二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

伊勢神宮へご参拝  内宮 2

2011年12月15日 | 
11月23日、伊勢神宮へご参拝

内宮の御祭神は天照坐皇大御神(アマテラシマススメオオミカミ)。日本国民の総氏神様です。



 宇治橋を渡り内宮へ


 ご奉献酒



式年遷宮とは、二十年に一度、神様を新しい御宮にお遷しし、神の力の永遠を祈る大祭です。その際、神殿、御装束・神宝などの調度品まで一切を新調します。神宮最大のお祭りであり、持統天皇四年(690年)の第一回遷宮以来、千三百年以上の伝統があるそうです。

その第62回の式年遷宮が平成17年から準備が始まり、平成25年に行われるということです。

式年遷宮は、すべてを新調するので、神殿建築にかかわる人、茅葺屋根を葺く人、布や装束、鏡、刀、機、琴など調度品に至っては図面をつくるところから始めるそうです。

これ神様云々ということもありますが、20年に一度行うことによって、技術が棟梁から若手に伝えられます。ベテランから若手への技術の伝承です。これを聞いた時、「すごいシステムや」と思いました。それもきっちり伝えられていくそうです。当たり前ですが。遷宮を行う技術に関しては、伝統をそのまま受け継いでいるのです。私も技術屋ですので、この伝承方法と、何千年という長い月日を、関る人すべてが正しく伝承し、今後も伝承していくというところに神宮の凄さを感じました。

東洋医学、鍼灸医学に思いを馳せながら…この話すると長くなるのでやめます。

内宮の景色は、外宮よりさらに深い感じがしました。そして外宮より空気がひんやりして厳かさを感じました。


 五十鈴川御手洗場から観た五十鈴川


 斜めになりながらイキイキと育っている大木に湧きでるパワーを感じました


 神楽殿


 籾だね石




これだけの大木が育つということは、木に目がいきがちですが、やはり天の光が上手く当たることと、肥沃な土壌だと思いますね。木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」ではありませんが、美味しいリンゴはどのような土地で育つか、また、どれだけ自然の状態で育つかということなんですよね。

そんな木々を拝見しながら、人も土台の大切なんだな~とシミジミ思いました。内宮の大木のように太くなれるか…肥沃な土壌をつくっていかないとね 


 御厩(みうまや) 神馬は残念ながら拝見できませんでした~


 荒祭宮(あらまつりみや)

天照坐皇大御神の荒御魂(あらみたま)がお祀りしてあります。

さて、三十段ほどの石段を登ったところに御正宮があります。ここはさらに何か荘厳な感覚になりました。きりっと空気が締まり身体に筋が通って勇気が湧いてくるといった感覚でしょうか。そこで再び静寂の中、自然と融け合い、声なき声、言葉に意識を向けてみました。

私の心の奥からは…「ただそこにおわします」「神はいつもここにあり、あなたの中にもある」、そんな声なき言葉が響いてきました。

私は霊感なんてものはありませんが、人の意識というのは、純粋に、静寂に、集中することによって、脳を様々な形に活性化できるのではないかな~なんて思いましたね。
神様はいつも傍におり、良いことを行う時も、悪いことを行う時も、常に観ておられるんでしょうね。そして、自分の中の神様を見失うと、それなりの結果が人生に現れてくるのでしょう。だから、日々感謝であり、人は生かされているということを常に意識することが大切なのだと思いますね。

荒祭宮では…「感謝と笑顔」という言葉が浮かんできました。有難いことです。

お伊勢参りに年間約五百万人が訪れるそうです。スゴイですよね。「一生に一度はお伊勢参り」、なぜ、私も含めて皆さん参拝に来たいと思うのでしょうか。伊勢神宮に行って思ったことは、何か宇宙のようなものを感じる~でした(行ったことはありませんが)。

なぜ

私たちの地球は太陽系に属します。太陽系は銀河系の大きな集団の中の一員です。銀河系の中には太陽のような惑星(恒星)は約2000個もあると言われています。銀河系は円盤状の形をしていて、円盤の半径は約5万光年(光の速さで約10兆キロメートル)です。太陽系は、その銀河系の中心から約3万光年離れた片田舎の場所にあります。

銀河のような集団は見えているだけで1000個あると分かっています。銀河もさらに集団をつくる傾向があり、10個程度を銀河群、100個以上になると銀河団と呼ばれるそうです。銀河団や銀河群もさらに集まって超銀河団をつくります。3億光年もの大きさがあり、2000個の銀河の大集団である「おとめ座大銀河団」、その端のほうに私たちが属する銀河群があります。

