二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

生きるために生きている自然

2009年06月30日 | 言葉のちから 心のちから
人は自然の一部であり、自然界にあるすべてのものは繋がりを持っています。すべてが自然の大循環のもとに生命をリレーのように繋いでいます。

人間は文明を発達させてきた反面、この自然の大循環を断ち切り、歯止めの利かない欲求を増幅させ、産業革命以降は急速に自然環境を破壊してきました。上に吐いたツバは自分に返ってきます。因果応報、結果はなんらかの原因があるから起こるものです。今、世界の、地球の環境を人類の目線(社会通念、資本主義、お金、利権、権力など)からではなく、大自然のサイクルや、自然そのものの本質を見つめ、日常を考えていかなければならない時期なんだろうと思います。

地球も生き物なのですから…

≪木は、何のために生きているのでしょう。ただ生きるために。
木が生きることで、酸素が生まれ、根に水を貯え、葉から水蒸気を出して雨にし、水の循環を起こします。太陽のエネルギーを葉から取り出して、幹を通して根に伝え、大地に伝えているのかもしれない。根から水を吸収し、幹を通して、葉から空に放出しています。
木は、空と大地をつないでいる存在なのでしょうね。

葉や実の中では、いろんな生き物が養われています。葉が落ちれば、また土の栄養となって微生物を養います。森の豊かな土の1立方センチメートルの中には、およそ十億の微生物が住んでいます。その微生物が枯葉や動物の死骸を分解し栄養を作ります。
ミミズは、その栄養価の高い土を食べて生き、さらによい土に変える役割を担っています。

ミミズには人間のような脳はありません。けれど、ちゃんと自然の大切な役割を知っています。生きるために必要な知恵は、すべてDNAの中に刻まれているのです。≫

『幸せの種をまく コーチング・ワークショップ』
                  高木善之 著


自然に則した生き方とは、「生まれたことに意味があり、ただ今を生きること」なのだと思います。動物や植物の世界では自分で命を絶つことはありません。自然の原則に背いて大量に他の動物を殺傷することはありません。

さて人間はどうでしょうか

大自然から見ると、大義名分を掲げて行う戦争も、国のため、宗教のため、民族のため、一部の富裕層を潤すため、行われる戦争は人間の定める善悪の差こそあれ、すべて不自然なものであり、地球にはあるべきではない存在であると思います。

大自然から見ると、自分で命を絶つということも不自然なことになります。人間は霊長であるから他の動物とは違うのでしょうか 脳が発達したから悩みも多くなり仕方のないことなのでしょうか 誰一人として同じ環境で、同じ人生を歩んでいる人はいません。自分のことは自分にしか分かりませんが、人間の世界でも生きたいと思っていても、貧困や戦争、先天的病気などで悲しい思いをしている人はたくさんいます。

命はそこに存在するだけで意味があると思います。苦しい辛いことがあって現世界での物質的な全てを失っても、そこに”命”が存在していれば、必ず人生は続いて行きます。身体に約60兆ある細胞(核)の中に収納されているDNAの未知なる部分が発動し、希望が湧水のように吹き出てくるのだと思うのです。

人は地球を含めたすべての大自然と繋がって生きており、すべては一つなのですね。

自然は素晴らしい恵みを人に与えてくれると同様、人には全て平等に”可能性の源泉”が身体の中に内在しているのだと思います。
その源泉は、背の高い植物に覆われ、枯葉が上にかぶさり見えづらくなっているのかもしれません。
その源泉は、ちょっと違う角度から見たり、すこし苦労して草を刈ったりしていると、ひょんなことから発見されるかもしれません。
ただ言えることは、そこには”希望と可能性の源泉がある”ということでしょう。

今を当たり前だと思わず、すべての繋がりに感謝して、自分の中に内在する希望と可能性を信じて、日々楽しく、日々新たに、日々笑顔で、豊かな人生を過ごして行きましょう  
大自然とともに…

