二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

2016 春 北信越地区高校野球石川県大会  3回戦 星稜 vs 小松大谷

2016年05月02日 | 高校野球

星稜高校野球部に公式戦では今年初めてですが、朝の星稜グランド出発から帯同させていただきトレーナー活動へ行ってきました

4月29日(昭和の日)、いつもは石川県鍼灸マッサージ師会地域貢献サポート活動である、金沢ウォークへ参加する皆様の歩く前と後の鍼灸マッサージによるサポート施術へ行くのですが、今年度から10月21日、22日の開催となったため、この日はトレーナ-活動に専念できる ということになりました

  

さて、この日の天気予報は雨のち曇または晴れでした。
やや天気が不安定で、朝から小雨がちらつく天気でした。練習途中、通り雨のようにドバーッと雨が降り「大丈夫か」と思いましたが・・・

レギュラー組が打撃練習をする前に、その他のメンバーが打撃練習をしていました。やはりチームの層が厚くというか、本当に勝っていけるチームは、現在のレギュラー以外の選手の追い上げが重要なのだと思います。
おそらく夏までには、この中からレギュラーが出てくることでしょう
 と期待したいですね。

 試合前  

午後になり、風はややあるものの、雲がどんどんとれて試合の頃には晴天となりました。やはりこんな環境で試合をして欲しいというのが心情というのもです

さて、本題へ。

 

 第134回北信越地区高校野球石川県大会 ~3回戦~  星稜  小松大谷
                   平成28年4月29日(金祝 昭和の日)  石川県立野球場    

 

  回戦  星 稜  小松大谷

 

              一     二     三     四      五     六     七     八     九        計       H      E
  星 稜  0  0  0  0  4  2  0  0  0   6  14  0
 大 谷
  1  0  3  0  0  0  0  0  0   4  12  1

 

さて、試合展開は小松大谷が先制し前半戦を制し、中盤は星稜が流れをつかみ一気に逆転、後半は一進一退で星稜が小松大谷を抑えきるという流れでした。

1回、清水君は2年生エースですが、やや緊張したのかもしれません、変化球がやや抜けて高くなり、コントロールをしようと思うと甘く入っていました。ストレートはまずまずの球威でした。その変化球を相手打線が見逃さず、連打で塁を埋められ先制点を許しました。
相手の走塁ミスに助けられ、3点は入っていたところを1点で抑えられたところは、中盤の逆転に繋がる大きなポイントでもあったと思います。相手は3回にも甘い球(変化球)を痛打し3点を奪い4点を献上しました。

清水君も4回頃から変化球が決まるようになりました。ストレートは9回まで球威は衰えませんでした。ストレートの球威があるから変化球も活きてくるというものです。打者42人に149球、やや多いですがよくゲーム途中で修正し、投げ抜いたと思います。
相手打線は、上位打線に好打者が多く、1番の清水君、4番の喜多君は中でも抜けていいバッターだと感じました。この二人に12安打中6安打を打たれてしまいました。相手が勢いにのってしまうバッターをどう抑えていくか、連打されないか、次の試合には生かされることでしょう。

守備に関しては、塁が埋まっての内野の守備は非常に落ち着いていました。ピッチャーも安心できると感じます。
捕手の川岸君は投球のワンバウンド処理が素晴らしい。1球だけ塁を奪われましたが、あれだけの防御を見せられれば、投手も安心してピンチでも低めへ投げることができます。
外野でも、ここの連打はいやだな、ここで安打されると得点に繋がるなというところでのジャンピングキャッチでのアウトは大きかったと思いますね。センターの森田君、ライトの寺西君、あれは良かった。

どちらかというと、この試合も守備での我慢から攻撃に転じることができた試合ではなかったかと思います。

     

さて、攻撃ですが、4回まで相手投手の宮浦君にタイミングが合わず抑えられてしまいました。外角の球の緩急と出し入れをうまく使い、高め低めも利用しながら星稜のバッターに的を絞らせない、少しタイミングをずらして打ち取るピッチングは相手ながら上手かったと感じました。

しかし、星稜の打者はタイミングは外されていたのですが身体の軸が崩れていませんでした。振り切っていました。そして、修正する姿勢がみられました。ここにベンチからの指示と日頃の練習の成果が重なり5回の攻撃となったのだろうと思います。

5回はピッチャー清水君の二塁打を皮切りに、二塁打3本を連ね、最後は待望の4番寺西君のライトスタンドへのホームラン。打った瞬間ホームランと分かる美しい角度でした。

6回にも変わった相手投手から2点を取りゲームの流れをつかみました。

4番の寺西君は次の打席も鋭い打球でセンター前ヒットを打っていましたので、眠れる獅子4番の復活は今後の試合においても大きな原動力となると感じました。

また、ここまで1番に坐ったバッターの調子が良かったため犠打の多かった(今日もあったのですが)2番の畑中君。この試合ではランナー二人おいての右中間への二塁打は勝利を大きく引き寄せる打撃でした。実は怖~い2番バッターなのです。私はレギュラーの中では一番器用な選手だと思っています。

ここまでコンスタントにいい仕事をしているのが下位打線を打つ久保田君。試合前の対応も柔らかく、力が抜けてるな~いい感じだな~と思わせる選手です。そしてライトへ打ち返す打球は相手がもっともいやらしいと思うバッテイングではないかと思います。繋ぎ目です。そして、私からするとここまで冬を越して一番伸びている選手だと思います

木倉君や森田君、こちらも毎試合安打を重ねて繋ぎ、開き、打線としています。
虎谷キャプテンは少しお休みしていますが、また、徐々に調整、修正してくるでしょう。決して調子は悪くな~い

おっと、9番の越中君の活躍も見逃せません。1点目となるタイムリーツーベースでした。日替わりで監督が起用した打者が活躍するというところも、今の勢いを現しているのでしょう。

星稜打線、14安打中5本が長打。やはり長打を打てるということは魅力です。

最終回、9回裏、小松大谷の攻撃。2点差はワンチャンスでひっくりかえせる点数です。清水君は安打等で2人のランナーを背負うこととなりましたが、ストレートの球威が落ちていなかったことと、マウンドですごく肩の力が抜けていましたので、あまり心配はしていませんでした。キッチリ内野ゴロに抑えて試合終了。

  

この試合、何が明暗を分けたか・・・やはり塁を埋めての走塁ミスやタッチアップミスなどスコアブックに乗らないミスが小松大谷には多かった。星稜はほぼなかった。そんな小さなミスの積み重ねと、上記のような他の要素が積み重なった結果が試合の勝敗を分けたかなと思います。

心臓に悪い試合ではありますが、先制されて追いつき逆転して勝利する展開は必ずチームの力になりますし、いい経験になり、きっと試合が上にいけば行くほど、自信という大きな力に繋がっていくと思います。

試合後、翌日に控えた準々決勝のため治療院へ帰り、トレーナー活動として、翌日の試合に向けて選手のケアをさせていただきました。

さて、次の準々決勝(4月30日)金沢高校との対戦です。

私も全力で選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように自分の仕事に精進したいと思います。

  ※阿蘇山での放牧の写真です

最後までお読みいただき、ありがとうございます 

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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2016 春 北信越地区高校野球石川県大会  2回戦 星稜vs七尾

2016年04月28日 | 高校野球

春の北信越地区高校野球石川県大会も明日からベスト8をかけての戦いとなります

先日、星稜高校は2回戦を行いました。相手は進学校ながらいいチームをつくってくる七尾高校でした。

 

 第134回北信越地区高校野球石川県大会 ~2回戦~  星稜  七尾
                       平成28年4月23日(土)  金沢市民野球場    

 

  回戦  星 稜  七 尾

 

              一     二     三     四      五     六     七     八     九        計       H      E
  星 稜  0  0  0  0  0  2  0  5  0   7  14  1
 七
 尾  0  0  0  0  0  1  0  0  0   1   6  2

 

この試合も観に行けませんでしたが、6回まではどちらに勝利の女神が微笑むか展開が分からない試合だったということです。相手投手は左投げで、変化球でかわしてくるピッチングでした。安打はするものの決定打が出ないというところで我慢の試合運びでした。

やはり、ここで大きく響いてきたのが守備でした。投手のスタミナと守備という点で中盤差が出来て、8回の大量点につながったのだと思います。守備からつくったリズムを勝利へと展開できたことは、今後の試合には大きい材料だったと感じますね。

多々、反省点はあるでしょうけど

相手のミス等はあったものの1回戦から好調な選手(打撃)は、そのまま調子を維持しています。
14安打中、二塁打、三塁打の長打が8本と、ここが今年の星稜打線の面白さ、相手からすると怖さだと思います。

投手は、今回は試合展開が厳しかったのでエース清水君が完投でした。話を聞いていると、少し高く浮くところはありましたが、まずまずのピッチングだったとか。球にも威力もあります。

次の試合からは、どのような展開になるかわかりませんが、投手陣は総力戦になるんじゃないかなと思いますし、29日に勝利すると30日と連戦になります。そして、これからの試合は厳しい戦いになると感じますので、私も精一杯トレーナー活動をやっていきたいと思います

さて、明日の3回戦の相手は、小松大谷高校です。
星稜としては、今のチームの雰囲気、そして、今までやってきたことを試合に出すことができれば、それなりの試合展開になっていくだろうと思います。相手も私学の雄ですから、そう簡単にはいかないと思いますが、調子は昇ってきています。

やや不調の4番に当たりが出ると、また厚みのあるチームになっていくでしょう。

明日は石川県地方、雨のち曇で、午前は雨、午後から曇りとなる予定。  
午前中のゲームが少しずつずれていくのかもしれません。

できればいいコンディションで試合させてあげたいですね

 この写真は野球に関係ありません湯布院です

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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2016 春 北信越地区高校野球石川県大会  1回戦 星稜vs金沢辰巳丘

2016年04月23日 | 高校野球

4月16日に開幕した大会も、本日23日から2回戦に入ります。

熊本地震におきましては、高校野球どころではなく、復旧・復興にたいへん時間がかかるだろうと思います。熊本や大分、その周辺の皆様が一日も早く普通の日常生活を過ごすことができますよう、戻れますよう心より祈っております。応援しています

