最近、某・身内の人間から言われたのですが、わたしゃ、
「(仕事の上で、)お金のことばかり言ってる」
ように見えるのだそうです。
私の姿勢や立場に批判的な方から見れば、
そういう風に見える面もあることは十分承知しているつもりですが、
身内からまで、そう言われるのはツライもんですな。
私に言わせれば、
「必要なことをやろうと思えば、財源の話を避けては通れない。
だから、お金のことを言わざるを得ない。」
だけのことだと思っています。
公務員の人件費のことも含めて、別に私だって、
言わずにすむなら、言いたくありません。
でも、いろんな要素を踏まえて、私なりに考えると。
それでは私が3400人以上もの方々からの信任を頂いて、
今、市会議員をやっていることの責任が果たせません。
だから、誰から何を言われようが、どんな批判を受けようが、
中傷・脅し・風評被害等を受けることも、ままありますが、
この姿勢を変えるつもりは爪の先ほどもありません。
いろんな意味を込めて、いろんな相手を念頭に、
改めて、ここで宣言しておきます。
で、子ども手当。
色々と批判もあり、支給額の見直しも行われつつあるようですが、
私は、この考えのよって立つ理念自体は
たいへん意味のあるものだと思っています。
この国の政策が、総じて、高齢者の方を向いており、
子供自身や、その保護者世帯には、
ほとんど向けられていないというのは、
非常に、よく言われていたことで。
だからこそ、議論を喚起したという面も含めて。
この手当がよって立つ理念であるはずの
「子育てを、もっと国全体でサポートしていこう!」
という考え方を提議し、実現にこぎつけたこと。
このことは、評価されてしかるべきものだと思うのです。
(もちろん、よく言われる、
○「支給対象が広すぎる!」的な問題はもちろんのこと、
○そもそもの理念を実現するためには、手当の支給が必要なのか?
○むしろ、もっと他の方法こそが求められているのではないか?
といった点について、きちんと精査されることがないまま、
実現されてしまったのは、非常に残念なことだとも思っています。)
本市においても、本年2・3月の児童手当支給実績
27663世帯 43390人 計569,975,000円
が、4・5月の子供手当支給実績では
41940世帯 67118人 計1,745,055,000円
と大幅に増えました。
単純に計算すると、月当たりの市の(?)子育て関連予算は
なんと、6億円近く増えたことになります。
繰り返しになりますが、私は、子育て支援のために、
多くの資金が振り向けられるようになったこと。
それに伴って、「子育てを支援するために」「子供のために」という観点から
多くの議論が喚起されたことは、結果としての話な面もありますが、
非常に有意義なことだと思っています。
一方で、こちらも繰り返しになりますが、
子育てを真にサポートするために必要な具体的手法がなにか?
という点については、もっと精査されるべきだと思いますし、
指摘される問題点については早急に改めるべきだとも思います。
そもそも、国が全国一律に、こうした施策を行うことの妥当性も
問われるべきでしょう。
そして、なによりも、財源なしで、こうした施策を打ち続けることは、
無責任の極みです。
政治家が政策を謳い、実現する以上。
その中身を未来に対しても責任を持ったものにするよう
心がけるのは当然のことだと思っています。
だからこそ。
実現のために必要な財源を確保するためにも。
実行に責任を持つ行政・判断を下す議会を信頼してもらうためにも。
私は、西宮市という舞台で、
議会も含めた行財政改革に、これからも全力で取り組んでいきます。
(なお、これも折に触れ、言っていますが、私は
自民党・民主党・その他第3極と呼ばれる政党も含めて、
あらゆる政党に所属していない、完全な無所属議員です。
その点、誤解なさらぬよう、お願いします。)