現在までに発見されている最も遠い銀河は132億光年の彼方にあります。

科学が発展し、マクロからミクロまでいろんなことが分かってきた宇宙でさえ、未だ「95%が正体不明」なんです。宇宙はなぜ出来たのか… 宇宙にはどんな物質があるのか…

宇宙の話になりましたが、現在の人の叡智では計り知れない畏怖すべき存在ではありますが、宇宙がそこにあるということは確かです。いや~何が言いたいかというと、そこに伊勢神宮があるから参拝するのだと思うからです。何か分からんけど、そこに畏怖すべき、崇めるべき何かがあるから、根源的何かがあるから、神仏に手を合わせ、参拝するんではなかろうか…なんて思った次第です。

この伊勢神宮ご参拝は、何か私の意識に変化の種が植えられたような感じでした。どんな芽が出て、葉がつき、花が咲くかは、私もお楽しみですね
あっ、どんな種ができるかもね

いい体験をさせて頂きました~


二葉鍼灸療院 田中良和
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伊勢神宮へご参拝  内宮 1

2011年12月15日 | 
11月23日、42年の人生で初めて伊勢神宮へご参拝させて頂きました。

さ~て、今日は一気に11月分のブログを更新しまっせ

外宮にご参拝し、内宮へ向かう頃にはお昼でした。どこかで昼食をとりたいな~と思っていましたが、まず車を駐車したほうがいいと思い内宮へ。外宮とは人の多さが雲泥の差でした。すご~い人人人でしたね。


 五十鈴川沿いの駐車場で車をとめる。すごい車の数にびっくり

おかげ横丁を通り、ご参拝前に、まずは腹ごしらえしないとね。

それにしても、おかげ横丁って、皆が懐かしくなるような、優しくなるような、素朴になるような、そんな横丁につくってあるな~と思いました。ここだけでも、また行きたいなと思いましたよ。金沢も昔の情緒を残した街ですが、もう少し本格的にこんな感じで街をつくるといいかも、なんて思いました。






 


 日本棋院 おかげ横丁支部 

囲碁を少しかじっているので、「こんなんあるんや~」と感心しました。

さて、お昼ご飯。

本日の昼食の店は、自家製豆腐と天然あなごのお店、その名も『とうふや』さん。五十鈴川沿いにある、通りから少し奥に入った場所です。落ち着いて昼食がとれました。

 ちょっと狭い路地に入り…




 こんなん頂きました


 こんなん頂きました 2

『とうふや』さんの豆腐は自家製でしたから本当に美味しかったです。帰った後で知ったのですが、ここは「天然あなご」も美味しいということですから、今度、お伊勢さんに行った時は頂くことにしましょう。

帰りに女将さんと挨拶程度に話し「金沢から来ました~」と言うと「雪はどうですか、寒いでしょう」と問いかけられました。金沢はこの時期、そんなイメージがあるんでしょうね。最近は雪が少ないんですが。

ちょっと寄り道が長くなりましたので、内宮編はパート2へ


二葉鍼灸療院 田中良和
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伊勢神宮へご参拝  外宮

2011年12月15日 | 
11月23日(水祝 勤労感謝の日)、かねてから参拝に行きたかった伊勢神宮へおかげ参りに行ってきました。

いや~、それにしてもやっとブログが書ける時間ができました。時間の使い方が下手なのもあり、これからもやること山積です。

数年前から伊勢神宮へ行きたいな~と思いながらなかなか実現しませんでした。我が古くからの友が神社仏閣、聖域への造詣が深く、よく行っているので、その影響も受けているかもしれません。いいことは伝播すればいいんですがね

本日は母を引き連れて行ってまいりました。昨年の11月23日は思い立って京都の鈴虫寺へ行ってきたわけですが、今年は伊勢神宮でした。片道3時間40分ほどかかりました。お陰さまで昨年、車を新しく買いましたので、快適に身体的疲れもなく旅ができました。有難いことです。

週間天気予報では、この日は雨だったのですが、金沢を出る時は晴れ。伊勢神宮をまわっている時はくもりでした。雨も降ることなく、あまり寒くもなく、ベストなタイミングで伊勢神宮に行けたかなと思います。


 火除橋

伊勢神宮について少しお勉強。自分の記憶のために。

伊勢神宮の正式名称は「神宮」で、熱田神宮、鹿島神宮や明治神宮など、日本には多くの神社がありますが、ただ一言で「神宮」で通るのは伊勢の神宮のみなのだそうです。日本神社界の中心です。

