上海で日本のうどん文化は始まったばかりなのだが、以前うどん専門店が無かったわけではない。私が知っている限りでは、5年以上前に上海駅前に突然出現したのだが、大失敗して数ヶ月で撤退。理由は、当時鉄道を利用する人達には値段が高すぎる事と、田舎から出て来た人達が知らない物など絶対に食べないからだ。 当時は、新幹線もなく鉄道という移動手段を利用する人は、田舎から出て来た人達ばかりで、上海駅の周辺はこれが大都市上海の駅なのかという状態だった。もう一件は、たしか西蔵路沿いだったと記憶している。うどん専門店が出来たと聞いて即タクシーに乗って行ったが、最悪だった。理由は、値段が高くて不味く出て来た時にはスープが冷めていたからだ。もう一つ、この店が失敗したのは、大衆店の雰囲気で無くビルの2階だったからだろう。
今年に入って、突如「丸亀製麺」が上海に出来たので、星光撮影器材城近くの打浦路店にかけつけた。うーん、すらばしい(上海では素晴らしいをこう言う) ほとんど日本と同じ味に大満足。値段は、普通盛りが15元(約190円)で大盛りが20元。上の画像は、大盛りにネギや天かすなどをトッピングした状態。
中国人のうどん好きは、10年以上前から知っていた。日本に来た上海人を何人も西新宿の讃岐うどん屋「一滴八銭屋」に連れていったのだが、ほぼ全員がスープを残さず飲み干して最後に「フー」と言う。日本のラーメンと讃岐うどんとどっちが好きかと聞くと、両方好きだが選べと言われれば讃岐うどんと答える上海人の方が多かったのは事実。
この「丸亀製麺」が、上海でどのくらい流行っているかというと、昼飯どきは絶対に並ばなければ入れない。なので、私はその時間を大幅にずらして2時半以降に行く事にしている。その時間帯にその周りの店は閑古鳥が鳴いているのだが、ここは席の半数が埋まっているくらい繁盛。
明日は、田子坊に行くので丸亀製麺で遅めのランチだ。