二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

ストレスと掻破行動2  東洋医学研究所 7月 コラム

2010年07月05日 | 東洋医学研究所 コラム
東洋医学研究所のコラムが更新されました

『ストレスと掻破行動 2』 

   東洋医学研究所グループ 中村はり・きゅう治療院  中村 覚 先生


『ストレスと掻破行動 2』 研究所コラムはこちらをクリック!

皮膚は最大の臓器とも言われています。もし皮膚がなかったらなんて考えられませんが、外界と自分の身体を隔てるものがなくなるとたいへんなことになります。

そのような意味でも、皮膚は外界から身体を守る働きがあり、また、様々刺激を感じ取り、身体の調整を行う大切な機能も有しています。最近の皮膚に関しては、新しく分かってきていることも多いようです。

皮膚は、愛情を感じ取る場所であるということも言えるでしょう。親子(特に母親と子ども)のスキンシップにより、子どもは何も言わなくても抱かれているだけで愛情を感じます。その入力経路はやはり皮膚の触覚であると思います。これは男女の関係にも言えることですね。大切なことは皮膚と皮膚の触れ合いが人間関係を築くということです。

東洋医学は、皮膚の状態を重視します。皮膚は人の身体の状況を反映する場所でもあるからです。怒ると血が頭にのぼり顔が赤くなります。想定外の出来事が起こると血の気がなくなり、顔が青ざめます。それだけを見ても皮膚というのは身体の状態を現すことがよく分かると思います。このような皮膚の色のほか、皮膚の張り、ツヤ、厚さ、温度、凹凸、湿潤状態、キメの細かさ、など多くのことを治療する時、経過を観る時の参考にしていきます。

今回のコラムでは、アレルギーを研究課題にしている中村先生が、ストレスと掻くことについて書いて頂きました。皮膚には交感神経の枝が隅々まで影響を及ぼしています。それは、外界の環境や外敵から身を守るためです。交感神経緊張により身体のあるゆる反応を立ち上げ、万全を期します。
しかし、この緊張状態が長期にわたり続いたり、自分にとってのストレスとなる事柄が重ねて起きたりすると、その反応が皮膚に現れます。その一つの症状が痒みであり、掻くという行動なのです。

コラムには、アトピー性皮膚炎の患者はストレスが多いことや、ストレスを感じると「かゆみ」を感じないのに掻くという(ストレスを緩和させる行動が出現する)ことなど、参考になることがたくさん掻いて…ではなくて、書いてありますので、是非、コラムを読んで日常生活の参考にしてくださいね 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (6)
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