また、高校球児が一日でも早く好きな野球ができる環境が整いますよう願っております。

こんな時だからこそ、他の地域で過ごす皆様は普通の日常生活が送れることをより見つめ直し、感謝していきたいですね。
そして、球児たちは好きな野球をできることに感謝し、日頃の成果を出しあって戦い悔いのないゲームをして欲しいと思います。

話は大会に戻りまして・・・

星稜の1回戦、2回戦は土曜日であり、診療と重なっていますので3回戦まで帯同はお預けです。

 

 第134回北信越地区高校野球石川県大会 ~1回戦~  星稜  金沢辰巳丘
  
                          平成28年4月16日(土)  石川県立野球場    

 

  1回戦  星 稜  金沢辰巳丘

                  一     二     三     四      五     六     七         計          H         E
     星 稜  0  3  0  1  3  2  3   12   16   1

    辰 巳  0  1  0  0  1  0  0    2     6   0

                                         (7回コールドゲーム)

 

星稜はまずまずの立ち上がりだったと思います。

エース清水君はじめ、おそらくメンバー入りしているすべての投手がマウンドに立つことができたと思います。大量得点だから為し得た業だと思います。

投手に限らず、監督としては初戦としていろいろ思っていたことができたゲームではなかったかと思います。

打撃では長短あわせて16安打を集めました。対戦相手とはチーム力に差があるとはいえ、7番 川岸君の3ランホームラン、8番 久保田君の2ランホームランと下位打線に2本のホームランが出たことは、今後対戦する相手にも脅威を与える印象を植え付けたと思います。

また、虎谷キャプテンも5打数3安打3打点と打線好調でチームを引っ張り、一番の木倉君も4打数4安打1打点と、チームを牽引すべき選手がいいスタートが切れたことは、今後のチームの士気に繋がっていくことでしょう。

 

さて、2回戦は七尾高校です。能登の名門進学校ながら、いつも夏の大会には好チームをつくってきます。星稜としては、この波にのり、いい試合を展開して欲しいと思います。

私は今大会は4月29日デビュー(帯同)といったところでしょうか

私も私の仕事をきっちりやっていきたいと思います 

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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2016 春 北信越地区高校野球石川県大会が開幕します

2016年04月13日 | 高校野球

なかなかブログの神様が降りて来ていただけなかったので 更新がのびのびになっておりました。

久しぶりの更新です

4月、新一年生が入部し、各高校の野球部も増員、新たなチームとなり夏の甲子園へ向けてスタートを切りました。

その前哨戦と言いますか、シーズンオフに行ってきたトレーニングや練習の成果が形となってあらわれる、各地区大会の県予選の時期となりました。

北信越地区では、4月16日(土)に開幕し、順調に試合が進めば5月4日(祝 みどりの日)が決勝となります。

 

組み合わせ抽選会が4月11日に開催されました。

星稜高校は、大会1日目からスタート。相手は金沢辰巳丘高校です。

星稜のブロックは、勝ち進めば3回戦で対戦する可能性のある小松大谷高校、お隣のブロックには(準々決勝で対戦する可能性)、金沢高校、今年より学校名が金沢学院東から金沢学院高校に変更となった私学の強豪がひしめき合います。この2ブロックには、七尾・金沢桜丘・輪島・羽咋といった県立高校でも力のある高校も存在します。

大きくお隣のブロック(準決勝で対戦する可能性)では、シードの小松高校をはじめ、小松市立・小松商業・小松明峰といった小松勢が、私学の強豪、遊学館高校に挑むといった感じでしょうか。そこに門前・飯田などの能登勢がどう奮起するか楽しみです。

反対のブロック(決勝戦で対戦の可能性)は、初戦で日本航空石川と鵬学園の能登の私学の雄が対戦する好カードもあり、こちらは実力は混沌とし、投手力、守備力が整い、勢いに乗れば勝ち進む可能性のある高校はたくさんあるのではないか、というのが私の予測です。

石川県の高校球児の皆さんには、北信越地区大会(6月4日~7日 福井県開催)に向けて全力を尽くしていただきたいですね

 

当院は、星稜高校野球部のトレーナー活動を行っていますが、他の高校の選手も来院されています。ケガや痛みを我慢せずに、現在の身体状況において正しい練習や対応をしておくことが、夏の大会あるいは、今後、大学や社会人、独立リーグやプロでプレーするために重要なことです。

せっかく高校を卒業した後に選手として花開いても「古傷が・・・」では、天国から地獄であり、後悔の念が湧いてくるでしょう。「今、大切な処置や対応が、未来の人生をつくる」のですから、痛みや違和感、その他、気になる状態がありましたら、我慢せずに医療機関やトレーナーに相談することが大切です。

そんな悩みのある高校球児、あるいは中学や小学生も含めた球児のスポーツ障害や痛みなど、いつでもご相談くださいませ。
ケガの状態が当院では対処しきれない場合は、スポーツドクターのいる病院を紹介させていただきますよ

星稜高校野球部が優勝するのがベストですが、石川県の球児が全力でプレーすることができるようにサポートしていきます

選手とチームの全身全霊と天地の気が出逢ったとき、そこにドラマが生まれ、歴史が生まれます

ファ~~~イト

 

p.s. できるだけ小まめにブログアップしたいと思います。

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~準々決勝~  星稜 vs 小松大谷

2015年08月07日 | 高校野球

8月6日より第97回全国高校野球選手権大会が開幕しました

今年は高校野球が誕生して100年というメモリアルな大会です。今大会も熱戦が繰り広げられ、多くの名勝負、素晴らしいプレーが展開されることでしょう

開会式直後の第1試合での始球式は、私が尊敬してやまない、そして野球が好きになるきっかけであった大ファンの王 貞治さんがつとめられました。幼いころ、あのフラミンゴ打法と美しい放物線を描くホームランをみて憧れたことを思いだします。 

王貞治 始球式 甲子園

始球式 感動でした 投球も王さんらしい投球でした

野球が好きになるきっかけということは、「野球に関る職業をしたい」と高校生の時に決意して進んだ今の仕事に繋がってきます。実は、王さんをテレビで観ることができたことが「私の仕事・人生物語」のプロローグだったのかもしれませんね。

その源泉というか、野球を愛する、野球に没頭する、野球に夢中になる強烈なきっかけをいただいた王 貞治さんに本当に感謝です。
人間的にも大好きです。

そんな王さんが始球式を行う試合(大会第1日目第1試合)の球審が、我が大先輩であり、高校野球100年の歴史で毎年話題となる、箕島星稜(第61回全国高校野球選手権大会 3回戦)の戦いにおいて、星稜高校のエースとして延長18回を戦い抜いた堅田さんでした。

この年は確か私が小学校4年生で、学童少年野球を始めて1年目、夢中で白球を追っている年齢だったと思います。この試合はテレビにかじりついて観ていたのを覚えています。この時に、「高校野球は星稜でやりたい」と強く思った、これまた決意させた試合でした。

 

奇跡を越えた名勝負 '79年 箕島vs星稜

 

星稜高校野球部ではレギュラーにはなれず、高校2年半の間は甲子園へ行けませんでしたが、実りある2年半の高校野球生活を送ることができ、今もトレーナーという形で高校野球に関らせていただいております。こちらも強烈な印象で星稜高校野球部入部へのきっかけをつくっていただいた試合、それが箕島高校との延長18回の戦いでした。

その大先輩の堅田さんが球審をして、王さんが始球式を投げる、私にとっても感慨深い高校野球100年の大会となりました。できれば石川県代表として星稜高校が出場してほしかったのですが・・・

第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~準々決勝~ 平成27年7月24日(金)   27℃ 
                                                 <石川県立野球場>
 

 

   星 稜  小松大谷 (試合時間;2時間23分)

 

               一  二  三  四  五   六  七  八  九     計     H   E

  星 稜  0 0 0 1 0 1 0 1 0   3   8  

  大 谷  0 0 0 0 0 0 0 0 4x  4  11 3

 

ベスト4をかけた因縁のこの戦い、この日も私は診療のため帯同できなかったので、ラジオ&インターネットをみながらの観戦でした。

星稜は相手のエラーをからめて8回までに3点をとり、いい流れで最終回を迎えました。

第2試合であったため、テレビもラジオもお昼のニュース&天気予報が入り、その後ふたたび中継という形になります。放送の一時中断までは7回終了で2-0、星稜リードでした。

昨年は、星稜が9回裏 8-0と小松大谷リードされてからの一挙9点をあげ優勝という奇蹟で幕を閉じました。それを考えればあり得ないことはない展開でした・・・

が、野球の神様は何と粋な計らい いや~たくらみ を創り上げるのでしょうか。

今年は星稜が小松大谷に9回裏に4点を返され、サヨナラ負け
昨年のリベンジを果たされてしまいました。

9回裏、星稜は流れもよく、いつもの形としてピッチャーを交代しました。その交代としては間違ってはなかったでしょう。これからの準決勝、決勝を見据えて考えると山本君への交代は私は必要だったと思います。そうすれば準決勝、決勝とピンチの場面が来てもスムーズに投手交代ができたことでしょう。その他にも、ここで抑えることができれば、エース谷川君にとっても心理的に余裕が出ます。

星稜、小松大谷ともに、どんな思いで、どんな心境で9回裏を迎えたのか・・・興味深いところですが、それぞれの思いが錯綜した、そして両チームとも昨年のミラクルを意識せざるを得なった時間帯ではなかったかと推測します。

いや~それにしても、こんなことあるんだね~という感じの試合展開でした。
私としては、敗戦後、ちょっと身体の気が抜けて、午後からの診療に力が入りませんでしたが(ないしょの話)、昨年の夏から今年の夏まで、始まりと終わり、天国と地獄をみているような感覚でしたね。

これがまた、野球の怖さ、厳しさであり、醍醐味でもあるのかもしれません。

3年生の皆さん、ご苦労さまでした。そして、ありがとう

私もいろいろ学ばせてもらいました。

在学中2度の甲子園出場を果たし、うち1回は奇蹟の逆転ゲームから夏の甲子園ベスト16という輝かしい場面に星稜野球部にいたということは、素晴らしい財産になると思います。それぞれの今後の人生が、ここを肥しとして、さらに輝く大輪の花を咲かせることを祈っております。

           

負けの翌日から、グランドなどの環境整備から始まり、新しいチームが始動しました。

1年生からベンチに入っている虎谷君が新キャプテンとなり練習を重ねております。

        

