物事等を完成しようか成し遂げよいとする時、一般的には完成と成果に向かって一歩一歩前進していく。
しかしこれは危険なことだ。
何故かというと、人間を含めて生命を持つものは、必ず欲望を持っている。食欲、性欲、物欲の三つを持っていて、中でも人間は欲望を限りなく求めて止まない。故に人間が願いや望みを持つと、限度を知らずに求めていく。ここから人間社会に争いや戦争、奪い合い、イジメや虐待が果てしなく続くことになる。
だから願望等を叶えようとすることは欲望を満たそうとすることになり、世を社会を乱すことになるといえよう。
ではどうすればいいかと言うと、ここに信仰や宗教を取り入れるといい。
信仰や宗教とは、有り体にいえば今をそのまま受け入れること、多くを求めないとで、そこに満足し感謝する気持ちを持つことにある。仏教ではこれを「空」とも「無」ともいう。欲を出さないこと別にいえば何もない初心に帰り、そこに満足するだけでいいことになる。