海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海のUFOビル

2010-07-27 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ
最近の事だが中国各地でUFO騒ぎがあり新聞を賑わせていた。こちらでは、凧にLEDを取り付け夜でも飛ばす人が多いので一部のUFO目撃はそれで処理された。
上海には、飛ばないUFOが何基かある。その中で一番有名なのが南京路にある」「ラディソンホテル上海新世界」を基地にしてるUFOだ。
最初に見た時は思わず笑ってしまったが慣れとは恐ろしいもので、今見ても何も感じなくなった。これは、上海テレビ塔(東方明珠電視塔)も同じ事が言える。時々、今見ている事や思っている事をもう一度冷静考える訓練をしないとアシスタントにクソおやじと言われる日が再来するかも知れないなぁ。
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中国上海ロケでの注意 2014年追記

2010-07-26 | 使える中国製カメラ機材

最近、日本から個人的に照明機材の問い合わせを受ける事が非常に多い。それは、万博の影響もあり、この国のロケ事情を知らない人が多いからだ。
日本から日本製の世界電圧対応のストロボを中国に持ち込む事はやめたほうが良い。重いし税関を通るのも面倒だからだ。
それと、もう一つ大事な事がある。それは、この国の電圧が場所と時間によって大幅にブレる事だ。
温室のような穏やかな場所できれいな電気の流れている日本では問題無いが、この国の電気は暴れん坊だと思っておいた方がよい。
私が今まで経験した電圧は、最低180Vくらいまで下がり、そのあと一気に280Vくらいまで一瞬上がった後通常電圧の220Vに戻るという経験を何度もしている。
テスターで計りもしないで何で電圧がわかるんだ?と思った人も多いと思うが、通常ストロボは入力電圧が約180V以下(機種によって違う)になると充電しなくなる。また、260Vくらいなら耐えられる機種もあるらしいが、280V以上だとヒューズ(これも色々なタイプがあり)が切れるかトランスが焼けてしまう。(追記 2011年現在一瞬ではあるが、新聞記事によると300Vに上がった事もあったようだ)
なぜそんなに電圧が急激に変わるのかというと、この国の電信柱などにあるトランスは非常に古い物が多い。なので市民が一斉に電気を使う夕方が非常に不安定になるという事だ。それと、この国の屋内配線は計算されずに配線している建物がとても多い。最新のビルだからという理屈は通用しないと思った方がよい。
今まで経験した電圧の恐怖は、新品のMacG5が電源を入れたとたんにトランスから火を噴いた(2回)。部屋の電球が突然破裂する(よくある)大型ストロボの電源部から火や煙が出るなどだ。

 

