さてさて、いつの間にか2月も中盤に差し掛かっています。
鍼灸マッサージ業界の役員を仰せつかっている関係で、最近なかなかトレーナー活動に行けていません。 おまけに鍼灸学術団体の中部や全国の委員などにも指名を受け、どうなることやら。
が、全て全力でやっちゃいます
確かに最後は私の商売である治療院繁盛に繋がるのかもしれませんが、それぞれの活動には、それぞれの使命や目標があり、それはとりもなおさず、国民、県民、選手、地域、日本、世界 のためでもありますので、私の中の意欲の泉、情熱の泉、創造の泉、は湧き続けるのです
さて、先日(2月11日)久しぶりに星稜高校野球部トレーナー活動に行ってきました。
私の現場でのトレーナー活動の主体は、選手の動きを観て、監督やコーチなどスタッフと選手に関してコミュニケーションを図り、必要があれば現場で施術するという形でした。
昨年は第98回全国高校野球選手権大会に石川県代表として星稜高校が出場させていただきました。が、残念ながら本来の力を発揮することなく負けてしまいました。
悔しかったです。
何よりも選手をベストな状態で試合に出してあげられなかったのが一番悔しかったです。肘や腰や背中など障害を持ったまま、制限をかけられて試合に臨まなければならなかったのは、トレーナーの責任が一番だなと痛感しました。
話はスポーツから逸れますが、私が治療として主に行っている鍼灸治療(東洋医学)の本分は「未病治」、いあわゆる予防医学です。
病気になる前に、カラダの前兆を察知し、養生法を指導することでそれを未然に防ぎ、それでもだめなら鍼灸治療(漢方薬:現行では、私たちは処方できませんが)で治療して、その発生を防ぐことです。病気の治療も行いますけれども。
現代社会の中でも毎年膨れ上がる社会保障費(医療費)を抑制していくのは、やはり「予防」「養生」であるのだと思います。その意味で、私たち鍼灸師の介護や医療など社会福祉にかかわる責任、使命は重要なのだと感じております。 そんなことも活動に対するモチベーションをあげています
話は野球に戻します
現在は、様々なスポーツを小学生の時代から選べるようになってきました。私たちの時代は、男子のスポーツ=野球であったように覚えておりますので、一つの小学校区にAチーム、Bチームがあるところもあり、少年野球人口は多かったように記憶しております。
現在、少年野球人口は減少してきているようです。そんな中、その子どもたちが、ずっと野球を好きで続ける、そして、野球で何かを感じ、野球を通じて青春を謳歌できる、そんな環境づくりが大事なのかなと思います。
その一つに成長期を見据えたカラダづくりがあるのだと思います。
野球を楽しくプレーする、野球の技術が上手くなる、そこには成長段階に応じたカラダづくりと痛みを発症しないカラダの理解が必要なのでしょう。
それでは、私の環境の中で「今」できることは何かと考えると・・・すぐ答えは出るのですが、現在、トレーナー活動を行っている星稜高校野球部での障害予防を行うということです。
そのようなことで、監督やスタッフにも理解いただきまして、遅くなりましたが、ここまでトレーナーとして怠ってきた障害予防の身体チェックを今年から行っていくことで、先日、第1回目のチェックをさせていただきました。(できなかった選手は治療院に来てもらいチェックしてます)
対象は投球数が多くなる投手と捕手です。約20名ばかり。
身体チェック項目に関しては、講習会へ行かせていただいたり、文献を読ませていただいたり、いろんなものを参考にさせていただきました。
投球障害肩予防の観点から原テスト11項目など、肩、肘、股関節、体幹に関する項目を設定しました。
今後、継続して行っていき夏の甲子園予選、甲子園大会には投球障害者やスポーツ障害者は0を目指してやっていきます。が、まず初回でやっていて気づ対ことは、身体機能や動きに対して、ポジションでの特性があるということや、痛みを発症していなくても、今後、練習をしていくうえで気をつける点など私が気づかされた点が多いことでした。
そして、身体チェックの後は選手にいろいろ感想を聞いていくのですが、自分のどこがどういう動きをしているのか、どこを改善すればいいのかという点を認識できたようです。また、それにともない、「ではどうしたらいいのか」という質問もあり、身体チェックはただ計測するだけでなく、身体意識や内部感覚を認識、養う上で重要なことだと感じました。
これらチェック項目(検査方法)に対して、術者である私のカラダに対する認識や方法などもまだ未熟なところもあるだろうし、今後、さらに必要となってくる項目も出てくるだろうと思いますが、さらに内容の精度をたかめて、成果を出していけるようにしたいと思います。
現在は、これらの結果を集積、分析しまして、監督やスタッフに提供するとともに、選手に還元するべく集計作業を行っています。これが私の一番苦手な作業なのですが、成果につなげていけるように、次の段階へ進めていきたいと考えております。
野球をいつまでも好きでやっていただくために
野球を楽しくプレーし、上手くなってもらうために
野球に全力で打ち込んでいけるために
今後も医学的見地やトレーナー活動で野球選手を中心にサポートしていきたいと思います。
各地や各団体で行われている投球障害予防の取り組みを今後も参照にしながら、より良い環境づくりに精進していきたいと思います。
当院では、どうしても野球選手の施術が多くなりますが、他のスポーツ選手、スポーツ愛好家の皆様も施術にご来院されておりますので、スポーツ障害等でお困りの方は是非、ご相談くださいませ。
必要であれば、協力してスポーツトレーナー活動を行っている医療機関等へもご紹介させていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございます