柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

海洋散骨

2009年03月31日 | お墓・納骨・永代供養
私が死んだら、海に散骨してね。
お墓なんていらない。自然に帰るのが一番よ。

そんな話をよく聞きますね。

私も海洋散骨に同行したことがあります。

その日は風が強くて、船はかなり揺れました。
天気も曇っていて、肌寒い日でした。

現地について、散骨式を始めようとしたら
喪主さんは船酔いでキャビンから出られず
お孫さんは吐き気があり・・・

それでも散骨をして散骨地点を遺族に確認してもらい
何とか無事に済ませました。

私は泳ぎが下手なせいかも知れませんが
深い海はチョット苦手なんです。
だから、こんな深い、黒い海に散骨されて
淋しくないかな?ッて思ってしまいましたが。

唯一、海の素晴らしさを感じたのはイルカの群れが
船を追ってずっと一緒にいてくれたことでした。

その後も、何度か散骨しましたけど
印象は同じようだったのです。

先日、散骨を10年で750回された散骨の会社の方にお目にかかり
色々な話を伺いました。

その方達の話からは、私のイメージとはまるで違う散骨風景が
語られました。

遺骨をパウダー状にて、水溶性の紙に包まれた物を、海中へ落すのですが
紙が途中で溶けて銀色に光る波間に淡く溶け出し
まるで海の大きな懐に包まれているようだ・・ということです。

ご夫妻で散骨の会社をされていて
奥様が、遺族の方から、細かい要望を聞かれて
全て企画されるそうです。

私との違いは、この方達はこよなく海を愛されている所。

ご夫妻で世界の海を渡られていますし
散骨もハワイやグァムまで行かれるそうです。

散骨はいまひとつ、気持ちが向かない私でしたが
桜の季節に隅田川を渡りながらシャンパンを飲んでお別れした話。
黒潮の流れに乗せて世界一周が出来るようにした話。
ペットの骨と一緒に散骨した話。
ヨーデルのプロが同乗して散骨の時に歌った話。
などなど。

冷たい深い海と感じていたものが
温かいキラキラ光る海に変わっていく気がしました。

ちなみに、皆さんはパウダー状にした骨は
海面に浮くと思いませんか?

ところがパウダーにしても骨はスーッと吸い込まれるように
海の中に沈んでいきます。

ところで散骨のお値段ですが
遺骨だけを預かって、遺族の方の代わりに散骨を代行する場合は42,000円

3組の遺族が合同で散骨に参加する場合、1遺族2名で105,000円

船をチャーターする場合8名まで乗船できて250,000円だそうです。

お墓にかわる海洋散骨が市民権を得てきましたね。



問い合わせ先は
海洋自然葬の風  0120-040-352
http//www.sgy2.com/kaze/


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