二葉鍼灸療院 田中良和

朗らかな活きがい

2009年06月17日 | 言葉のちから 心のちから
毎日、毎日、多くの人との出会いがあり、多くの事柄を経験します。この地球に生きていること自体に感謝して、生きがいある人生を送るために、常に笑顔で朗らかに生きていきたいものですね。

≪実際、たのしい、面白い、うれしい、という観念が心の中に生じた時ほど、朗らかな活きがいを人生に感じることはない。

そして、それがどんなに健康にも運命にも、直接間接、顕著な効果を与えるか分からない。ということに想到する時、よりいっそうの貴い価値を感じる。

しかり、おそらくどんな名医名薬といえども、この観念以上の効果は絶対にないと、私は私の長年の経験で断言する。多く言うまでもなく、人生は畢竟「心」である、「観念」である。

『中村天風 一日一話』 中村天風財団 編


食事をする時でも、食事をしたいと「心」が思うから、ご飯を食べるのです。

病気の時、失敗した時、など人生のどん底にある時こそ、この「心」「観念」を正しい方向に向けることによって、人生に活力が生まれ、明るい光輝く未来への道が開けてくるということでしょう。

人それぞれ、いろんな人生がありますが、「今」を生きることに幸せを感じ、
楽しく 面白く うれしく
人生を歩んで行きましょう

自分の人生はすべて、自分の「心」が創るんですからね

二葉鍼灸療院 田中良和

引き寄せの法則

2009年06月06日 | 言葉のちから 心のちから
金沢では、本日、百万石祭りが行われています。

≪思考の創造的なパワーを科学的に理解すれば、どんな人生の目的も達成できるようになります。

考える力は誰でも共通して持っているものです。人間は考えるから人間なのです。人間の考える力は無限です。だから、創造的なパワーには限りがありません。

思考は私たちが望むものを生み出し、近くに引き寄せる力を持っています。それでも私たちは恐れ、不安、失望といったものを追い払うのに苦労します。それらもまた、すべて強力な力であり、私たちが望むものを絶えず遠ざけています。そのため、私たちはしばしば、一歩進んでは二歩後退したりするのです。

後退をするのを避ける唯一の方法は前進し続けることです。そのためには常に警戒を怠らないようにしなければなりません。前進し続けるには三つのステップがあります。どのステップも絶対に欠かせません。
第一に、自分のパワーについて知識を持つこと。
第二に、挑戦する勇気を持つこと。
第三に、やり遂げる信念を持つことです。

以上の三つのステップを確実に踏んでいけば、理想的な企業、理想的な家、理想的な友人、理想的な環境を作ることが可能です。材料やコストの制限はありません。思考は全能であり、必要なすべてのものを収納する根源物質の無限の貯蔵庫を利用する力を持っています。ですから、無尽蔵な資源があなたの思い通りになるのです。≫

『ザ・マスター・キー』 チャールズ・F・ハアネル 著


今の私にもってこいの言葉が本を開くと出てくるもんですね~

自分の思考の中にある”可能性”という貯蔵庫には、どうも自分の思考を実現する材料が全て揃っているようですね。

それを気づかせないように、発見できないように邪魔しているのが、恐れ、不安、失望、怒り、自分勝手などのマイナスのエネルギーを帯びた反パワーなのです。これについては、私もたくさんあるような気がしますね。
実は、これらも人生には必要なものなのかもしれませんが…

自分を知って状況判断し、一歩を踏み出す勇気を常に持つ。そして、踏み出したからには目的地に達するまで信念を貫く、これが自分の周囲の環境を自分の理想に近づける道なのでしょう。

さて、(カメ)の歩みでもいいから、一日一日、一秒一秒、前へ進んでいきましょう  

二葉鍼灸療院 田中良和

どんな種を蒔いていますか!

