西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

インフレ状況を踏まえ、西宮市の学校給食費も値上げされます。ただし保護者が値上げ分を負担するのは令和6年度以降とのこと。

2023-01-27 19:35:26 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

販売場所にあった文房具屋さんの名前をお借りして呼んでいる、通称「スギ弁」。
議会棟から一番近いところで販売されていることもあり、まあまあの頻度で利用しているのですが、こちらも2/1から現在の550円を600円に値上げされるそうな。
電気ガスは勿論、食材費も含めた世の中のインフレ状況を考えると、そりゃ、そういう話にもなりますよね…

そんな中、本日の教育こども常任委員会で、学校給食についても値上げする考えが示されました。
内容は
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●小学校の給食費は現行の250円/食を25円(10%)値上げし、275円/食とする
●中学校の給食費は現行の297円/食を28円(9.43%)値上げし、325円/食とする
⇒実施は令和5年4月から
(ただし保護者が値上げ分を負担するのは令和6年度以降。よって保護者感覚では、実質的な値上げは令和6年4月以降。
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というものです。

そもそも西宮の学校給食は、
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●食材費は家庭負担
●人件費・設備費等、調理に必要な費用は市負担
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という形になっています。
令和元年度と5年度で、主な給食食材の仕入れ値を比較すると、圧倒的に値上がりしていることは明らか。
よって「食材費は家庭負担!」という原則に則り、値上げする!ということだそうです。
それにしても油代の値上がり状況とか、改めて見るとホンマにえげつないですね…
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一方で、今回の値上げ率は小学校で10%、中学校で9.43%と過去の値上げと比較しても大きいものです。
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こういった状況や、現在コロナ対策で給食費の保護者負担をなしとしていることも踏まえ、
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●基金の枯渇を防ぐため、値上げ自体は令和5年4月に実施
→ただし令和5年度は、なんらかの形で、市が値上げ分を工面
保護者が値上げ分を負担するのは令和6年4月以降とする
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とのこと。

こういった経緯自体については一定理解せざるを得ないんでしょうね...
とは言うものの、色々と感じることはあるわけで。

そもそも保護者に負担を求める以上、市としても、できることに取り組まなければなりません。
現在、学校給食用食材の仕入れは
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●野菜は完全な価格による競争入札
●肉・魚・加工食品は品質も加味した総合評価
●米・パン・牛乳は県が決めた取引先から仕入れ(1日4万食という膨大な量を安定的に供給するためには、そうせざるを得ない…とのこと)
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という形になっていますが、入札参加業者の拡大などによって一層の入札の競争性向上を目指すべきです。

また食材の安定供給という観点からは現在、週3回となっている米飯給食の頻度を一層高めることも考えるべきでしょう。
給食のみならず、あらゆる局面において、国内で自給可能な米食を増やすこと。
これを考えておかないと、学校給食にとって、きわめて重要な「安定的な供給!」自体が、いずれ夢物語のようになってしまいはしないかと思ったりもするわけで。

なお現在、保護者負担となっている学校給食の食材費を全額公費負担にするためには、新たに年間20億円弱の予算が必要となるそうです。
なかなかの金額ですね…
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(※令和3年度の場合であれば、歳入18.7億円のうち2.3億円は就学奨励助成金や生活保護の制度によって所管課が支払っている。
  他年度も同様に、就学奨励助成金や生活保護よる支払いがあり、厳密には、全て保護者が負担しているわけではない。)

色々と思うところもありますが、今日のところは「学校給食が値上げされることになります」というお知らせのブログでした。
それでは本日は、これにて失礼いたします。

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