また伊勢神宮とは一つの御宮をさすのではなく、天照坐皇大御神(アマテラシマススメオオミカミ)が御祭神の皇大神宮(内宮)と豊受大御神(トヨウケオオミカミ)が御祭神の豊受大神宮(外宮)を中心に、それぞれ別宮、摂社、末社、所管社からなる百二十五社の総称だそうです。伊勢一帯の広がっています。

神社に造詣の深い友人Y(鍼灸師仲間&小学校の同級生)から、「伊雑宮(イザワノミヤ)」も行ってくるといいよ、とアドバイスを受けていたのですが、時間がなく断念。今度行ってきたいと思います。いつになることやら…。

神宮の宮域は五千五百ヘクタール。伊勢市の四分の一ほどを占めるそうです。東京都世田谷区の面積と同じ。神域にあたる二千五百ヘクタールは、御鎮座依頼、斧を入れない決まりで、人の手を入れない自然林です。残り三千ヘクタールは宮域林であり、檜などの針葉樹や広葉樹を植林して、将来の御造営用材となる樹木が育てられており、森としての機能も保っているそうです。



参拝順序は「外宮」→「内宮」が古来からの習わしとされています(外宮先祭)。天照大御神が「お祭りでは豊受の神を先に」と命じたためと伝えられているそうです。天照大御神は、あらゆる生命を育む太陽にも例えられる御祖神(天)であり、日本国民の総氏神です(約二千年前の垂仁天皇の御代に、五十鈴川の川上に御鎮座された)。豊受大御神は、衣食住をはじめとする産業の守り神(地)です。天照大御神に食事をお供えする御ケ都神(ミケツカミ)でもあります(約千五百年前の雄略天皇二十二年、伊勢の地に招かれ、山田原に御鎮座された)。
ということで、まず地である豊受大神宮(外宮)にご参拝し地に足を付け、心の土台を固めてから、天である皇大神宮(内宮)へご参拝することで、天地の有難さが分かり、人というものが何であるかが理解できるのでしょう。

また、できることなら両宮を参拝したほうがいいそうです。昔の人は片参宮になることを嫌ったようです。

内宮、外宮ともにそうだったのですが、駐車場もスムーズに入ることができ、いろんな意味でスムーズに事が運びました。やっぱりお伊勢さんに行くのはこの日だったんでしょうね。


 多賀宮(たかのみや)

 



 多賀宮と大木と母上

多賀宮は、御正宮(ごしょうぐう)に次ぐ別宮で、豊受大御神の荒御魂(あらみたま:行動的で力強い働きのお姿 、対して平和で穏やかなお姿を「和御魂 にぎみたま」と言う)をお祀りしてあります。


 風宮(かぜのみや) 風雨の順調を司る神様です。


 神楽殿



 清盛楠

およそ八百年前、平清盛が天皇のお遣いとして国家平安の祈願のために参拝したおり、冠にこの楠の枝がさわったので枝を切らせたというエピソードが伝えられているそうです。んん~清盛と言う人物はどんな人だったのでしょうかね。



勾玉池の前に、平成24年オープンの「せんぐう館」が建設中でした。外宮前の山田の町を活性化することも含めて、未来永劫に続けていかなければならない御遷宮を知って頂き、「式年遷宮とは何か?」「神宮とは何か?」を理解してもらうための展示をしていく施設だとか。

その他にも、外宮一帯の土地の守り神が祀ってある「土宮」(つちのみや)、、下御井神社(しものみいのじんじゃ)などにもお参りしてきました。

さて、御正宮でご参拝

ただ参拝するだけでなく、参拝後、静粛な気持ちでそこにしばし、たたずんでみました。

周囲の自然と一体となる気持ちで、声なき声に耳を澄ましてみました。 

そこで私の心に浮かんだもの… 「静寂 静寂の大切さ」 でした。

何事があろうと心は明鏡止水の如く、静寂に、そして、落ち着いて判断しなさいといことなのでしょうか。静寂の中で思考することの大切さなのでしょうか。私の心の中に浮かんだ言葉は、そんな声なき言葉でした。

町中とは違う、清く、きりっとした空気だから感じることができるのか、ここが特別な空気、場であるから感じるのかは分かりませんが、神宮はやはり特別な場所なんだろうなと思いました。鳥居をくぐり、御正宮に近づくにつれ、ひんやりとした空気が感じらたのもそんなことなのかもしれません。

外宮到着が10時40分くらいで朝だったからか、人も多くなく、ゆっくりご参拝することができました。ゆったりし、スッとした気持ちで外宮を後にして、内宮へ向かったのでした。~つづく ~ 


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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