2009年05月29日 | 言葉のちから 心のちから
新緑が日に日に深まり、気持よくなってきましたね~
天気は不順ですが

≪哲学者ベンサムは、次のように信念を抱いていました。

「人間は他の人にいろいろなことをしてあげればあげるほど、自分も幸せになれる」

思いやりは次の思いやりを呼び覚まし、惜しみなく愛を分かち与えれば、それだけ自分が幸せになれると考えたのです。親切な言葉をかけるのにお金はいりません。やさしい言葉は、話しかけている相手だけではなく、言っている当人にも親切な行動を促します。

もちろん「いくら努力しても自分の善意が相手にとって何の役にも立たない」という場合もあるでしょう。好意にあふれた行いが空振りに終わり、報われないこともあります。
しかし、たとえ相手に感謝されなくても、自分が蒔いた”善意の種”のいくつかは、必ず肥沃な地面に落ちて、他の人の心に愛の精神を芽生えさせます。やがてその芽は成長し、どの枝にも幸福という果実を実らせるにちがいありません。

ある人が、まわりの人たちみんなに可愛がられている一人の少女に向かって、
「なぜ、みんなおまえをそんなに愛するのだろうか」
と聞きました。すると少女はこう答えました。

「きっと、私がみんなをとっても愛しているからだと思うわ」

私たちの幸福は、自分が愛しているものの数。または自分を愛してくれるものの数によって決まります。どんなに出世しても、すべての人たちへの、あたたかい愛情が伴っていなければ、決して幸福とは言えません。≫

『品性論』 サミュエル・スマイルズ 著  本田 健 訳


ヒマワリの種からはヒマワリの花しか咲きません。
ヒマワリの種からチューリップの花を望んでも無理ですよね。当り前か

いやいや、これ人生の種まきも一緒なんですよね。人も自然の一部ですから。

時間は流れ変化しますが、自分の身体も昼夜関係なく刻々と変化しています。ヒトの身体の、外界、内界の環境に合わせて”バランス調整する力の妙”には摩訶不思議で、神秘的なことが広がっています。

同様に、心の状態もしかり

人間が活動する限り、”心を伴って”他人とコミュニケーションをとったり、仕事をしたり、遊んだり、日々の生活を営んでいます。

心も刹那、刹那(瞬間、瞬間)、常に変化していきます。
心の移り変わりを、把握し、自分のものにできれば、自分らしい、希望にあふれ、豊かな人生を送れることにも繋がるでしょう。

一日の変化の中で、思考、言葉、行動、どんな種を自分の中に、自分の周囲に蒔いたらいいのでしょう。その種は必ず芽を出し、葉をつけ、茎を伸ばし、花を咲かせ、実をつけ、そして、また種をつくります。

さて、どんな種を蒔いていこうかな~
どんな素晴らしい花が咲くか、毎日が楽しみですね。

二葉鍼灸療院 田中良和

内面の明かりをつける

2009年05月19日 | 言葉のちから 心のちから
社会では様々なことが起きています。自分の周囲、日本、世界、地球、宇宙、いろんなことが毎日起きています。

常に変化し、私たちの身体のように新陳代謝しています。

≪有名なアフリカ系アメリカ人のディック・グレゴリーは私のインタビューに答えて、次のような素晴らしいアドバイスをくれました。「貪欲さや自尊心はすべて神に背くものだ。まず自分が変わり、自分自身の内面を掘り下げ、そこに火を灯さなければならない。もし、一万人が暗い地下室で座っているところにあなたが入ってきて明かりをつけたら、みんなが明かりを得る。あなたの仕事は明かりをつけることだ」
「私たちが明かりをつけたとき、ずっと暗闇に慣れきった人たちは、目を覆うだろう。彼らが怒ったとしたら、暗闇に慣れすぎた目を守っているだけ。迷わず光り輝かせなさい。それが事態を好転させることにつながる」
「でも結局はうまくいく。私はそう信じている」≫

