いただいた。プーアール茶は生熟成(自然発酵)で樹齢800年の古樹から採取した茶で、もう一つは樹齢400年の古樹から採取した紅茶。当然両方とも無農薬茶だ。

 

いただいた生プーアール茶

 

私は普段は烏龍茶と熟茶(麹菌で発酵)のプーアール茶を飲んでいるので、生プーアール茶(自然発酵)は詳しくない。このプーアール茶は、今年の春に製造された茶なのでまだ若い。このまま保存して数年後に飲むと熟成されるのだが、持って来てくれたアシスタント達とさっそく味見。このお茶は、淹れる時間が相当難しく秒単位でコントロールしないと渋みが出てくるようだ。どんなお茶でもそうだが、初めてのお茶はクセを知ることが大事。

もう一つの紅茶を飲んでみると、ほんのり甘く口の中で独特の残り香がとても心地良い。以前のブログでも書いたが、烏龍茶の産地の福建省に行くと地元の人達はほとんど烏龍茶を飲んでなく紅茶がメインの茶になっている。現地のお茶の先生や取引会社の人達に聞くと、福州市では烏龍茶は商売の為に作っているので現地では飲まないと行っていた。それともう一つの理由は、烏龍茶ではすでに物足りない体になっているのだ。つまりカフェイン中毒だ。

5年ほど前までは、福建省の福州市に取引会社がありよく行っていた時期があった。その時、昼頃から夜中までずっと紅茶が出てきたので飲み続けていると何だか酒に酔ったような気分になり、初めてお茶酔い(カフェイン酔)を経験した事がある。そして、夜は酒とすべて油を使った中国料理で必ず太って上海に戻って来た時期があった。

今年に入って中国の地方へずっと行ってない。それは、新型コロナの影響で外国人は地方へ行かない方が良いと言われているからだ。もし、行った先で感染者が10人も出た場合、私はそこから2週間は脱出できないのと、上海に戻っても2週間隔離されるからだ。数日前、青島で12人の新規感染者が出たが、青島全市民のPCR検査が実施されるとニュースになっているほど中国は新型コロナに対して厳格な国。2020年は世界中の誰にとっても最悪な年なので、来年に期待するしかないな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ベルボンUTC-53ⅡASは、ミラーレスカメラに最適な三脚

2020-10-10 | GFX+オールドレンズ

 

ベルボンUTC-53ⅡASはとても良く出来た三脚だ。2005年に深センで製造を始めて、中国国内で日本のカメラ周辺機器製造メーカーとしては最も成功したメーカーだった。が、今年に入って倒産し今はハクバが引き継いているブランドになってしまった。ベルボンが倒産したのは、安価な中国製ブランドの三脚が台頭して来た事が大きいが、私がイマイチ中国ブランドを信用してないのは、製造過程を知っているから。私はベルボンのクイックシューのみ使っていた時代があったが、三脚と雲台は使ってこなかった。でも、ミラーレスカメラをメインにしてからは考え方を変えて、最近は軽くコンパクトな三脚でも十分耐えられる事がわかり三脚の見直しを始めたのは最近の話。三脚を使う時は、カメラでフレームを決めてチャンスを待つ場合や望遠レンズ使用時にブレを避けるためやスローシャッターを使う場合などがあるが、すべて一本の三脚で事が足りるわけではない。最近は価格も含め自分の体力や目的によって様々な三脚が選べるようになったのはとても良い事。

三脚はフリーで独立してからずっとZitzoを使って来た。前世紀の話だが、コマーシャル写真家の定番がZitzoで、雑誌の仕事が多い人はハスキーが多かったように思う。Zitzo使用が多かったのは、35mmから大判まであらゆるカメラに対応出来るブランドはZitzoしか存在しなかったからだ。私も4本のZitzo三脚を用途によって使い分けていたが、それらは今でも現役でほとんど壊れたことがないほど丈夫で、今はそれらほとんど元アシスタントへ嫁入り。

その後、完全にデジタルに移行しミラーレスに変えたので三脚を選び直し、小型軽量でコンパクトに収納できる三脚へ移行中。もちろんスタジオ撮影や依頼仕事ではZitzoを使うが、現場の状況にもよるが1.5kg未満の三脚でほとんど十分耐えられるほど三脚は進化した。

ベルボンUTC-53ASⅡ(カーボン)とPeak designの三脚(アルミ)を比べてみた。どちらもコンパクトに収納出来る。デザインと収納力は圧倒的にPeakに軍配が上がるが、雲台の使いやすさはベルボンの方が上で、このアルカスイス互換シューはとても良く出来ているので安心して使える。試しにpeak製のシューを取り付けてみるとベルボンのクイックシューでも互換があり十分使える(脱落防止ピンがないので注意)  。ただ、軽い三脚使用時に注意した方が良いのは、フォーカルプレーンシャッター使用時にスローシャッターを使い連続でシャッターを切る時のボディブレには注意した方が良い。

ベルボンもPeakもお勧め三脚だが、値段だけ比較するとベルボンで十分目的は達成できるので、UTC-53ⅡASはコストパフォーマンスの高い優秀な小型三脚と言える。

☆ここ数年時代の変化は相当早い。照明機材も含め、今後求められるカメラの周辺機材はどう変わるのか。次世代デジカメに有機センサーとグローバルシャッターが搭載されるのも時間の問題だろう。つまりフォーカルプレーンシャッターが必要なくなり、さらにカメラが小型化される訳だ。その時がくる前にカメラ以外の撮影用機材がどう変化するのか、メーカーは今から考えておいた方がイイね。特に日本のメーカーは。

☆上海の中心部は昔は沼地で、一部の路は水路だった場所を埋め立てて路が出来たので地盤は良くなく地盤沈下も酷い。なので、車が通ると地盤は揺れるし地下鉄が下を通るだけでも相当振動する。

☆雲台の話→コレ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする