桜が美しく咲き乱れる4月上旬、皆さまココロとカラダの調子はいかがでしょうか
令和4年4月3日(日)、私が所属しております 石川県スポーツトレーナー連絡協議会 の令和3年度総会・講演会に出席しました(木島病院 体育館にて)。
この会は、スポーツDr.、JSPO-AT、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、理学療法士で構成され、石川県のスポーツ選手、スポーツ愛好家のためのトレーナーとしての資質向上を目指して組織されました。
現在、会員は60名ほどです(認定スポーツトレーナー養成講習会を受講、4年で認定更新)。
名称が4月より変更された、(公財)石川県スポーツ協会の活動に協力しながら事業を行っています。会長、副会長は、スポーツ医科学委員会で石川県スポーツドクター協議会に所属されている医師に就任いただいております。
石川県スポーツ指導者協議会の会長にも顧問として就任いただき連絡をとりあいながら協力させていただいております。
また近年、各スポーツ大会やイベント等での必要性等から組織された石川県スポーツナース協議会とも連絡を取りながら、活動を進めております。
この会も平成23年(2011年)3月に発会し11年が経過し、12年目の活動に入ります。
総会では、新たに2名のフレッシュな理事が就任されました。組織は新陳代謝していくことが持続と繁栄に繋がっていきますからね。
私は再び、会の裏方としてお仕事させていただくこととなりました。
令和3年度事業や決算、令和4年度事業計画や予算、役員改選もスムーズに進み令和4年度がスタートしました。
あとはコロナちゃんに、このまま終息してもらい、通常のようにスポーツ大会や競技会が行われ、ストレスなくトレーナー活動ができることを祈るばかりです。
今回は、オンラインと会場のハブリッド開催でしたので、私はオンライン担当。
石川県鍼灸マッサージ師会でもオンラインの手伝いや担当をさせていただき、数々数々の失敗を重ねてきましたので、ようやく配信や会場環境の整備も形になってきました。経験は大事ですね 温かく見守っていただき感謝でございます
オンライン機材でございま~す
総会終了後は講演会でした。
非常に良い刺激になりましたし、勉強になりました。
令和3年度 講演会
【講演1】演題「偶然から始まったトレーナー活動12年」
講師 高山 智美 先生 理学療法士
高山先生には、トランポリン競技の世界選手権やワールドカップ、オリンピック等へ同行した時の状況を中心にや秘話なども織り交ぜながら話がありました。
まず、例えばナショナルチームに同行する時でも、国内の選手権、合宿に同行する時でも経費が必要です。その競技団体における内情によりトレーナーの扱いには違いがあるということ。競技団体によっては、経費の捻出が厳しい所もあり、自己負担にせざるを得ないという状況も出てきます。
そんな時でも、選手のため情熱を傾けて、どうしたら活動を継続していけるかと考え行動していた高山先生は素晴らしい熱量の持ち主だなと思いました。先生自身がトランポリン競技の選手であったこともあり、ご自身が小学生や中学生の指導をされていることなどもモチベーションとなり、活動を12年間休まず継続できた要因なのだと感じました。
また、トレーナーを始めるきっかけについても話がありました。様々な人々のご縁で、まずはナショナルチーム(女子)から関われたということも驚きです。話の端々に謙虚な言葉を付け加えていましたが、手探り状態で試行錯誤といえどナショナルチームでトレーナーとして活躍し、選手やスタッフに頼りにされていたと言うことは、トレーナーとしてかなり信頼されています。
人のご縁というのは宝であり、ご縁を大切する先生だからこそ人生が大きく展開していったのでだと理解しました。
世界選手権(2018)で個人では初めて金メダルを獲得した、金沢学院大学クラブの森ひかる選手との秘話なども聞かせていただき刺激になりましたし、トレーナーの温かさも感じることができました。
石川県では昔からトランポリンが盛んでが、日本全体でみると、オリンピック等が放映されるなどでメジャーにはなってきましたが、どたらかと言うとマイナーなのかなと思います。
最後に高山先生が「トランポリンを知って、応援いただくと嬉しいです」とのことで話を締めていただきました。
先生は、トレーナー活動環境が整ってきたこと、競技レベルも上がってきたこと、若手も育ってきてるなど様々な状況があり、トレーナーとしては引退するとのことでした。すぐ声がかかるような気もしますが
明日からガンバロウといい刺激になりました。ありがとうございます。
【講演2】演題「ハンドボール女子日本代表欧州遠征・世界選手権での経験」
講師 畑 圭祐 先生 柔道整復師・JSPO-AT
北國銀行ハニービー(ハンドボール部)トレーナー
畑先生には、ハンガリーで開催されたハンドボール女子日本代表の遠征、そこから引き続きスペインで開催された世界選手権について、初めて日本代表(ナショナルチーム)でトレーナーとして同行した経験をお話いただきました。
ここまで十数年代表を務められたトレーナーとの面識はあったものの、どのような活動を行うのかは、畑先生のこれまでのトレーナー経験と試行錯誤を繰り返しながらの手探り状態での実施だったとのこと。
トレーナー活動は、身体の調整、ケアだけだと思われがちですが、トレーナー機材はもとより、テーピングなど選手が使用する備品や捕食など全てを管理します。ことに海外ともなると現地調達が難しいものもあります。
一日のスケジュールも朝の散歩から夜の選手ケアまで一日がかりです。
情熱とスキルがないと出来ない仕事ですよね。
今回はトレーニング等を指導するトレーナーもいなく、この仕事も畑先生がメニューをつくって実施していたとのこと。
感染症対策に関しては、遠征前後の隔離期間の様子や、その時の選手への対応なども、自分での経験できないことを聞かせていただき勉強になりました。
また、遠征期間中は、onetapアプリと言って、感染症の体調管理、カルテ、選手がどんなケガをしてどこの病院に行ったか等の情報を、医師、トレーナーなど現地スタッフが記録し、日本にいるハンドボール関係者などアカウントを持つ全ての人が確認できるようになっているとのこと。これは便利だし、素晴らしいシステムだと思いました。
トレーナールームでのルール(感染症対策)、ハンドボールはヨーロッパでは人気競技であることや、今回の世界大会では女子ハンドボール史上では2番目の成績。しかし、ヨーロッパのチームに2試合勝利したのは初めてということで、収穫の多かった大会に畑先生がトレーナーとして同行したことは、大きな意味があったのだと感じました。
また、ナショナルチームの世界へのトレーナー同行が終わったから、それで終わりではなくて、選手を出している各チームのトレーナーと情報交換を行い、ここから続く国内での大会に選手が活躍できるように、隙間なく連携を深めていくことが今後の課題と最後に話されていました。
トレーナーとしての心意気を感じました。
お二人に共通すること、それはトレーナーとしてのスキルはもちろんのこと、地道な活動を通じて選手との信頼関係、チームスタッフとの信頼関係を構築していることにあるな~と思いました。
信頼関係なしにトレーナー活動は成り立たないですから。
トレーナー活動(同行)は、治療院で選手をケアするのとは全く次元の違う活動です。
石川県においてナショナルチームに同行し、そして指導するトレーナーの話は本当に刺激になりました。
勉強になりました。
今後の私の活動に繋げていける有意義な時間でした
終了後は、役員と講師でお弁当を食べながら懇談させていただきました。
芝寿し のお弁当🍱
最後までお読みいただき、ありがとうございます