『バタフライ もし地球が蝶になったら』
          ノリ・ハロルド/きくちゆみ 共著


私たちは、一人一人、違う人間です。しかし、様々なレベルで繋がって生きています。人生には多くの選択の道がちりばめられています。どの道に進むべきか、それを選択する場合の大切な要素は、「愛」であり、「思いやり」であり、「他人を思い気遣う心」など、心の底から、純粋に滲み出る声なのだと思います。

人は、すべての人の心の、さらに内側に「可能性」という、莫大なエネルギーが流れています。そのエネルギーは、自己顕示欲、権力欲、金銭欲、支配欲など、自己中心的なものを信念としている場合には、流れは途絶えてきます。

自分の内面のあかりに気づき、暗闇にともすことによって、かならず世界は少しだけ明るくなり、そこでさらに大切なことに気づく人が生まれます。その連鎖で、自己中心的に暗闇を広げていた人たちも、内面の大切さに気づき、変化してくれば、世界は素晴らしい方向へ進んでいくでしょう

現代社会は、暗闇が覆っています。しかし、夜明け前の暗闇が一番暗く深いということであれば、今は、夜明け前なのかもしれません。

広い視野で物事をみつめ、新聞やテレビなどで表面的(暗闇を広げ幕をつくるように)に流されている情報を鵜呑みにせず、自分の心(内面)のフィルターにかけ、人生の選択をしていくことが必要な時代になってきていますね。

真実はどこにあるのか 
判断するのは、自分自身です。

二葉鍼灸療院 田中良和

ただ愛するために…

2009年05月06日 | 言葉のちから 心のちから
本日、金沢は雨模様。

先日、少年野球の練習試合に行こうと車を走らせたところ、海にたどり着いたので(迷って=海が呼んでいたのか)、久しぶりに砂浜を歩いてみました。

上の写真は、その時、仲良さそうに海(日本海)へ向かっていた親子を遠くから撮らせて頂きました。なんか、あったかくていい感じでした。

≪たとえ、あなたが、ほかの人より
 恵まれていないと感じていても、
 ひどい目にあっていると感じていても、
 運が悪いと感じていても、辛い人生を呪っていても、
 それでも、あなたが人間である限り、
 「愛」そのものである「精神宇宙」と、
 しっかりとつながっています。

 そして、ただその事実があるというだけで、
 あなたは、いつも幸せでいることができるはずなのです。

 あとは、あなたが、その事実を認め、
 「精神宇宙」に感謝し、
 胸いっぱいに希望を抱きながら、
 よりドラマティックな人生へと、
 歩みを進めれば良いだけのことです。

 本当は、人生は、あなたに対して、
 とても優しいのですから……。

 そして、あなたは、
 ただ愛するために、生まれてきたのですから……。≫

『生きがいの宝箱』 飯田史彦 著




水は、かたまると氷になり、また、気化すると水蒸気になります。しかし、水の成分は、液体でも、気体でも、固体であっても、常にそこにあり、そして、人々の生活を潤し、また、地球を構成する物質の一つです。

固体として目に見えて、私たちの日常にあるものよりも、はるかに多くの目に見えないものが私たちを支えているのことは、「水」という物質から考えてもわかると思います。

私たち人間も、愛、感謝、歓喜、思いやり、など目に見えない「心」の部分が大切になりますね。心が行動をつくり、行動が現実(人生)を形づくっていきます。

であるなら、その出発点である「心」は、愛が溢れる、あたたかい、思いやりあるものでありたいものです。そうすれば、素敵な社会になっていくことでしょう

二葉鍼灸療院 田中良和

つながりを忘れずに生きる! (こどもの日)

2009年05月05日 | 言葉のちから 心のちから
本日、子どもの日、一日一日大切に、素敵な時間を過ごしましょう。
子どもと遊ぶ日。
子どもに戻る日。
子どものことを考える日。
子どもの大切さを再認識する日。
子どもの未来のため思いを深める日。
子どもの笑顔をみる日。

なんでもいいですね。子どもに思いを伝えましょう

≪革命的宣言1番 ジュリアン・レスター作≫

今は友達がいることを当然だと思ってはいけないときだ
彼らがいつもここにいてくれるなんて
もしかしたら、いなくなるかもしれない
「愛しているよ」とその人に伝えるのを待っていたら
「あいつの死体が発見された、銃で撃たれて倒れていた」とか
「真夜中のハイウェイの事故で死んでしまった」とか
誰かが電話をしてくるまで、待つことになるかもしれない
だから、革命のスピリットと魂に責任がある、詩人、
アーティスト、ミュージシャンは、これを誓う
この詩を読んだら、あなたは友達に電話をして
愛している、と伝えなさい
あなたは友達のお陰で
より本物の自分になれるのだから
5分後には
そのチャンスが二度と巡ってこないかもしれないから

『バタフライ もし地球が蝶になったら』
         ノリ・ハレルド・きくちゆみ 著


昨日、本の著者の一人、きくちゆみ さんが金沢でローフードのお話を開催し、出席した時に購入した本からです。ゆみさんのお話はまた後日しますね。

では、素敵な子どもの日を過ごされますように 

二葉鍼灸療院 田中良和

ゴールデンウィーク 初日

2009年05月03日 | 言葉のちから 心のちから
ゴールデンウィーク、初日と書きましたが、もっと早く休みに入っている方もお見えになりますね。

私にとっては、この連休がまとまった休みとなります。皆さま、それぞれの連休を過ごされる計画だと思います。

ご家族でレジャー、旅行、イベントに参加したり、あるいは、休みをゆっくりと休養に当てる方もおみえになるでしょう。高速料金が1000円になったから余計に皆様が行かれる先は混雑するのかもしれませんね。

連休、いやいや、一日の過ごし方についての言葉で~す。

≪明日より今を≫
何事につけ、今日以後の人生に対する計画、つまり明日どうしよう、今後どうしようということを考えることは非常に必要ですけれども、もっともっと大切なことがあるんだよ。

それは、たった「今」を正しく生きるにはどうすりゃいいだろうということ。これをたいていの人は忘れちゃいないかい?明日はどこへ行こう、明後日は何をしようと考えて、現在ただ今を、ちっとも尊く生きてない人がありゃしないかい。

『中村天風 一日一話』 中村天風財団 編


「たった今」を大切に、今を楽しく、充実した時間を積み重ねていくことが大事であるということです。人生は「今」しかないんですからね。

本日、憲法記念日、憲法をしっかり考えてみるのもいいことかもしれません。ソマリアの海賊船問題、北朝鮮の核の問題、日米同盟、裁判員制度、豚インフルエンザ、郵政民営化問題、かんぽの宿不正譲渡、世界の戦争・紛争・貧困、世界的不景気、憲法を少し考え、世界や日本、社会で起きている問題に少し関心を寄せてみるのも一興かと思います。

では、皆さま、素敵な、それぞれの黄金週間を

二葉鍼灸療院 田中良和

徳川家康 ・・・ 遺訓

2009年04月22日 | 言葉のちから 心のちから
徳川家康はご存じ、江戸幕府を開いた人物です。

江戸時代は日本に事実上初めて出現した強力な全国政権であって、二百六十五年にわたる長期政権が続き、なおかつ平和を維持して豊かな文化が築かれました。

他のアジア、欧米諸国の専制政治とはまったく異なった性格の時代だったようです。

この文化の中、現代に繋がる組織の在り方や理念、洗練した経済社会を発展させた大変ユニークな時代でした。
西欧の歴史学者は江戸時代のことを「トクガワ・ジャパン」「パスク・トクガワーナ」(徳川の平和)とも呼んでいるそうです。

開祖、徳川家康が残した遺訓の中の最も有名であるのが、

「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり」

『江戸の遺伝子』 徳川恒孝 著


世界に類を見ない、平和で熟成された文化が築かれた江戸時代、人生に対する考え方、捉え方など、心の在り方なども熟成されていったのでしょう。トップが高貴な思想を持ち、万民がそれを理解できれば、素晴らしい国家や組織ができあがるということなのでしょうかね。

