二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

スズキ自動車 鈴木会長兼社長の言葉

2010年07月07日 | 経営って何?!
経済の先行きが不透明な現在、今もなお業績不振で倒産していく会社が多いのが現状です。これから、世界経済は非常に厳しい局面を迎えるだろうとの予測もある中にあっても、私たちは生きていくために、仕事をして、生活していくことが必要不可欠となります。

私も小さな治療院とはいえ経営者でありますので、経済状況も見つつ、自己の意識を高めながら、この厳しい世の中を生き抜いていくんだ!という心構えが大切だと感じます。

さて、そんな中、自分の意識を高めて頂けるような言葉を発見しましたので、少し記しておきたいと思います

「2009年1月、スズキの車を売る全国の代理店が集まる大会が開かれた。参加者1300名以上。そこへ、鈴木 修 会長がやってきた。代理店の社員一人一人の名前からその家族まで覚えているという。なかには親子二代、三代にわたる付き合いもある。この日、鈴木は嬉しい知らせを持って壇上に上がった。去年のスズキの自動車販売台数が日産を抜き国内2位になったのだ。経営トップになった30年前に比べ、その売り上げは10倍の3兆円にまで拡大した。
   (中略)
いまや世界二十三の国と地域で生産するスズキ。なかでもインドは、二十五年前、大手メーカーが見向きもしなかった時代に、いち早く進出した。その後、インドにはモータリゼーションの波が訪れ、スズキの車は爆発的に売れ始めた。現在、インドを走る車の二台に一台はスズキのマーク。世界的不況の中でも、スズキのインドでの新車販売は、2009年1月、67005台と、過去最高を記録し、2009年の販売台数は100万台に近づく。
常にライバルとは違う、独自の道を切り開いてきたスズキ。この逆張り経営が、今、大きな果実となって実を結んでいる」


社員さんが二代、三代にわたる付き合いがあるということは、その会社に魅力があるということですよね。生きがいを持って、仕事に誇りを持っているからこそ、子や孫も「ここで働きたい!」となるんでしょうね。

また、時代を見つめる先見性の目こそ、これからの経営者には必要となってくるのでしょう。これまでよりもっと。

そして、他とは違った何か、ライバルと一緒なことをやっていたのでは、競争もたいへんであるし、その会社の個性が出てこない。他者とは違った個性こそが、市民の方々の判断や選別の材料になるんでしょうね。
やっぱり会社の魅力というところに繋がっていくのでしょう

さて、以下は、鈴木社長の印象に残った言葉たちです

「私は2008年にまた社長に戻りましたから、今年で31年目になります。この間は、右肩上がりできました。1958年に3230億円だった会社が、12年かかって1兆円になり、そしてまた12年かかって2兆円になったわけです。ところが2兆円から3兆円になるのは、わずか4年なんです。そうやって伸びてきましたから、我々も一般従業員も、この程度の仕事をやっていれば、この程度は伸びていくのだという気持ちになっていました。

それで今回、売り上げが大幅に減少した。どうしたらいいのだと、経営者も従業員も迷ってしまっているわけなんですが、そういう時こそいいチャンスだから、なぜこうなったのかを考えてみようということです。そこで一番重要なのはコストという問題です。乾いたタオルを絞って水を出すとよく言いますが、30年間も右肩上がりが続くと、乾いたタオルではなくズブスブのタオルになっている。
そういう点で、コストダウン、特に外に対して、下請けに対して、コストを下げてくださいと言う前に、自分たちでまず内なるコストダウンをやらなくてはいけないと思っています」

「満足したらおしまい。常にチャレンジして、常に追いついていく気持ちが大事です」

「こんな価値があるもの(車)が、こんなに軽く、こんなに小さくできたのは素晴らしいこと。軽自動車というのは法律で長さと幅、高さが決められている。だから軽自動車が良くなったのは技術者たちが涙ぐましい努力をしてきたからなんです」

「(原因を)外に求めるのではなく、自分のところがどうであるかということを考えなくてはいけない」

「経費削減だとか、人員を減らすとか、不採算部門を切るということは目につきやすいんです。だから新聞をみても、そういうことばかりが記事になっている。でも各企業はおそらく、そういうことをやりながら、実は中では、ここを伸ばしていこうとか、ここを育てようとかいうこともやっているんです」

~79歳になられて、第一線を動き回る元気の源は
「一つは親に感謝しなくちゃいけない。健康に生んで育ててくれて。もう一つは、私は静岡県の人間ではなくて、飛騨の山奥の生まれなんです。小さい時から農業をやっていましたから、手の節が太くなる。野山を駆けずり回ったとか、粗食に耐えたということも、やはり健康の一つのもとでしょう。
それからもう一つは目標を持つということです。その8時間は(工場内を歩き続ける時間)、何かないか、もっと改善することはないかと、獲物を探すようなつもりで歩いていますから。現場の人は、案外、気がついていないんですよ。これはやはり慣れなんです。慣れてしまうと気がつかなくなる」

「私は、”運とツキと出会い”ということをつくづく感じる。運とツキと出会いがなければ、こんなに伸びはしませんよ。それを実力だと思うから問題なんです」

「パキスタンで国営企業と合併をやっていたのですが、その帰りの飛行機でうちの技術者が新聞をみたら、インドも国民車を募集しているという記事があった。それで僕のところへ来たので、じゃあ申し込もう、と。ところが申し込みに行ったら、もう締め切りを過ぎていて断られました。でも、セールスというのは断られてから始まるものでしょう。何回か行けば「うん」と言ってくれるよ、と言って行かせたら、3回目にOKになった。補欠でね」

『村上 龍×経済人 4 カンブリア宮殿~新時代の経営:景気回復に依存しない~』


経営のトップで、現場の社員との意志がしっかり通い合った会社をつくられ、常に試行錯誤し進化向上を目指している社長の言葉には、学ぶべきところが満載です。

私は物を売る企業ではありませんが、言い方を変えると、医療技術を売る仕事とも言えるでしょう。ということは、常に思考し、患者さまの苦痛が取れるように、医療という選択肢を患者さまに説明し、その時々で状況にあった医療を受けていただけるように、日々研鑽することは当たり前だなと思います。

その辺りが鍼灸師には思いつかないところでもあるので、自分自身注意していかないといかんな~と思います

さ~て、鈴木社長の言葉でテンションも、さらに上がったことだし、これからも進化向上していこう と、心に誓う、発展途上の鍼灸師でした~ 

二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (7)
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