台風12号による被害に遭われた方に、心からお見舞い申し上げます。
ところで昨日は消防団の定期訓練。
朝から大雨は降ってるわ、警報は出てるわで、
「おいおい、ほんまに訓練やるんかいな???」
と思う感じだったのですが、そこで思い出すのが先輩からの
「火事に雨もなんも関係ないやろ!訓練も同じ!!」
という、ありがたいお言葉。
まあ、考えてみれば、私ら、そういうときに出動することこそが使命な訳で。
当たり前っちゃあ、当たり前ですわな。
と、それはさておき、一般質問の続きは一回パス。
書きたい話が一つあり、それについての裏付けとなる資料が出てきたので、
それについての話など。
先週金曜日に「西宮市立中央病院移転整備等検討委員会」
からの『答申書 「西宮市立中央病院の今後の方向性について』が
提出されました。
この答申書の中で、私にとって、最も興味深いのは、
「やり方によっては、西宮市立中央病院は、
ちゃんと黒字にできるんですよ~」
ということを示すシミュレーションでした。
で、以前の中間報告同様、改めて、じっくりと見てみたのですが、
ふむふむ、要するに、現状のことはさておいて
○医業収益を、今より大幅に増えると見積もるとともに、
○医業費用を、今より大幅に削減する
と見積もれば、ちゃんと経営は成り立つのだ!ということのようですな。
・・・そら、そんな設定にすれば、黒字にもなるのでしょうが、
問題は、それを、いかにして実現するかではないかいな、と。。。
西宮市立中央病院が、毎年、すさまじい赤字を計上している
最大の原因の一つが、高すぎる人件費水準にあります。
当然、ここにメスを入れることなしに、
中央病院の経営状態が大幅に改善することなど、ありえません。
実際、先日の委員会で配布された資料に示された、
「西宮市立中央病院は、ちゃんと黒字にできるんですよ~」
ということを示すシミュレーションでは、
各職員の平均・年間給与を、現在の平均・年間給与に比べて、
大幅に低いものに置き換えています。
↓具体的には、こちら。↓
現状 今回配布資料 差
事 務 職 717万1千円 664万9千円 -52万2千円(-7.3%)
医 師 1485万5千円 1447万3千円 -38万1千円(-2.6%)
看 護 職 670万円 496万1千円 -173万9千円(-26%)
医療技術職 742万円 554万7千円 -187万3千円(-25.2%)
技能労務職 619万2千円 442万4千円 -176万7千円(-28.5%)
つまり、今回のシミュレーションは、
看護職・医療技術職・技能労務職については、
現在の給与水準を3割近く削減するという大胆な前提の下、
「西宮市立中央病院は、ちゃんと黒字にできるんですよ~」
ということを示していることになります。
でも、こんなこと、ほんまにできるんですかね???
ところで、シミュレーション自体は示されたものの、
これを実現するための具体的な方法は、示されていません。
まあ、今回提示された答申書は、あくまで、
「市からの諮問を受けた、委員会による答申書」
でしかないのですから、当然といえば、当然ではありますが。
である以上、市が答申を受けて、やるべきことは、
このシミュレーション結果を実現するための、
説得力のある手段・行程を示すことです。
それがなければ、答申書に示されたシミュレーションは、
ただの数字遊びでしか、ありません。
ちなみに、今年中に、市が明らかにする予定の「基本構想」では、
この部分を実現するための具体的な方策は、示されないそうです。
でも、ここの部分こそが、全体の肝なわけで。
これがないまま、病院話を「移転ありき!」で進めようと思っているなら、
そんな話に、のれるわけがないわな、と思いつつ。
それでは失礼いたします。