エジプト考古学の吉村作治先生によると、江戸と同じ約三百年間、15代の王が平和を守り続けた時代がエジプトにもあったそうです。それは、プトレマイオス王朝(紀元前三〇五~前三〇)であり、最後の王が、あの絶世の美女と言われているクレオパトラ女王でした。

政治も、経済も、生活も、手本や明るい未来への鍵は”平和で熟成された文化を築いた江戸時代”にあるのかもしれません。グローバル世界もいいですが、自分たちの足元である、正しい歴史を振り返ることも大切ですね

二葉鍼灸療院 田中良和

わたしの生き方はわたしで選んでいる

2009年04月21日 | 言葉のちから 心のちから
求めている時に、必要な言葉が、必然的に目に入ります。

わたしは、わたしの人生の主人公、ヒロイン(ヒーロー)、自分の生き方は自分で選んでいます。

それに気づいたら、まわりのせいにするのをやめてしまいます。

最初はたいへんでも、開き直ると、かえって楽になるからです。自分が選んだ人生なら、生きていけるから……。

今日という人生を大切にしましょう。
「いま」という人生を大事にしましょう。
ずっと、いまが続いているから。これからもずっと……。

いまの自分をどう選んでみる?
顔をしかめる? 笑顔にする?

だって選べるのよ、自分で。大きな笑顔にしましょう。

選べるなら、満月のように、太陽のように、しあわせな人のように。

顔をしかめたら、どうなるか試してみます。泣いてみたら、どうなるかも試すことができます。

不満を言ってみたら、まわりが何と言うかも、実験できます。怒ってみたら、まわりの人がどう反応するかも、知ることができます。

笑顔にしたら、どう展開するかも、わかるのです。

選んだあとの結果で、人生体験をつめるのです。だから何を選んでも実はOKなのです。

人生は思いの、選択の違いによる壮大な実験なのですから……。

たくさん実験した人は笑顔がすてきです。笑顔の実験結果を知っているからです。

たくさんの人生を知っている人は、いつも笑顔で前進します。
本当の自分の光に向かって、直感を信じて進むのです。

光の中を笑顔で前進。

『すべては うまくいっている!』 越智啓子 著


んん~今の私の心境にはもってこいの言葉です。

どんな心境かって ひ・み・つ~です

素敵な言葉たちには、湧き出る元気をもらえます 

二葉鍼灸療院 田中良和

貧しい人々の中にいるキリスト (マザー・テレサ)

2009年04月18日 | 言葉のちから 心のちから
私はキリスト教信者ではありませんが、マザー・テレサの言葉には共感します。人のために愛を実践している人に宗教というものは関係なく、「ただそこに宗教がある」のだと思います。

≪貧しい人々が飢えで死んだ場合、それを神様のせいにしてはなりません。あなたや私がその人が必要としていたものを与えようとしなかったからなのです。

つまり、私たちが神様の愛を伝えるみ手の道具になろうとせず、パンの一切れを与えることなく、寒さから守ってやる衣服を与えようとしなかった結果なのです。

キリストが、寒さに凍え、飢えで死にかけた人の姿をとって再びこの世に来給うたこと、淋しさに打ちひしがれた人の姿、温かい家庭を求めてさまよう子供の姿をとって来給うたことに気づかなかった結果なのです。≫

『マザー・テレサ 愛と祈りの言葉』


世界を見ると、イラク、アフガニスタン、ガザ地区、ソマリア、チベット、タイ、パキスタン、インド、中南米、各地で紛争、戦争が絶えません。

世界の3分の2の人たちは、日々の食料を得るのさえままならない状態です。

枯葉剤、原子爆弾、劣化ウラン弾、さまざまな戦争の産物で、一生辛い重荷を背負って生きていかなければならない人々が大勢います。その被害に苦しんでいる人は、大半が戦争に直接関係のない女性、子供、赤ちゃん、若い希望溢れる青年、長年未来ある社会をつくってきた高齢者です。

