海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

GFX50Sと35mmのオールドレンズのイメージサークルテスト

2017-11-01 | GFX+オールドレンズ

 上海の富士フィルムから借りたGFX50Sと手持ちの古いレンズのケラレ度をテスト。テストしたすべてのレンズのフィルターを外しピントは無限大に合わせ絞りはすべてf11に固定し自宅の白壁を撮影。すべて35mm用レンズなので、フジのGFX50Sの4x3フルサイズを画質の面でもカバーしないのはわかっているが、興味があったのでテスト。赤いラインの縦側は、上から3x2 16x9 65x24で、横側は5x4 7x6 1x1の順。ケラレが発生しているのは、レンズ前枠の影響が大きいのはわかっていたのだが、意外な事も判明したのでテストして良かった。

 

Summaron3.5cm f3.5は、ほとんどレンズ前枠のケラレはないと思ってよい。Summilux-R50mm f1.4は、レンズ前枠がケラレているが5x4がギリギリ使えそう。

 

Elmar5cm f3.5Lレンズは、Summarit5cm f1.5よりケラレが少ないので5x4でもいけそうで、Summarit5cmf1.5は7x6まで。

 

Super-Takumar50mmf1.4は5x4まで、トプコール58mmf1.4は7x6まではカバー。 

 

 

今回のテストで意外だったZiko24mm f2.8は、f11でも周辺光量落ちが他のレンズよりかなり大きいが、レンズ前枠のケラレがかなり少ない。そして一番驚いたのはCanonFD35mm f2だ。このレンズは4x3を完全カバーしているが、NFD35mm f2は、FDよりさらに良い。ここには掲載しなかったが、MC-Rokkor28mm f2.8も完全に4x3をカバーしている事と、Rokkor28mmは意外と周辺の画像がとてよい事が判明。ワイドレンズはイメージサークルが狭いと思い込んでいたのは間違いだった。テスト期間中上海の天気がとても悪く実写は自宅の窓から外のマンション群を撮影しただけの判断だが、f値の暗いレンズの中には、結構使えるレンズがあるかもしれないな。

元々35mmフルサイズ用のレンズを無理やりGFX50Sのカメラに取り付けているので相当無理があるテストだが、私の場合は65x24と1x1で使う事がメインなので、何の問題もない。ただ、どのレンズも人などを撮る場合は数メートル先がピント位置なので、ほとんど4x3のフルフォーマットでも問題はなさそう。

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コメント (2)
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