1,2年生の新チームもなかなか面白いチームです。守備は安定しているので、あとは投手陣の安定が大きな鍵となるでしょう。8月終盤には第133回北信越地区高校野球石川大会のシード校決めの戦いが開始されます

また新生チーム星稜が全力でプレーできるように私もさらにさらに精進していきたいと思います

 

   二葉鍼灸療院 田中良和

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第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~2・3回戦~  vs金沢市立工業・金沢西

2015年07月22日 | 高校野球

石川大会も7月21日の戦いで参加50校が8校に絞られてきました。

星稜高校も安定した戦いをここまで繰り広げベスト8入りを果たしました。

ベスト8に残った高校は、星稜、小松大谷、金沢、金沢学院東、遊学館、鵬学園の私学6校と、小松工業、津幡の公立2校という結果となりました。

さて、星稜の2回戦、3回戦は私は帯同できませんでしたので、結果を速報で確認しながら診療をしていました 安定した戦いとは言え、結果がすご~く気になり、合間をみてはパソコンで確認しているのでした。

では、試合報告です

第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~2回戦~ 平成27年7月18日(土)   24℃ 
                                                 <小松末広野球場>
 

 

 

   星 稜  金沢市立工業 (試合時間;1時間9分)

 

               一  二  三  四  五      計    H    E

  金 工  0 0 0 0 0   0  2  

  星 稜  0 7 1 0 2x  10  12  0 (5回コールド)

この試合、先発はエース谷川君、3回をヒット1本、3奪三振で無四死球。4回からは1年生の清水君、2回をヒット1本、無四死球で抑え、試合のリズムをつくりました。1年生の清水君がこの舞台で初先発する機会を得たことも大きなことだと思います。彼はなかなかハートが強く、将来への期待が膨らむ球筋をもつ投手です。コントロールも非常によく、これからの成長が本当に楽しみな投手です

打撃は12安打。そのうち二塁打5本、三塁だ1本、8番 梁瀬君の2試合連続のホームランがあり、長打が7本ありビッグイニングを生む起爆剤となっております。それだけ皆、バットが振れている証拠です。
それに加え、1回戦ではあまり振りが良くなかった4番の山本君が3打数2安打、2番から9番に打順が変わった虎谷君が3打数3安打2打点と修正して結果を出しているところが良かったと感じました。

いい勝ち方で3回戦に進めたと思います

さて、なかなか私も試合や練習試合に帯同できなく、練習も見れていない状況でした。しかし、この大会期間中は高校野球では一番の重要な時期となりますので、時間のある時は出来る限り選手の動きをみておきたいと思っております。
7月19日、20日の連休はトレーナー活動も含めて、選手の動きやチームの雰囲気をうかがいに練習に足を運びました

      

選手は体調も良く、いい顔をしています。
それぞれが次の試合に向けて、また、大きな夢に向けて、自分の修正箇所、チェックする部分を理解して練習を行っている姿は、監督や部長、コーチの指導が光るところでもあると思います。やらされているのではなく、自分で考え、身体感覚として捉え、納得し、そして反省、修正をしていく、そんなところをいつも拝見して選手たちの成長をいつも感じております。

あたしも負けておられませ~ん

 

さてお次は、3回戦です

 

第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~3回戦~ 平成27年7月21日(火)  35℃ 
                                                 <小松末広野球場>
 

 

   星 稜  金沢西 (試合時間;1時間22分)

 

               一  二  三  四  五      計    H    E

  金 西  0 0 0 0 0   0  4   

  星 稜  1 0 0 2 7x  10  11  0 (5回コールド)

先発は2年生の横越君。前日の練習でもいい球を投げてました。公式戦初先発・・・ではないかと思います。彼は今年の冬から大きく成長してきた一人です。大きな舞台で5回を4安打無四死球で無失点で完投しました。
素晴らしいと思います。まだまだ伸びしろの大きい投手です 身体も大きく威圧感のあるマウンド姿勢、谷川君や福重君、山本君とはまたタイプの違う投手であり、ここでの自信はチームとしても大きな力となることでしょう(次期チームも見据えて)

打撃では、長打こそ二塁打2本と少なかったものの5回には5連打を絡めてビッグイニングをつくり相手を突き放しました。練習通りで、試合においても集中力があるチームになってきております。また、ここまでの3回戦、打撃好調ですが特に8番の梁瀬君が調子が良く下位打線を引っ張っています
今日の試合でも、これまたここまで好調の7番 竹谷君が3打数2安打3打点と大当たり、そして、守備でもいい動きをしていた相原君が2打数1安打2打点、9番 横越君の代打で出た1年生の寺西君のタイムリーを含め6・7・8・9番の下位打線で6得点を叩き出しています。

1番 森田君も持続的に好調なので、ここで谷川君を含め主軸と打線が連動すると、相手にとっては脅威の打線になるかなと感じます。

また、ここまでの3試合エラーが0というもの試合を引き締め、スキをつくらないポイントでしょう。

監督の選手起用や采配も光っていると私は感じます。

 

さてさて、これでベスト8進出です。ここからが越えなくてはいけない大きな山が三つ続きます。1回戦の金沢商業の山も大きかったと思いますが、ここから5日間で3試合、そしてまったく気が抜けない相手が続きます。精神的にも肉体的にも厳しくなってきます。

準々決勝の相手は、昨年の決勝の相手、小松大谷です。
きっと、相手は様々な思いをもってこの試合に挑んでくるでしょう。それは星稜とて同じです。
夏の甲子園という大きな夢へ向かって突き進むには対戦しなければならない相手です。

そして、神様はこの夏、準々決勝にこの対戦をもってきました。
きっと好ゲームとなるでしょう

星稜の選手たちが全力でプレーできるように、また今まで培ってきたパフォーマンスを発揮できるようにサポートしていきたいと思います  また帯同はできましぇ~んけど

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~1回戦~  星稜 vs 金沢商業

2015年07月15日 | 高校野球

7月11日(土)より、第97回全国高校野球選手権大会石川大会の戦いの火ぶたが切って落とされております。

 

50校が参加した今回の石川大会、これまでの試合の中でも、それぞれの試合、それぞれの高校(チーム)、それぞれの家族、そんな中で試合が展開され、数々のドラマが繰り広げられました。チーム力の差があり、学校としてのスタンスの差など、高校野球での環境の差こそあれど、この夏の甲子園にかける高校球児の熱い思いは、この暑さをも凌ぐものだといつも思います。(私も高校球児でしたからね~

戦いは「勝ち」「負け」がハッキリと現れます。皆、この日の勝利のために全力を尽くします この灼熱の太陽のもと、汗をかき、体力の限界を追求しながら試合を行う意味・・・それは成長だと思います。勝つことは勝負事ですから大切です。しかし、負けたから意味がないわけではない。負けた方にもそこまで歩んできた時間とプロセスがある それが一球一打、最後まであきらめないプレー、感動のプレーを生むのだと感じます それが成長なのだと。この2年半という高校生のこの時期に、それぞれが、それぞれの状況の中、野球を通じて成長することなのだといつも選手を見ながら感じます

勝っても、負けても、人間の人生100年 においては意味のある大切な時間なのだと思いますね。

高校野球100年を迎えた2015年夏なので、少しだけ前置きをして、星稜高校野球部 甲子園への道~石川大会3連覇への軌跡~ということで、報告していきたいと思います。

さて、石川大会は力のあるチームが混戦となるのではないかと思います。星稜を含め総合力のあるチームだからと言って油断できない大会だと感じます。そんな意味でも星稜が抽選を引いたブロックは「いいブロック」だったのではないかと思うのです。監督や部長、コーチは精神的に苦労されるかもしれませんが、一戦一戦、勝ち進んでいくにつれ、勢いが最も増すブロックでしょう。

そんな意味でも、この1回戦の金沢商業高校との試合は大きな一戦でしたし、この勝利は大きな勝ち・・・いや、価値のある1勝だと思います

近々の私というと、星稜高校野球部へはできるだけ足を運びたいと思っているのですが、業界のお仕事もありまして、1ヵ月に1・2回のペースでしか練習や練習試合を観にいけないという状態です。

     

7月5日(日)、富山工業との最後の練習試合は午前中だけのトレーナー活動

  

7月12日(日)、夏の大会1回戦に向け、最後の練習も午前中だけトレーナー活動
この日は、練習自体も午前中に終了しましたが、選手の動きの良さ、キレのある打撃、ピッチング、いい表情に少し安心して次の私のスケジュールへグランドを後にしました

春の敗戦以降、大きく成長して夏の大会に臨むことができていると感じました

 

 第97回全国高校野球選手権大会石川大会 ~1回戦~ 平成27年7月14日(火)  32℃ 
                                                 <石川県立野球場>
 

 

   星 稜  金沢商業 (試合時間;1時間58分)

 

             一  二  三   四  五  六  七  八  九    計      H     E

 星 稜  0 0 1 0 0 1 0 0 1  3   9  0

 金 商  1 0 0 0 0 0 0 0 0  1   5  0

 

 石川大会1回戦屈指の好カードと目されていたこの試合、前評判にふさわしい試合になりました。

夏休みにも入っていない、平日の火曜日にも関らず多くの観客の皆様が試合を観戦していました。私は午前中の診療のため12時ギリギリまで治療を行い、石川県立野球場へダッシュで向かいました。「お客さん、入ってるだろうな~」と思っていったのですが、予想を上回るたくさんの観客にビックリでした。発表によると2000名を超えていたとか。

昨夏の覇者であるが今春は初戦敗退の”星稜”に対し、昨秋の覇者であり選抜21世紀枠の最終選考まで残り、今春は遊学館に惜敗し力を維持している”金沢商業”との戦いですから、星稜ファン、金商ファン、高校野球ファン、それぞれの皆様の思惑が絡み合い話題を呼んだのでしょう。

 

試合は星稜エース谷川君と金商エース丹保君の先発で開始。1回から動きます。

1回裏、金商の1番バッターが二塁打、その後、犠打、死球で1アウト1・3塁から4番の丹保君がタイムリー二塁打で1点を先取、なおも1アウト1・3塁でしたが、ここを1点でしのげたことが大きなポイントだったと星稜 林監督は試合後話されていました。

その後は、丹保君の緩急ある、キメの細かいコントロール、球の出し入れで星稜打線は抑えられていましたが、3回表に星稜6番の梁瀬君がライト場外へ運ぶソロホームランで同点に追いつきました。今春、捕手になったばかりの梁瀬君にとっても大きな自信となる一打だったと思いますが、チームにとっても大きな一撃でした。