それらが生まれるのは、兵器をつくる人がいるからです。戦争を商売にしている人がいるからです。世界に対立や不穏な空気をつくり、紛争を生む原因をつくる人がいるからです。画像や情報操作を使って人々を洗脳する人たちがいるからです。

戦争をなくさなければ貧困はなくなりません。その逆もしかりです。

先進国、わが国、日本を見渡すと、戦後、いろいろな要素は絡んでいるんだろうと思いますが、先輩たちの努力により”豊かな日本”が築かれてきました。

しかし、物質的、金銭的、経済至上主義的、目に見えるものに価値を見出しすぎた結果、また、地位、権力、私利私欲、自分さえ良ければ、という価値観の人々が増えた結果、凶悪犯罪が増え、自殺者が増え、精神的・物質的格差が広がり、すさんだ世の中になっているのが現状です。

しかし、世界でも、日本でも、それに気づき自分の思考や行動を変えている人、意識を向けている人がたくさん存在します。官僚や政治家の中にも存在します。目に見えない大切なものに意識を向け、輝く未来を構築しようとしている人も地道ながら着実に増えているのも事実です。

自分の周囲から、あたたかい心、あたたかい手をさしのべて、小さいところから”幸せの渦”をつくっていきましょう。自分のできる範囲からでいいと思います。そんな時代にきています

そして、地域へ、日本へ、世界へ、地球へ、宇宙へ、人へ、動物へ、植物へ、虫へ、物質へ、自分が、あたたかさを実践できる範囲を広げていけば、”幸せの渦”は徐々に大きくなり、いろんなものが渦の中に巻き込まれて、幸せが地球を覆いつくすんでは…なんて考えます。

すべて「環の端なきが如く」繋がって世界がつくられているんですからね。

二葉鍼灸療院 田中良和

春風接人

2009年04月13日 | 言葉のちから 心のちから
≪春風を以て人に接し、
  秋霜を以て自ら粛(つつし)む。

春の風のような穏やかな態度で人に接し、秋の霜のような厳しい態度で自らを律していく。
 ※これができるように、自らを修めていくのである。≫

『佐藤一斎 一日一話』 渡邉五郎三郎 監修


以前、少年野球を観に、戸室山のグランドへ行った帰り、車を止め、山深いところで休憩していたとき、心地よい風が吹き、

「こんな感じで、人に対応できたらいいな~」
「こんな心地よい風のようになりたいな~」

と、思ったことを、思い出しました。

人と自分への対応、大切なことですね。

二葉鍼灸療院 田中良和

常識を破る力

2009年04月10日 | 言葉のちから 心のちから
人を悲しませたり、人が嫌がることをしたり、他人に迷惑のかかることを行うことはいけません。

しかし、世の中の正しい摂理に従い、深謀遠慮し、自分の情熱の燃えたぎるところで、固まった現状を打破していくことは大切なことです。

≪熱意のたぎっているところ、人は必ず新しい道をひらきます。常識では考えられないことまでやってのけるのですな。

運命をひらいたり、新しい発見をしたり、独自の発想を展開したり、いわばそれまでの常識を破るんですよ。

破らんがために常識はずれなことをするのは、世の中を乱し、周囲に迷惑を及ぼします。しかし、そうではなく、熱意の発するところ、つぎつぎと新しい着想が生まれ、必然的に常識が破られていくんです。

常識というものはいわば先人の知恵の積み重ねですから、もちろん大事です。けれども、新しいものを生み出すためには一度常識から自分を解放しなければならない。そのためには熱意が強く要請されるのです。

多くの知識を身につけた人ほどそれを超える強い熱意が必要だともいえます。≫

『人生談義』 松下幸之助 著


実践の人、松下幸之助さんが残された言葉には、いちいち腑に落ちる、合点がいく言霊たちがこもっています。

我が師匠、黒野先生も同様。鍼灸医学・医療に対する人生を、燃えたぎる情熱、実践で常に真実の探究を目指されています

言葉や行動のお手本という、先人の知恵があっても、自分が実践しなければ何の成長にも繋がりません。「まず実践」しようと肝に銘ずる、今日この頃です。

二葉鍼灸療院 田中良和

朝、目覚めたらニッコリ笑う!