この国でロケをする時の注意点は、以下の通りです。

  • ストロボは現地で借りる事。世界電圧に対応などと歌っている日本製ストロボは中国では通用しないかもしれない。
  • ストロボのACタップは長い物を使用しない。(太くて短いのが一番)
  • AC電源専用ストロボは中国用に改造した物をレンタルするか、充電式ストロボを使う方が本番中安心できる。
  • ロケ現場でACを取る場合タコ足にしない事。
  • ロケ先の壁や床にあるACコンセントがすべて生きているとは限らないのでロケハンの時に確認する事。
  • 上海の場合、ロケ場所にもよるがACの形状はすべてあると思った方がよい。(租界時代の名残)
  • ACタップは現地のスーパーでも売っているが、差し込み口の形状がおおらかで接触が悪いので工夫する事。
  • ノート型のパソコンは、入力電圧に幅を持たせてあるので電圧でのトラブルはほとんど聞かないが心配ならトランスを通す。
  • 電圧とは関係ないが、ガムテープ以外のパーマセルテープやトレペは無いので日本から持ち込む事。
  • 日本のように何でも揃っている国はないので、無い物は工夫するか持ち込む。
  • この国はカルネの協定に入ってないので、カルネは通用しない。
  • 超高価な機材を持ち込む場合税関検査時に注意が必要(高額なデポジットを現金で要求される事ある。デジタルバックなど)
  • 撮影機材のリクエストはメーカーの商品名を言わないで、現地の機材屋のリストをよく見る事。
  • コーディネーターの言う、「出来る出来る」という繰り返し言葉を信用しない。
  • 交渉事は現地ローカルスタッフにまかせ日本人は表にでない。(上海では上海人が交渉するのが一番よい)
  • ロケ場所の撮影料が以外と高いのと現地物価と仕事料を混同しない。
  • 前回OKだったので今回もOKは通用しない。(1年前は3~4年前だと思った方がよいのと法律がころころと変わる)
  • 契約社会なので日本の仕事のやり方と違う事を認識する事。
  • 支払いにカードは通用しないすべて現金払い。
  • 必ずスタッフ全員傷害保険に入る事。
  • あいまいな言動は慎み5W1Hをはっきりさせ具体的な言葉で確認をとる事。(何事もはっきりしない日本人はダメ)
  • なるべく飯の時間はちゃんと取るべき。
  • 夜遊びは注意。今は捕まると塀の中から2週間出られません。
  • こちらで中国製撮影機材を購入する場合、動作確認をしてから支払いをする事。不良品率はとても高いのが現状。(電気系統の不良)
  • メーカー製そっくりの偽物もあるので、安いからと衝動買いしない事。
  • 今年に入って小型ビデオ用リチウム電池が飛行機の機内で爆発。幸い大事には至らなかったが、リチウム電池を飛行機内及び預け入れ荷物に入れる事が難しくなった。ただ、都市により電池容量や個数など基準があいまいな部分もあるが、気をつけた方がよい。当然の事だが、航空便の国際宅急便(EMSなど)は拒否される。欧米のFEDEXなども厳重梱包を義務付けられるので、問い合わせて見るとよい。
  • 現在反日デモの影響は、ほとんど無いと思ってよい。しかし、日本人として恥ずかしくない行動をとりましょう。
  • 以前はパスポート不携帯でパクられる事はなかったが、2014年から厳しくなり(反日の影響)罰金をくらう事が増えて来たので、ロケ中も必ずパスポートを常時携帯するべき。飲みに行く時もね。(2014年7月追記)
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上海の七浦路で服のまとめ買い できなかった。

2010-07-25 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ
久しぶりに七浦路へ服を買いに行った。ここへ来るのは2年ぶりだが、露天などの出店が無くなり猥雑感が無くなったのは少し寂しい。
相変わらずの人の多さと同じような服ばかりで疲れただけで収穫はなし。
最新のビルなのにセンスのない色使いの看板や広告が立ち並んでいるので、すでに過去の上海を見ている気分になった。
これが、本日の収穫。
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上海の浦東空港で

2010-07-24 | 写真日記
最近、一月に一度は北京にロケで行っている。ある雑誌の連載が始まったのだが、あえて北京を選んでいる訳ではない。
取材対象となる人のほとんどが北京を本拠地としているからだ。
今回は浦東国際空港で北京に向かった。飛行機に預ける前に荷物を縛ってくれるサービスを必ず使うのだが、その係のおねーちゃんがこっちの方が良いよと言ったので試してみる事にした。
それがこの写真だ。幅約120cmくらいのラップを巻く機械で荷物全部をラッピングしてくれるのだ。
値段は、普通の荷造りテープの3倍で30元(400円)
何だか冷凍した生き物が入っているようで不気味にな荷物になってしまった。
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飯屋で目が合った上海人の子

2010-07-23 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ


いつも世話になっている飯屋で飯を食っている時、横の方から視線を感じたので振り向くと男の子がこちらを見ていたので一枚。手には漫画本を持っていて、カメラを向けても表情一つ変えず動じない子だった。

今の上海で20代の青年は評判が悪い。それは、親から甘やかされて育った子が多いので、口先だけでプライドが高く何も出来ないのに高給を要求し気に入らないと即仕事を辞める男が非常に多いのだ。
これは、私の見解だけでなく国籍を問わずほとんどの人が認める事である。なので、外資系の会社などに行ってフロアーを見渡すと男の数が非常に少ない事が多い。
逆に上海人の女は仕事が出来る人が多いと言われているので、それで社会のバランスが取れているといえば取れているのかもしれない。
コメント (2)
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