その後、5回表より球場で直接観戦。球場に入ると星稜1アウト満塁のチャンスでした。2番 虎谷君が左中間のフライ、そして3番 福重君の打席。今日の福重君、少しオーラがある感じでグランドで大きく見えました。1回にも二塁打を放っています。やや右中間方面のいいライナーが飛びましたが、金商センターのファインプレーで5回の攻撃が終了。
イヤな雰囲気かなと思いました、が、今日のエース谷川君は打撃こそ不調でしたが、ピッチングは良好でした

5回裏、ランナーは出すものの危なげなくリズムよく金商の攻撃を抑えました。

5回が終了するとグランド整備をするわけですが、ゲームが再開されると試合の流れが変わったり、得点が入るケースが多いような気がします。星稜は4番から始まる好打順であり、谷川君が5回裏のピッチングでいい流れをつくってくれたので、ゲームを左右するうえでも重要なイニングとなるだろうことは予測されました。

6回表、星稜は4番、5番と倒れ、6番佐竹君にまわりました。昨夏、小松大谷との決勝戦で9回裏、SA・YO・NA・RAレフトオーバーを打った”夏は絶好調”の夏男君です 打席をみていて、変化球にも軸がぶれなくなったな~と感じてみておりました。すると、レフトへ弾丸ライナーのヒット、美しいヒットでした。後続は、よくバットが振れている7番の竹谷君にまわりました。内角の甘い球を文句なしの角度でライトフェンスへの二塁打。上空の風が若干強かったので押し戻されましたが、もしかしたら外野席にインしていたかもしれない打球でした。大きな1点を2アウトから得点しました。

7回、8回くらいから金商のエース丹保君の走り方がおかしくなり、軸足に体重が乗っていないような感じのピッチングになってきたように感じました。理由はわかりませんが。9回に金商は投手を丹保君から木村君に交代しました。

9回表、星稜は竹谷君が四球で出塁。後半少し動きが悪くなっていた8番 梁瀬君がスリーバントを失敗しますが、次の9番 相原君がきっちり送りバントを決め、今日、よく振れている1番 森田君(左打者)が三塁キャンパスを抜けるタイムリーを放ち、大きな大きな1点が入りました。思えば昨秋は金商エース丹保君に抑えられていた森田君。何かそんな思いもあったのでしょうね 今日はキッチリ仕事人でした。

 

9回裏、星稜も投手が谷川君から福重君に交代。最初、少し足のほうにトラブルがあり、投球が乱れたのですが、これまでのように動揺せず、トップバッターで本日、最も金商で振れている4番 丹保君を抑えました。その後も、自分から守備陣によく声をかけていました。四球でランナーは許しましたがキッチリ9回を抑えゲームが終了しました。

星稜にとっては大きな1勝であり、この1戦は自信と勢いのつく、今大会の重要なポイントとなったのではないかと思います。これから改善するところがあるにしても素晴らしい試合内容であり、ここ数年ない初戦のゲーム内容だったと思います

で、こんなゲームができたのも相手の金沢商業のチーム力があってのことです。彼らもまた素晴らしいチームでした。1回戦で当たるのはもったいないと観客皆が思った試合だったと思います。金商も力をつけていたので、彼らの試合をもっと多く観たかったファンも多かったと思います。ここがまた高校野球のドラマなんだろうと思いますね 
両チーム、エラーはなしの緊迫した締まった試合であり、ランナーが出た時の両監督の駆け引きや動き、それに呼応して動く選手の動き、観ているものがワクワクしてくるゲームだったと思います。私には少し心臓に悪い試合でしたけど

星稜がメンタル面で、総合力の面で少しだけ上回った、少し集中力があった、そんな小さな積み重ねが、いい流れをつくり勝利に結びついたのだと思います。

金沢商業野球部の皆さん、お疲れ様でした いいゲームをありがとう

この大きな思いは、星稜の今後の大きな力となるだろうと私は感じます

金商のエース丹保君は私の学童少年野球、中学の野球部後輩でもあり、その頃から身体をみていたので少し違う観点からの思い入れはありましたね。金商の選手もちょこちょことメンテナンスに来院されていましたので、私としては星稜との対戦は複雑な思いもあったので~す

星稜高校の次の対戦は、順調に進めば18日の第3試合で金沢市立工業高校が相手となります(小松;弁慶スタジアム)。このチームも気の抜けない相手です。1回戦はコールドゲームほどの大差で勝ち進んでます。

18日は、南から来る台風11号(ナンカー)が日本列島を縦断しそうです。ちょうど予測進路となっているようで、試合日程はどうなるかわかりませんが、チーム星稜には、一戦一戦大切に、か~つ、台風のような勢いで石川県の頂点まで駆け上がって欲しいと思います。

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 4

2015年01月16日 | 高校野球

星稜高校サッカー部が第93回全国高校サッカー選手権で全国制覇を果たしました

一昨年はベスト4で3位、昨年は富山第一に決勝戦で敗れ準優勝。そして今年は2年連続で決勝に進み、見事、素晴らしい試合を展開し石川県に初の優勝旗をもって帰ってきました。

素晴らしい

星稜高校卒業生として誇りに思うと同時に、最高に嬉しかった、興奮しました

サッカー部の皆さん、スタッフはじめ関係者の皆さん、おめでと~ございます

また監督の河崎先生の一日も早い回復を祈っています

 

野球部も刺激を受けたことでしょう・・・という状況の中、2014年夏の甲子園大会の最後のトレーナー活動記を書いています

8月18日(試合当日)

2回戦の勝利後、バスの中で昼食をとり宿舎へ帰りました。そこから順番に選手をサポート。選手がゆっくりと寛いでいるとき、リラックスしている時が私たちトレーナーの仕事です

今回は、本当に大きな怪我の選手もなく、身体の状態は良好であったので、私の腕の見せ所というよりは、より選手の力を引き出すにはどうしたらいいのかということを考えながら施術しておりました 動きが悪くならにようにも注意しないといけません。

19日(3回戦前日)

本日は、前回、雨で少ししか練習できなかった鳴尾浜のグランドでの練習でした。

           
本日は晴天なり~

いい練習ができたと思います。

体も万全、気持ちも非常にリラックスして、いい調子だと私は感じましたね

20日(3回戦当日)

第1試合なので、午前4時前に起床 阪神甲子園球場への出発は午前5時という、なかなかのスケジュールでした

  

第1試合目というのは、すごく空気も清々しく朝日が球場の中に入り 何か特別な気分も味わえます。お客さんいっぱいのザワザワした球場もいいですが、1試合目の試合前のような少し静けさのある球場もまたいいもんだな~と思ったのでした

 

試合前のシートノック 

試合開始

 

 

 第96回全国高校野球選手権大会 ~3回戦~ 天気:  試合開始:8時01分 

   星稜  八戸光星学院 (試合時間:2時間13分  観衆:14000人)

                  五  六       九  十  合計 

 光星 0 0 0 0 0 0 0 1 0 4  5

 星稜 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0  1 (延長10回)

 

青森県代表の八戸光星学院は強豪校です。が、2回戦の戦いをみていると勝てるチャンスは多分にあるかなと私は予想していました。いずれにしてもエース岩下君の出来が勝敗の分かれ目かなということは誰も思っていたことではないかと思います。

岩下君の立ち上がりは、1・2回戦の時ほど抜群ではありませんが、まずまずの身体の動きと立ち上がりだったと思います。微妙なコントロールの調整という点で少し私も反省点があるかな~と感じていました。

星稜エース岩下君は、球数こそ多いものの、光星打線を7回まで四死球は4つ出していたものの2安打で完封していました。いいリズムで投げていました。

星稜打線も相手投手の中川君を打ちあぐねていました。彼は多彩な変化球と緩急をつけたストレートをコントロールよく投げ込んでくるので、外から観ていても打ちずらいだろうな~と感じさせる投手でした。

しかし、五回裏、死球とエラーで1・2塁としたところで、1番の谷川君が非常に難しい球を左中間へ運び、待望の先制点を奪取しました。これは大きな1点でした。岩下君がいいピッチングをしていただけに星稜にとっては追い風となる先制点でした。

星稜コンバットマーチが鳴り響いていました

8回まで試合は進み、クリーンナップにまわるこの回、ここをキッチリ抑えると星稜の勝利がおぼろげながら見えてくると、私は思っていましたし、試合の展開、岩下君の調子からしても、その答えしか導き出せなかったように思います。

8回、2番・3番を連続三振に打ち取り2アウト。ここまで2本のうちの1本のヒットを放ち、この試合もっとも振れているバッター4番の深江君を迎えました。ここは単打ならオッケー、きわどいところを責めて四球でもオッケーという場面ではあるかなと思っていました。この回は連続三振をとっているし、ボールもそんなに悪くない、岩下君の性格だったら、ここは勝負に行きたいところでしょう。
しかし、そこはチームスポーツです。また、調子がいいと言っても投球数も考えると、8回、9回というところは握力が少しずつなくなってくる時間帯です。それを考えると冷静に、そして、呼吸を整えて、じっくりと対峙する場面であったと思いました。このような場面は、きっとプロへ入っても出くわすことでしょう。

今後の彼の成長ポイントなのかもしれません

岩下君が投じた、甘く高めから入り少し抜けたような縦のスライダー・・・打った瞬間に「あっ」とわかるレフトスタンド中段に入る同点ホームランでした

その直後の8回裏、星稜は1アウト満塁という絶好の同点、逆転のチャンスでしたが、ここで4番に快音が聞けず、併殺打に打ち取られ、両チームに対象的な空気が流れたことは確かでしょう。終盤、守りでも、攻撃でも、星稜らしさが発揮できずに流れをつかむことができませんでした

9回が終了し延長戦へ突入

あの石川県大会の決勝戦を思いだし、「きっと逆転してくれる」と信じて10回表を迎えました。

岩下君は集中力が持続できず、ボールの微調整うまくいかず、四球とヒットで2アウト満塁というピンチを迎え、バッテリーミスで勝ち越し点を献上。その後も四球とタイムリーヒットで合計4点を奪われました・・・ベンチの中の雰囲気こそ分かりませんが、まだまだ逆転ができる・・・あの逆転あるのだから・・・