2009年04月08日 | 言葉のちから 心のちから
朝、目覚めた時、皆さまは気持よく、気分よく起きてますか

≪朝起きると、まず、第一に、ニッコリ笑う。
もう、くせがついているから、目が覚めるとニッコリ笑う。
わざわざニッコリ笑わなくても、ひとりでに笑う。
そして、
 「今日一日、この笑顔を壊すまいぞ
と自分自身に約束する。

”ふたたびは 来たらんものを、今日の日は
       ただほがらかに 活きてぞたのし”≫

『中村天風 一日一話』  中村天風財団 編


まず一日のスタートが大切です。朝目が覚めることを、当たり前だと思ってはいないでしょうか。これは睡眠中も大自然が働き、体の中のいろんな機能が、明日の活動のため、皆さんの一日をより豊かに送ることができるように懸命に働いているからなのです。

ですから人生の三分の一を占める”睡眠の内容”も大切だということですね

そんな大切な目覚めですから、そして一日の始まりですから、目覚めた時は、体がだるい人も、気持ち良い人も、昨日、いろんな出来事があっても、人生の難問を抱えていても、眠りが浅くても、

まず、ニッコリ笑って一日をスタートしてみると、同じ一日を過ごすにも、その心の状態に差が出てくるのだと思います。

星稜高校野球部の室内練習場に
”朝は希望に目覚め、昼は努力に生き、夜は感謝に眠る”
という言葉が掲げられています(私の好きな言葉です)。そこに笑顔が加われば、人生バラ色、幸せいっぱいになるんだろうな~と思います。

あなたの笑顔には、何物にも変えられない価値があるんです

二葉鍼灸療院 田中良和


学問は人を変える  ~『言志四録』より~

2009年03月23日 | 言葉のちから 心のちから
なぜ人は一生勉強なのか。
なぜ人は、常に学びの精神、向上心を持ち、学問を行わなければいけないのでしょうか。

【訳】人が天から受くる氣は、その厚いと薄いと分け与えられている分量はだいたい同じようなものである。

身体の大小、寿命の長短、力の強弱、心の賢愚といったものは、誰でもそれほど大きな差があるわけではない。その間に、特に一箇所厚いところを授けられた者があれば、人々はみな、これを非凡という。

この非凡なる者はしばらく問題の外に置いておこう。すなわち普通の人にあっては、身体の大きさや寿命の長さや力の強さの分け前はどうすることもできない。

しかし、心の賢さや愚かさについては、学問によって変えることができるのである。

『佐藤一斎 一日一言』


『言志四録』とは、幕末の儒者”佐藤一斎”の42歳から82歳までの語録で、四篇、一一三三条からなる名語録です。

佐藤一斎は、昌平坂学問所の儒官でした。今でいう大学教授の役職にあったそうです。

私の好きな人物である、西郷隆盛さんもこの書物を愛読しており、特に心に響いた一〇一条を抜き出し『手抄言志四録』を編纂し、自らの指針としたのみならず、西郷さんの私学校の青年たちにこれを講説したほどの書物です。

先祖、先輩が人生の中で悩み、問いかけ、創造し、反省し築いてきたものが古典であり、語録です。人は皆ちがった境遇とはいえ、先に生きた方々が弛まぬ努力で築いてきた人生のエッセンスには、「今」の自分の人生において必ず共通する、共感するところがあると思います。

それを学ばなければ人生において一歩も二歩も違ってくるんでしょうね。そして、その書の中に流れる真理を生活において実践すること、それが本当の学問であると私は思っています。

二葉鍼灸療院 田中良和