しかし、相手投手の中川君は先制点こそ星稜に取られましたが、その後は、落ち着いてタイミングをずらし打たして取る省エネピッチングでゲームをつくっていました。星稜は7安打こそ放ちましたが散発に終わりました。
星稜エース岩下君は160球を投げ、被安打6、四死球9でした。中川君は127球、被安打7で四死球2という内容でした。四死球は安打と同じ
ですから、やっぱりここはトレーナーとしては責任を感じるところでもあり、今後の課題を与えてくれたところでもありました。

残念ながら10回裏もうまく打ち取られゲームセット 3回目の校歌は聴く事ができまんでした

しかし、選手たちはよく頑張りました

平成10年、松坂大輔を擁する横浜高校が決勝戦で京都成章高校をノーヒットノーランでおさえ優勝した年、3回戦で星稜は横浜高校と対戦し、5-0で負けました。
それ以来のベスト16進出です。そして次へのステップに繋がる何かを発見できたゲーム、2014年の夏の甲子園大会ではなかったかと思います。

選手の皆さん、お疲れ様でした ありがとうございました

後輩たちが、今年3年生が甲子園に蒔いた種を、きっと3年連続で甲子園へ収穫しに帰ってくるでしょう

甲子園のバックスクリーン裏にある、スサノオウ神社へ来年もまたここへ来れるようにお参りして金沢へと帰りました

  

今夏のトレーナー活動では、ちょっとだけ活動の御褒美をいただきました

来年は再び甲子園へ来る事ができるように、自分としても、まだまだであるトレーナーとしての技量と知識のレベルアップを図り、より選手に、チームに貢献できるように精進したいと思います

本物を目指して

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

 

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第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 3(2)

2015年01月12日 | 高校野球

星稜高校野球部の2014年、夏の甲子園大会、2回戦(対 鹿屋中央)を書きます

 

 第96回全国高校野球選手権大会 ~2回戦~ 天気:  試合開始:12時50分 

   星稜  鹿屋中央 (試合時間:1時間52分  観衆:39000人)

                  五  六       九  合計 

 星稜 1 0 2 0 0 1 0 0 0  4

 鹿屋 1 0 0 0 0 0 0 0 0  1  (ベスト16進出!

 

今大会は、北信越代表校に勢いがあり、石川県代表の星稜、福井県代表の敦賀気比、富山県代表の富山商業、新潟県代表の日本文理、長野県代表の佐久長聖と5校が揃って初戦を突破しました。これは大会始まって以来、初めてだそうです。
そして、この日18日、星稜の前の試合である2試合目で日本文理が愛知県代表の東邦高校に競り勝ち、北信越勢としてさらに発奮材料をもらった感じでした。ちなみに、2回戦は佐久長聖は残念ながらまけましたが、ベスト16の中に北信越地区代表が4校入るという躍進ぶりでした。

   試合開始前

試合開始 

この試合は、初回からゲームが動きます。

1回から星稜も鹿屋中央も理想的な形で点を取り合いました。ゲーム全体を締めたのはやはりエース岩下君のピッチングではなかったかと思いました。若干、コントロールにばらつきはあるものの、要所をしっかり抑え、6回を2安打に抑えました。また、最終回にマウンドに帰ってきて3分の2をしっかり締めて勝利をつかみ取りました

谷川君(2年生)は7回・8回と2回を投げて1安打で無得点、素晴らしいピッチングだったと思います。甲子園でマウンドを経験しておくことは大事なことだし、それも自分のピッチングができたことは大きな収穫だったと思います

福重君(2年生)は、最終回のマウンドを託されましたが、1安打1四球を与え無念の降板。ここでもマウンドを経験したことは大きかったと思います。短い投球であっても自分の足らないもの、やるべき課題が見つかったのではないかと思いました

面白かったのが、18日は、The夏の甲子園というくらいいい天気で、暑い日でした。で、マウンドにたった3人のピッチャーに 「マウンドはすごい暑かったやろ」と試合が終わってから聞くと、揃って「風があって涼しかったです」と・・・んん~体験してみたいけど、できない へ~~~と、少し面白いなとプチ感動していた私でした 試合には関係ありませんが

  

投手陣は相手打線を5安打に抑えゲームをつくりました。

監督はじめチームスタッフとしては、どこかで3投手の継投をやりたいと思っていたようです。この試合は初めからその予定だったようです。投手の起用も冴えていたと思います

さて、攻撃は1回に5番に起用された佐竹君(2年生)がレフト前へタイムリーヒットを放ち先制点。
3回には3安打と相手のバント処理などのミスも重なり2点をあげました。ここでは甲子園初スタメンの8番ファースト今村君(3年生)がレフト前へタイムリーを放ちました。トレーナーとしていろんな意味でこのヒットは嬉しいタイムリーヒットでした
6回には、四球で出たランナーをバントで送り、本日、1番に起用された福重君は左中間へタイムリーヒットを放ち、理想的な形で大きな4点目をあげました。

スタッフとしては、鹿屋中央先発の七島君の時にどれだけ点を取るかというのが一つの課題だったようです。2番手に投げる米沢君のほうが打ちずらく、点を取りにくいと考えていたようです。

攻撃面でも打順や選手起用がバッチリとはまった試合だったと思います。終わってみれば星稜は11安打を放ちました。が、11安打といっても大事なところで1本が出ず、相手の守備にも助けられているので、ミスがないと仮定した場合、実際は2-1くらいの締まった試合になったと思います。ここで次に向けての課題が見つかりましたね

  

鹿屋中央打線では4番の木原君が”いいバッターだな~”と思いましたね。
この日もヒット2本と四球で4打数3安打。1回のタイムリーも彼です。彼の前にランナーを出さなかったことも大きな勝因だと思いました。

最終回は福重君がちょっと厳しいピッチングでしたが、石川県大会決勝のようにエース岩下君が登板し、きっちり3人を抑え、勝利しました

【夏の甲子園・高校野球】 星稜vs鹿屋中央 ハイライト

     2014年夏 2回目の校歌  何回聞いてもジーンときますね~

この勝利で星稜は平成10年、松坂を擁して全国優勝を果たした横浜高校と対戦して以来の16年ぶりのべスト16入りです。

ここでトレーナーとしては選手たちと最後までいたい 優勝するまでサポートしたい という思いがあるわけなんです。が、しかし なんせ治療院のこともあり、一般の患者さまにもご迷惑をおかけしていますので、ここがまた楽しく厳しい選択の時となったわけです・・・まず次の試合までは選手についてサポートさせていただき、そして、勝てばまた1回金沢帰ろうかな~・・・という結論に・・・至ったわけです

次の戦いに全力を注げるようにサポートをしようということで、この日も勝利した選手たちをしっかりとサポートさせていただいたのは言ううまでもございません

さて、次を勝利するとベスト8となります。次の対戦相手は青森県代表 八戸学院光星です。強豪校です。
しかし、今の状態でいけば、いいゲームができ、きっと勝利が掴めるだろうと信じていました。

次は活動記の最後となりますが、ベスト8をかけた戦いの報告をさせていただいて締めたいと思います

長文お読みいただき、ありがとうございました

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

 

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第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 3(1)

2014年12月25日 | 高校野球

年を越してしまいましたが 2014甲子園でのトレーナー活動を記しておきたいと思います 第3弾です

本日、星稜高校のサッカー部第93回全国高校サッカー選手権大会で、3年連続ベスト4、2年連続決勝進出を果たし、これから群馬県代表の前橋育英高校との決勝戦を行う日にこのブログを書いています。

野球部としてはちょっと悔しいけれども、是非、サッカー部には全国制覇を成し遂げて欲しいものです

さて、8月12日、1回戦の静岡高校戦に勝利した後、選手の緊張度や疲労度を鑑みて今後のトレーナー活動の予定を決めました。次の2回戦は18日でしたので、12日・13日は選手ケアを行い、14日・15日はお盆真っ只中ではありますが、金沢へ一度帰り、治療院を開き診療を行うという予定で決定しました。

12日・13日はしっかり選手の身体をサポートさせていただきました。

13日は南港中央球場で練習でした。久しぶりの夏という天気でした。

         

13日練習から帰り、選手のサポートをみっちり行い、午後10時過ぎから金沢へ帰りました。宿舎のある大阪空港付近から金沢までは、高速道路を使い約3時間ほどの道程ですが、この日は7時間ほどかかりましたね~

やはり疲労があったようで途中、なんだかスイマ~が襲ってきて4回ほどサービスエリアで休憩。最後の休憩では2時間ほど仮眠しましたとさ

14日・15日はご迷惑をおかけしている患者さまの診療をきっちりさせていただきまして、16日の早朝午前3時に金沢を出発して大阪の宿舎へ入りました。ちょうど選手が朝食をとっているところに到着
18日の2回戦へ向けての活動が再び始まりました

16日は午前中は近畿大学室内練習場で、午後からは鳴尾浜球場での練習でした。

         近畿大学野球場(室内練習場)

 

           

鳴尾浜球場の練習では、ノックを一通り行った時点で雨 少しでも土の上の感触を確かめられてラッキーだったと思います

  

17日試合前日は津門中央公園野球場で練習でした

               

体調も万全。練習もいい練習が出来ています
明日の相手は鹿児島県代表の鹿屋中央高校です。2005年春には鹿児島県代表の神村学園に、2007年夏には長崎県代表の長崎日大に、ともに星稜高校は九州勢に甲子園初戦で敗れていますので、九州勢へのリベンジ 是非とも、いい試合、勢いそのままに勝利をつかんで欲しいと強く思いました

18日試合当日、いい天気です

少し宿舎を早く出て、尼崎小田高校グランドをお借りして軽めの練習を行いました

       尼崎小田高校グランド

尼崎小田高校の女子生徒が「私、大阪だけど星稜高校をめっちゃ応援してます」と声をかけてもらった時は、すごく嬉しかったですね~

いい練習ができ、選手の顔や動きを観ていると、すごく心身的にもいい状態だな~と感じ、試合への期待が大きく膨らんだ練習でした

さて、決戦の場、阪神甲子園球場へバスへ乗り込み移動です。  

   

さて、長くなりましたので、試合の模様は次のブログで書きたいと思います

いつも長い文章を読んでいただき、ありがとうございます

 

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 2

2014年12月10日 | 高校野球

さてトレーナー活動報告の第2弾です

今年の大会前半は雨が多くほんとうに天気の変わりやすい近畿地方でした。試合は2日間順延され、星稜高校も8月10日の試合が12日とずれ込みました。
選手の士気には全く問題なく、いい形で試合に入ることができたと思います。大きなケガもありませんでした。

早朝4時半に選手とともに起床し、食事や準備の中で選手の身体の動きや元気さをチェックしながら宿舎を出発。8時15分には阪神甲子園球場に到着しました。試合開始予定は10時30分なのですが、早朝の雨、連日の雨によるグランド整備等の事情により試合時間が少し遅れるようでした。

高架下のバス発着場に到着。監督、部長、選手はこのまま大会役員の方に先導されて甲子園球場の中に入っていきます。

バスで一緒に甲子園球場に来た私を含めコーチなどは、これから試合まで甲子園球場の外で待機です。試合は星稜高校が三塁側ベンチなので内野席のベンチの上の席で観戦する予定なのです。できるだけ選手とともにという感じでしょうか

 シートノック  お客様は平日なのに満員 

     試合前

 第96回全国高校野球選手権大会 ~1回戦~ 天気:曇り  試合開始:11時03分 

   星稜  静岡 (試合時間:2時間9分  観衆:46000人)

                  五  六       九  合計 

 静岡 2 1 0 0 0 0 1 0 0  4

 星稜 1 0 1 0 0 0 2 1 X  5  (16年ぶりの勝利

 

静岡高校の印象は投手の辻本君を中心としてまとまったチームだなと思いました。星稜と良く似たチームカラーかなとも感じました。スターティングラインナップは両チームともレギュラー9名のうち2年生が4名、1年生が1名という若いチームで、学年構成も一緒だったんですね

試合は1回から動きました。初回、2年連続甲子園出場とは言っても初戦の初回は緊張するものだと思います。ヒットと四球で溜めたランナーを、バッテリーミス2個と、緊張していたのか動きの悪かったサードのキャンパスよりの打球…ヒット?で2点を献上してしまいました。

が、今年のチームのいい所は、気持ちを切り替えて反撃に転ずることができることです。その裏、2番の中村君がレフトへヒット、その後、3番の福重君が素晴らしいバッティングで右中間へ2塁打を放ち1点を取り返しました。理想的な形で得点できました

 

2回には2本のヒットと四球で再び静岡に1点を献上。今年の星稜は粘りがあります。3回には内安打と福重君のショートゴロを遊撃手が後逸し、再び1点差に詰め寄ります。前半は静岡が先制し、星稜が離されないように後を追う形でした。

星稜エース岩下君も相手投手の辻本君も、試合の中盤は徐々に調子は上がっていきました。
両チーム、四球やヒットでランナーは出るものの、両投手がしっかり要所を抑えていました

       守備陣ガッチリ エラーなし 少し不安なところもありますが

守備のミスではバッテリーミスのエラーが3つありました。次の試合への課題でしたね

試合は終盤7回に入り動いてきます。どうやら終盤に試合が動くだろうという予測は星稜スタッフの間でシュミレーション済みだったようです。どこのチームもそうなのですが試合前には対戦相手についていろいろ情報を集めます。そしてチーム状態を照らしあわせて、試合の流れの予測も行うわけです。

さて7回は静岡は、ツーアウトから出たランナーをヒットで返し1点を追加しました。ツーアウト後のピッチング、簡単に点を取られてしまう、このあたりもエースとして今後、上へ勝ち進んでいくためには課題の部分ではなかったかと思いました。

1点を取られた7回裏、ワンアウトから登場したのが石川県大会から何か運を持っている、”何かやってくれそうな”雰囲気を持つキャプテンの村中君・・・内安打で出塁。9番横山君はセカンドゴロ・・・が、エラーで出塁。1番谷川君はファーストゴロ・・・が、ファーストが2塁へ悪送球で村中君ホームインで4-3。ここで今日、調子がいい中村君がきっちりレフトへ打ち返し終盤に同点に追いつきました。

相手のミスが続いたとは言え、そこできっちり仕事をしてくるのが今年のチームの素晴らしいところです。欲を言えば、後続のクリーンアップで突き放していきたいところでしたね

       星稜打線

さて8回、地方大会からよく報道で耳にする名称は『ミラクル星稜』『奇蹟の星稜』『逆転の星稜』。まあ、あれだけインパクトのある決勝戦を繰り広げてきたのですから、話題に上らないはずはあえりませんが・・・ しかし相手にも少なからぬプレッシャーはあったと思いますね。

岩下君、表をきっちり3人で打ち取り、その裏の先頭バッター5番梁瀬君がセンター前ヒットで出塁。送りバントの後、7番岩下君が右中間へ2塁打を放ち5-4と逆転しました
最後はエースが自分で勝利をつかみ取ってきたという感じでしょうか 逆転の星稜は甲子園でもその力を発揮したことになります

  

9回、静岡の最後の攻撃も岩下君が三者連続三振に打ち取るという気合いの入りよう。7安打5四球、7奪三振という内容でしたが149球を投げ抜き完投。 星稜高校野球部はあの松坂大輔投手(現 福岡ソフトバンクホークス)を擁して全国制覇を果たした横浜高校と3回戦で対戦した平成10年夏以来の16年ぶりの勝利をつかみ取りました

【甲子園2014】 ハイライト 星陵(石川)VS静岡(静岡)

 校歌

やっぱり甲子園できく校歌は最高です

 

1勝・・・この場所で勝つということはたいへんなことです。思えば昨年、甲子園1回戦で大敗を喫してからを思うと、岩下君はじめ皆、すごく成長しました。その証がこの1勝なのだと思います。常笑集団、必笑チームの見事な逆転勝利です

この高校野球の聖地である甲子園で日頃磨いてきた成果、パフォーマンスを切磋琢磨して、競い合ってくれた静岡高校の野球部の選手、チームスタッフや関係者の皆様にも感謝いたしたいと思います

感動しました・・・と同時に、さらにトレーナーとして、これからの選手の調整に責任感がのしかかっているという自分も存在していました。

スタンドで観戦していた在校生やOB、保護者の皆様、ファン、卒業生、地元で応援していただいた皆様にも満足していただけた試合ではなかったか。そして、石川県の他の高校の分もまずは1勝で力を示せたと思います。

勝利で湧く甲子園を選手とともにあとに宿舎で遅めの昼食をとり、その後が私の仕事です
初戦というのは緊張と興奮で身体のダメージは相当あるものです。特に甲子園という大観衆の前ですから余計ですね。
しっかり治療させていただき、次の試合に向けて調整していかなければなりません。

順調に日程が進むと休養を5日はさんで8月18日が試合となります・・・私も治療院を開院している身ですから、ずっと休診というわけにもいきません んん~今後の予定、今後の予定 ない頭を絞り出し、8月14日・15日は金沢へ帰り診療、その後、大阪へ返して、16日から再び大阪入りという予定で決定しました

長くなりましたが、次の第3弾は2回戦、鹿児島県代表 鹿屋中央高校との戦いまでを回想していきたいと思います。
長文をお読みいただき、ありがとうございました

 

  二葉鍼灸療院 田中良和

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第96回全国高校野球選手権大会(2014夏の甲子園大会) トレーナー活動回想録 1

2014年11月29日 | 高校野球

やっとブログを書ける時間ができてきましたので、2014年、熱く燃えた夏を振り返って、トレーナー活動を回想録という形で書いておきたいと思います

2014夏が終わり、星稜高校野球部が新チームになっての秋の石川県大会では準優勝。北信越大会へ進んでの戦いでは、1回戦で富山工業には勝利したものの、2回戦で新潟の中越高校に敗戦 来春の甲子園出場はなくなりました

が、悪いことばかりではなく、甲子園で活躍したエースの岩下大輝君が、千葉ロッテマリーンズドラフト3位で指名されました 3年間の努力が実り、彼は次のステップへ駆けあがっていきました。プロでの彼の活躍を期待したいと思います

 

あの劇的な奇蹟の逆転ゲームが繰り広げられた2014夏の甲子園予選 石川県大会の決勝戦・・・

興奮冷めやらぬうちに、すぐに次の準備が始まりました。
星稜高校野球部トレーナーとして甲子園へ帯同のための準備です。患者さまには前もって「星稜高校野球部が甲子園出場を決めたら、10日ほどお休みします」と言ってありました。抽選会が終わって試合日程をみて休診日をお知らせしないといけません(嬉しい悩み)。

8月6日(水)  第96回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選

 大会第2日目(8月10日) 第2試合  星稜  静岡 に決定

これでトレーナー活動日程が決定。1回戦に向け、甲子園開幕の前日8月8日(金)の午後3時まで治療院で診療を行い、その後、車で大阪へ向かいました。その後は試合の結果に応じて決めていくという形をとりました。星稜高校野球部に帯同している間、心配な症状の患者さまなど気がかりな患者さまが多かったのですが、後ろ髪を引かれる思いで大阪へ向かわせていただきました。この場をお借りして再度、御協力いただきました患者さま、ありがとうございました

8月8日(金)、午後3時30分に金沢を出発はしましたが、折しもこの日は台風が日本へ接近しており、上陸もありうるというお天気状況でした。自然現象や天気には人は従わざるを得ません。 しかし、甲子園は予定通り行われるのだろうかと心配になりました。
なんせ、大阪到着まで、ワイパー全開が3回ほどありました おそろしいほどの強さの雨が降り、自然の雨で洗車してもらった感じでした

案の定、台風は日本列島に上陸  風よりも強い雨をともなって日本列島を縦断していきました。そりゃ~もう大阪はバッチリ進路となっておりましたので、やや怖さを感じるほどの雨となりました。

8月9日(土)に予定されていた第96回全国高校野球選手権大会の開会式は2日間、順延されました。開会式から2日間順延となったのは大会が始まって初めてだそうです。

さて、トレーナー活動ですが、選手とともに寝泊まりし、選手とともに起床から就寝まで行動を共にします。練習にも一緒に帯同し選手の動きを観て、食事もいっしょに摂ります。そして選手の休憩時間が私の仕事の時間となります

   トレーナールーム&私の寝室

雨で2日間順延したため、練習場の確保もたいへんになります。選手のモチベーションを上手く調整するためには練習時間やメニューの工夫も必要となります。そのあたりは監督、コーチ等スタッフはよく考えて練習していました。

    

選手みんなで大阪空港 ウォーキング 宿舎が大阪空港のすぐそばだったので、お客様の邪魔にならないように約1時間のウォーキング。私も一緒に歩きましたが、最近、運動不足だったので、結構いい運動になりました

         

午後からは奈良県生駒市にある近畿大学の室内練習場で練習でした。

8月10日(日)は調度、台風が大阪を通過していました。
すご~く強い雨でした。こんな雨はあまり体験したことがないかもしれません。なんせ石川県は自然災害が少なく、台風の影響もあまりないからです。雷はすごいですけど  下は練習を行った大阪ガスの室内練習場です。

  

      大阪ガスさんの室内練習場

台風の影響による雨で大阪ガスさんの陸上競技場は湖状態になっていました

それでも練習できるということは有難かったです。

8月11日:第96回全国高校野球選手権大会 開会式です

やっぱり何度来ても甲子園は最高ですね そしてワクワクします

ファンファーレとともに選手が入場です いつ聞いても、いつ観ても、そして球場で雰囲気と空気を感じるとなおさら鳥肌が立ちます そして、感動です 石川県50校のぶんも甲子園で代表として恥じないような試合を行うための大事な一歩です。

 石川県代表 星稜高等学校~

アナウンスがあるとひときわ大きな拍手をお客さんからいただきました やっぱ嬉しいですね。
入場行進で選手が待機しているときも「星稜頑張れ」「応援してるよ」と観客の皆様から声援をいただいたということを後から選手に聞きました。有難いですね

   

やっぱり感動しますね。いい行進でした。気持ちが入っていました

そして1列になってからも最後まできちっと行進していました。とかく勝負事ですから勝つことに焦点がいきがちですが、細かいけれどもこのような行動というか、動作というか、行動や態度には全て人間の心が現れると思います。これは野球に限らずです。
星稜高校では、このような人間性の教えを厳しくしています。野球選手と言っても社会の一員ですからね。彼らの行進は昨年よりさらにいい行進だったと思います。

今年は18名全員で入場行進ができましたしね(昨年は一人、熱中症でダウンし入場行進できませんでした…が、今年はしっかりと開会式に参加できましたとさ 

 出場全校が揃ってバックスクリーンからバックネットに向かって進んでくる時が圧巻です

選手宣誓は、作新学院高校(栃木代表) 主将 中村幸一郎 君 

  

開会式が終了し、早くも気持ちを入れ替え明日の試合へ向けての練習へ出発です

              最後はキレイにグランド整備

午後からの練習は、伊丹スポーツセンターの野球場が割り当てでした。2日ぶりの土の上での練習でした。気温もそんなに暑くなく、ちょうどいい天候でした。明日の試合に向け最終調整です。

いい動きをしていました。また、ここまで大きな怪我もなく体調も順調に来ています。明日に期待を持たせる感じの練習内容でフィニッシュしていました。笑顔も多かったです。なんせ「必笑」ですからね

私は、練習からホテルへ帰り、夕食&ミーティングまで、そして、就寝までと、私の方もトレーナーとして心身の最終調整のお仕事です

明日の初戦、静岡高校は星稜と良く似たチームカラーで、メキメキと力を付けている伝統校です。東海大会でも好成績をおさめているので、前評判では”静岡が有利”という声が多かったように思います。

しかし、今年の星稜は一味違うんです 野球はやってみないと分からない。選手たちの心身の状態をみると明日はいい試合をしてくれるんじゃないかな~と想像し、また、私の甲子園初勝利もお願いしま~すとの思いで(2005春、2007夏、2013夏と甲子園へ帯同しましが、いずれも初戦敗退でした)いました。

選手へのトレーナー活動も就寝時間ギリギリで終了。すべての体力を注ぎこみベッドへ倒れ込み、勝ちゲームをイメージしながら夢の世界に入っていった私でした

パート2は、初戦の 静岡戦から次の試合までを書いていきたいと思います

    二葉鍼灸療院 田中良和

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第131回北信越地区高校野球石川県大会(2014 秋) 星稜 ~決勝~

2014年10月15日 | 高校野球

さて、パート2は第131回北信越地区高校野球大会決勝戦の振り返りと、北信越本大会での私なりの展望を描いておきたいと思います

 プレイボール

 第131回北信越地区高校野球石川県大会 ~決勝~ 9月28日(日) 石川県立野球場  

  星 稜  金沢商業

     金 商  0 0 0 1 0 2 0 4 1  8

    星 稜  0 0 0 0 2 2 2 0 0  6

 星稜 13安打(二塁打4)  残塁7  投手;福重-谷川

 金商 11安打  残塁6

 ※金沢商業は26年ぶり(52季ぶり)4回目の北信越地区高校野球石川県大会の優勝

この日は、今大会2回目の朝から帯同でした

 試合前~

序盤から投手戦。星稜の先発、福重君と金沢商業の先発、丹保君がお互いゆずらず小気味よいテンポで試合が進みました。隣でコーチと観戦していたのですが、「試合が動くのは中盤だよ」との話でしたが、その通りの試合展開になりました。

 先発 福重君。いい感じでした

 金沢商業 投手 丹保君

金沢商業のエース丹保君は最後まで完投しました。星稜打線に13安打を放たれ、チームのエラー等も加わり6点を取られましたが、その重圧に耐えながら、打者のタイミングをずらす変化球が冴え、ストレートを上手く絡めながらピンチを切り抜けていました。捕手のリードも良かったと思います。

この丹保投手、実は夕日寺クラブという少年野球出身であり、鳴和中学校野球部出身という私の後輩でもあるんです。少年野球時代などはよく当院へ治療&フォームチェックに来院されていたので、ひじょ~に不思議な気分で観戦していました。

星稜野球部トレーナーとしては星稜の選手を観ながら、彼らの一球一打を応援し、かたや丹保君には「よ~くここまで成長したな~」「いい投手になったな」という感慨深い気分で観ており、星稜打線が抑えられた時は悔しいのですが、いつもほど悔しくない 不思議な気持ちだったことは確かです。負けて悔しいが、個人的には何か嬉しさもある そんな気持ちでしたね。でも彼は公立高校というハンデに中でよく努力したと思います。成長していくのは嬉しいし、星稜には脅威ですが、投げすぎないように、肩肘を壊さないように成長を願うばかりです

中盤、1点先制されましたが、相手エラーなども絡み5回、6回、7回と2点ずつ星稜が点をを取りました。本来ならここでゲームの主導権を握り、逃げ切るんですが、5回途中からリリーフした谷川君がピリッとせず四死球でランナーを溜め、長打を浴びるという展開で8回には一挙4点を献上し逆転されました。星稜も後半何度かチャンスはあったのですが、バッテリーの巧みなコントロールと投球の出し入れにはまり、反撃することができませんでした。

試合全般にわたり、適度な緊張感を持ち、気迫を前面に出してイキイキ動いていたという点においては、金沢商業が星稜を上回っていました。個々人の力は星稜が上だと私はみましたが、個人の気力、チームとしての統一的な心の方向性、積極性、そのあたりの力は大きいな~と感じました。力に差があるといっても、そこは高校生であり、秋の新チームです。それはほんの少しの差です。そこを埋めるのはやはり練習で培ってきた目に見えないパワーなのだと思います。

星稜打線は相手投手に打ち取られていましたが、芯でとらえた打球は素晴らしい打球音を響かせて外野に飛んでましたので、個人の打撃の調子というのは全く問題ないと思います。

北信越大会までに調整が必要なのは投手かなと思います。そのあたりも自覚をもって取り組んでいるので、問題はないと思います。私も全力でサポートしていきたいと思います

       

この決勝戦での負けは、いろんな意味で星稜の選手たちにとってはプラスになると思います。石川県大会ではここ最近、星稜の強さをみせているわけですが、北信越大会では成績は良くありません。自分たちに何が足らないのか、どうして勝てなかったのか、そのあたりを克服すればもう一皮むけた星稜となる・・・かもしれません。

 

    

決勝戦の後は・・・

この短い時期でよくここまでチームをつくってきたと思います。夏の甲子園で活躍した前チームの秋の状況と比べると、このチームの方が打撃等、総合力では上をいってると感じます。投手力は岩下君がいない分、どうかなと思いますが、エース谷川君、福重君ともに成長しているので遜色はないかなと思います。

この悔しい一戦から、彼らは着実に進歩していると思います

   

私はバタバタあわただしい一日だったため、ゲームを3回くらいしか観戦することができませんでしたが、大阪の履正社高校が練習試合のため金沢に来ていただきました。今にも雨がドバッと降りそうな空模様でしたが、ゲームも無事終了し、なかなかいいゲーム、実りあるゲームができたようです。

≪展望≫ 

第131回北信越地区高校野球大会は、10月18日・19日に1回戦、2回戦が、25日・26日に準決勝、決勝が行われます。

  組み合わせ(トーナメント表)はコチラをクリック 

敦賀気比(福井2位)  小諸商業(長野3位)  ;18日 11:30試合開始 金沢市民野球場

小松大谷(石川3位)  新湊(富山1位)    ;18日 10:30試合開始 小松弁慶スタジアム

長野日大(長野2位)  日本文理(新潟2位) ;18日  9:00試合開始 金沢市民野球場

金沢商業(石川1位)  富山第一(富山3位) ;18日  9:00試合開始 石川県立野球場

金沢(石川4位)     工大福井(福井1位) ;18日 12:30試合開始 小松弁慶スタジアム

北越(新潟3位)     松商学園(長野1位) ;18日 11:30試合開始 石川県立野球場

中越(新潟1位)     啓新(福井3位)    ;18日 14:00試合開始 金沢市民野球場

星稜(石川2位)     富山工業(富山2位) ;18日 14:00試合開始 石川県立野球場

 

さて、夏の甲子園での北信越勢の成績をみると、北信越の野球レベルは上がっているのは事実でしょう。それぞれの地方大会では2位となりましたが、甲子園出場校である敦賀気比、日本文理、星稜はこの短い時間で北信越に出場するまでのチームをつくってきましたので、やはり力はあるでしょう。また、北信越大会に力を発揮できるようにレベルを上げて臨んできます。ここ最近、星稜や石川県勢の北信越大会の成績が悪いだけに、星稜には頑張ってほしいと思います。

甲子園には出場はしていませんが、常連校でもある工大福井は決勝で敦賀気比を圧倒し、松商学園も久しぶりに力強さがあり、優勝を狙える存在です。両校が1回戦勝利した場合は、2回戦でこの2校の激突となります。

新湊は富山県大会を競り勝ち、相手チームには嫌な粘り強さが不気味です。富山工業、富山第一ともに、準決勝、決勝、第3代表決定戦ともに接戦でしたので、この3チームはほとんど戦力差がないかなと私は思ってます。また富山県勢も全体的にレベルアップしていますので、全く侮れない存在です。また、何のめぐりあわせか、富山県代表3校すべて石川県代表との対戦になったという・・・どんな結果になるのか・・・

中越も北信越大会では常連校です。北越とともに、最近、本当に力をつけている新潟県大会の代表ですから、こちらも波にのると一気に勝ち進む力があるのではと思います。中越は新潟県大会で、日本文理を破っていますので波に乗っています。県大会から本大会までの調整がうまくいっていれば怖い存在です。

金沢商業、小諸商業は私学勢が勝ち進む中、全員野球で勝ち進んできました。金沢商業は春、夏と県大会を制している星稜を粘りの野球で下し優勝しました。小諸商業は第3代表決定戦で、北信越大会や甲子園大会にも最近よく出場している上田西を破り長野県3位で出場を決めました。本大会は厳しい戦いになると思いますが、台風の目になる可能性もあるのではないでしょうか。

長野日大も北信越大会では常連校で、甲子園経験もあります。1回戦の日本文理に勝利すれば波にのるかもしれません。啓新は、福井3位でありながら、確か創部して3年か4年くらいの力をメキメキとつけている高校です。福井県大会でもここ1年の大会は上位に進出し、夏の予選では敦賀気比と1点差の好ゲームを展開しました。星稜が勝つと、中越と啓新の勝者との対戦となります。不気味な存在でもありますし、力のあるチームです。

そんな中、先ほどもも書きましたが、石川県代表は、小松大谷が新湊、金沢商業が富山第一、星稜が富山工業と富山県勢と対戦します。また金沢が工大福井と対戦します。今年は、1・2回戦と準決勝・決勝に1週間の時間があき、他の高校は移動なども含めてたいへんです。地の利も活かして、是非、県勢4校すべてが初戦突破できるように願っております。

どこが優勝するか・・・などという予測はできませんが、レベルの高い面白い秋の北信越地区高校野球大会になるのではないかと私は予感しております

以上、私なりの展望を書いてみました。

私も選手が全力でプレーできるように、身体と心のサポートに精力を注いでいきたいと思います

皆さん、応援、そして観戦へおいでくださいませ~

 

     二葉鍼灸療院 田中良和

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第131回北信越地区高校野球石川県大会(2014 秋) vs星稜 2回戦~準決勝

2014年10月15日 | 高校野球

本当なら第96回全国高校野球選手権大会の星稜トレーナー帯同の活動報告をしたいのですが、内容が濃いですので、もう少し後に振り返って書きたいと思います。

今回はまず新鮮な話題を書きます。

今週末から第131回北信越地区高校野球大会が石川県を会場に(石川県立野球場・金沢市民野球場・小松弁慶スタジアム)開催されます。開催県である石川県からは、星稜、金沢、小松大谷、金沢商業が出場します。パート1では、その石川県大会での星稜の2回戦から準決勝までの結果を振り返り、パート2では、決勝戦と北信越本大会への私なりの展望などを書きたいと思います

 

 第131回北信越地区高校野球石川県大会 ~2回戦~ 9月13日(土) 石川県立野球場 

  星 稜  津 幡(つばた)

   星 稜  0 0 0 1 0 3 3 1 1  9
   津 幡  1 0 2 0 0 0 0 0 0  3

 星稜 12安打(三塁打3・二塁打1) 残塁12  投手;梁瀬-福重-谷川 

 津幡 6安打 残塁7

ほぼ試合が土曜日なので、診療を行いながら試合の経過をみていました。初戦で硬くなるのは分かりますが、試合経過しかみていないので少しハラハラしました。が、打線は好調。投手にやや不安を感じたゲームでした

 

 第131回北信越地区高校野球石川県大会 ~3回戦~ 9月13日(土) 石川県立野球場 

  星 稜  日本航空石川

   航 空  0 0 0 1 0 1 0 0 0  2
   星 稜  3 0 1 1 0 0 0 3 X  8

 星稜 13安打(本塁打1・三塁打2・二塁打1) 残塁9  投手;谷川-福重

 航空 9安打 残塁9

打線は依然好調。トップバッターの森田君は3打数2安打、主軸を打つ梁瀬君は5打数4安打と大当たり、また佐竹君のホームランもあり、打線は活気づいています。投手陣も徐々に調子を上げている状況です

 

 第131回北信越地区高校野球石川県大会 ~準々決勝~ 
                                9月23日(火祝 秋分の日) 石川県立野球場
 

  星 稜  北陸学院

   北 陸  0 0 0 0 0 0 0 1 0  1
   星 稜  1 0 0 0 0 0 0 6 1x 8   8回コールドゲーム

 星稜 11安打(本塁打1・三塁打2) 残塁6  投手;谷川

 北陸 4安打 残塁7

この日は朝の星稜高校野球場での練習から帯同しました。

     

                        

 試合開始

 先発の谷川君、少しずつ調子を上げてます

     

試合は8回コールドゲームでしたが、北陸学院のエースのピッチングに上手くかわされチャンスをものにできないという状態がが続き、6回には同点に追い付かれてしまいました。試合展開としては、あまり雰囲気のよい状態ではありませんでした。この辺りは攻撃や戦術に対する姿勢というところの改善が必要かなと思いました。しかし、打者個人はよく振れています。6回裏には満塁から梁瀬君が右中間スタンドへ満塁ホームランを放ち、試合を決めました。相手投手のコントロールが乱れてきた甘い球を見逃さず打ったところは、甲子園経験から来る成長かなとも思いました。

しかし北陸学院というチームはまとまりのあるいいチームであり、エースもこのまま伸びると、上位チームに驚異になるかもしれない投手になるのではないかという思いを抱かせるピッチングでした。ここ数年少しずつ力をつけている高校です。今日もなめてはいませんでしたが、来春以降は侮れない存在になるかもしれません

 

 第131回北信越地区高校野球石川県大会 ~準決勝~ 9月27日(土) 石川県立野球場 

  星 稜  小松大谷

   星 稜  0 0 0 0 3 1 2 0 1  7
   大 谷  4 0 0 0 0 0 0 0 1  5

 星稜 9安打(本塁打1・二塁打3)  残塁10  投手;谷川-福重-谷川

 大谷 9安打 残塁10

この日も試合経過をチラチラ見ながらの診療です。本当に心臓に悪い展開でした。夏の決勝のリベンジと報道等ではもてはやされます。確かに両チーム、昨年のチームでレギュラーとして活躍する選手は多かったのです。しかし新チームですから、ここから、また新たな戦いが始まるといったところでしょうか。小松大谷の選手はリベンジという強い気持ちで挑んで来られたことだろうと思います。その気持ちの強さの違いが初回に出たのかもしれません。

あの決勝戦の再現か、長短安打を重ねられ初回に4点を献上してしまいました。星稜サイドからすれば、確かに逆転する力があるということは強みですが、できれば逆転しなくていい展開に持ちこんでもらえたらな~と思うのです。
その後、谷川君が立ち直り、大谷打線を抑え守備にリズムが出てきました。今大会、はじめてスタメンでセカンドに出場した酒井君のホームランが飛び出すなど、中盤から後半にかけて星稜が相手投手を捉え、ゲームを支配し最後は逃げ切りました。

小松大谷高校はエースの木村君が故障のため投げられなかったようで、木村君がマウンドで投げるとまた違うチームカラーになるのだと思います。力のあるチームですので北信越大会では頑張ってほしいと思います

 

2回戦から準決勝までをプレイバックしました。

パート2では、決勝戦の振り返りと第131回北信越地区高校野球大会への展望を書きたいと思います

 

     二葉鍼灸療院 田中良和

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星稜高校野球部トレーナー活動が新聞に掲載!

2014年09月12日 | 高校野球

今夏の甲子園大会、星稜高校野球部のトレーナー活動から帰還してからというもの、慌ただしい日々を過ごしておりまして、なかなかブログが更新できずにご無沙汰いたしております

星稜高校野球部トレーナー活動報告や私の鍼灸業界に関る活動、そして、臨床でのスポーツ障害、逆子、不妊症、その他、様々な社会情勢を取り巻く、世界や日本など世の中の流れなど、書きたいネタはたくさんあるのですが、本日は一つだけブログに書かせていただきます

星稜高校野球部が第96回全国高校野球選手権大会で16年ぶりの勝利を収めた後、次の試合へ向けて練習を行っていたときに、トレーナーとして取材を受けたものが記事となりました。

診療を休んで いやいや、情熱を燃やしトレーナー活動を行っている私にとっては非常に有難い記事ですし、トレーナー帯同や、きっちりと鍼灸マッサージ等の国家資格を持ってトレーナーを行っている皆様にとってもいいご報告になったかなと思います。

また、選手を支えるチームの一員であるトレーナーという立場が理解され、今後もあらゆるスポーツシーンで私たちを役立てていただければ有難いな~と思います

 

少し拡大しま~す

 

電子版の掲載は下をクリックしてくださ~い

『選手に応じて鼓舞激励、精神面でもナイン支える』 ☜クリック 

(2014年8月16日 毎日新聞 朝刊 地方版)

記事に掲載されている写真では水色の星稜Tシャツを着用しているので、「まるで ドラえもん じゃ~ん」と言われたり・・・やっぱりポッコリお腹もドラえもん化に拍車をかけているのかも 気をつけないとね これ以上大きくなったらトレーナー活動にも支障が出てくるかも

ということで、今夏の甲子園トレーナー活動のご褒美をいただいた気持ちです。

 

さて、もう秋です 来春の選抜甲子園大会への切符をかけた北信越地区高校野球石川大会も開幕しました。

星稜高校は13日の2回戦から登場です。この土曜日は観に行けませんが、この新しい伝統を受け継いで新星稜の選手たちは素晴らしい戦いを繰り広げてくれるでしょう

私もトレーナー活動ガンバリまっす

  

   二葉鍼灸療院 田中良和

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