4月20日(水)、今月も酔耀会の日がやってきました。もちろん参加です。
本日も、一人新たなメンバーが参加しました。徐々に増加、感染拡大しているような感じです。心ある同士はやはり、勉強しなくては、常に向上心を持たないと、と感じているのでしょう。
この業界、人間の生命、健康を預かるんですから、常に研鑽し、常に向上心を持って、仕事に臨むことが必要です。ですからこのような感情が出てきて普通なのですね。
勉強会は午後8時30分頃から始まるのですが、本当に熱気がムンムンと感じられ、気づけば午前1時になってしまっているんですね。歯止めをかけないと、テレビ朝日の番組ではありませんが、『朝まで…』になってしまいそうな勢いです。
明日の臨床、仕事もありますからね。ほどほどにしないと…と言いながら、終了後も残って話が尽きず(勉強以外のことでも)、帰るのはいつも2時過ぎです。福井から勉強に来ている吉田先生や元茂先生は到着が何時になるのか…
それにしても、酔耀会の皆さんは勉強熱心です
本日も終了は午前1時30分。しっかり勉強しました~。
☆ 内 容 ☆
・体験報告 「ヒヤリ・ハット&事故体験集」
【安井先生】
ヒヤリ・ハットとは、事故には至らないまでも、可能性として事故になりうる要因の経験です。また、それらの経験を「一つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」という”ハインリッヒの法則”に基づいて行われる事故・災害予防対策です。ビジネスの世界ではもちろん、最近は医療、鍼灸界においても重要視されてきています。
安井先生は、ご自身の経験から、技術的面、診察的面など6例を挙げて、ヒヤリ・ハットを解説して頂きました。その後、皆で自身の経験、対策、対応などのディスカッションがありました。たいへん参考になりました。安井先生は鍼灸師になる以前に、サラリーマンを7年半経験しています。その経験の中で「苦情(事故)が判明した時点で考えられる最悪のシュミレーションを行って対応したものは、肩すかしをくらうくらい簡単に事後処理が進むことが多く、逆にそれを行わず簡単に考え対応したものは、事がこじれて解決までに時間がかかる事例が多かった」と言ってました。鍼灸師でもこのような観点で自分の臨床、その周辺を再度確認していくことは、自分を守るということだけでなく、患者さまを守る意味でも大切ですね。
発表を終えた安井先生
・症例報告 「腰下肢痛に対する治療の症例」
【元茂先生】
64歳 女性、右腰下肢痛と右前腕の痛みを主訴に来院した患者さまの症例でした。ここで意見が多かったのは、各動作時痛や徒手検査などから、この痛みの原因をどう考え、その経過から病態をどう捉えるかということでした。また、治療経過中の症状の変化あるいは、変化しない状況をどう考え、さらに治療を組み立てていくかといことも話に出ました。触って、動かして、話して、いろんな感覚で患者の体から情報を得ることが大切です。鑑別診断も重要ですね。
この患者さまは、日常生活において強いストレスをお持ちであるご様子です。その点は患者さまの状態を観ながら、ゆっくりと話を聞いているようでした。痛みとストレス、その辺りも視野にいれて、診療を行っているところは広く患者さまを観ていると思いました。
彼女は勉強会終了後の話で「なんだか酔耀会で発表したいって感じるようになりました」と話していました。発表する時は、いろんなことを勉強しないといけません。また、このような積極的な気持ちで発表すれば、さらに身に付くというものです。私もいい刺激になりました。
おっとりながら情熱あふれる元茂先生
・症例報告 「円形脱毛症に対する指圧と鍼治療(接触鍼を使用して)」
【吉田先生】
32歳 男性、頭痛、頸肩部の凝り感、腰痛を主訴として来院。途中から円形脱毛症の接触鍼を行いました。この患者さまは多発型円形脱毛症と思われる方です。その他にも、単発型、多発融合型、全頭型、汎発型などがあるようです。結果は産毛や黒髪は生えてくるが、著効というわけでもなく、長期間継続できれば変化していく可能性もあるという見解でした。ヘアーサイクルは3~4ヶ月ということですから、それくらいは定期的に継続して治療をしてもらいたいな~と思います。鍼治療も魔法の治療ではありませんからね。
医学的には、円形脱毛症の原因は分かっていないので、精神的ストレス、内分泌異常、遺伝的要素、免疫異常、その辺りから患者を診て治療を組み立てていくことも大切だと思いました。
吉田先生の写真を撮るのを忘れましたので、先日、福井商業へ練習試合へ行った際、
撮影した吉田先生のところの治療院&接骨院を載せま~す
福井商業高校から700メートルくらいのところにあります
・実 技 「筋肉を触ろう!」
【粟 先生】
本日も頸部周辺、胸椎部から頸部、頭部、胸郭部から頸部についている筋肉のおさらいで、筋肉を触診しました。これが実際に身体を診る時、役に立つのです。「そんなもん分かっている」と思っていたのが、「こんな感じに捻じれているんか」「ここで重なっているんや」という発見に充ちているのです。そして、そんな意識で患者さまの身体を診ると、そこにも発見があるのですよ 基本ってスポーツに限らず大事なことです。
実技担当、粟 先生
実技の様子
前回の写真が本人に不評だったので、再度掲載「どうでしょ~か」
実はフレームの見えないところに隠しているものが…
”学問の「学」とは、先見の残した教えを今に比べ合わせることであり、「問」は師や友人に問いただすことであるというのは、誰でも知っている。
しかし、「学」と言って、これを必ず我が身をもって実行し、「問」と言って、これを必ず我が心をもって反省するという人は、果たして何人いるだろうか”『言志四録』より。
来月の酔耀会に向けて、頑張るぞいや(金沢弁)
二葉鍼灸療院 田中良和
本日も、一人新たなメンバーが参加しました。徐々に増加、感染拡大しているような感じです。心ある同士はやはり、勉強しなくては、常に向上心を持たないと、と感じているのでしょう。
この業界、人間の生命、健康を預かるんですから、常に研鑽し、常に向上心を持って、仕事に臨むことが必要です。ですからこのような感情が出てきて普通なのですね。
勉強会は午後8時30分頃から始まるのですが、本当に熱気がムンムンと感じられ、気づけば午前1時になってしまっているんですね。歯止めをかけないと、テレビ朝日の番組ではありませんが、『朝まで…』になってしまいそうな勢いです。
明日の臨床、仕事もありますからね。ほどほどにしないと…と言いながら、終了後も残って話が尽きず(勉強以外のことでも)、帰るのはいつも2時過ぎです。福井から勉強に来ている吉田先生や元茂先生は到着が何時になるのか…
それにしても、酔耀会の皆さんは勉強熱心です
本日も終了は午前1時30分。しっかり勉強しました~。
☆ 内 容 ☆
・体験報告 「ヒヤリ・ハット&事故体験集」
【安井先生】
ヒヤリ・ハットとは、事故には至らないまでも、可能性として事故になりうる要因の経験です。また、それらの経験を「一つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常が存在する」という”ハインリッヒの法則”に基づいて行われる事故・災害予防対策です。ビジネスの世界ではもちろん、最近は医療、鍼灸界においても重要視されてきています。
安井先生は、ご自身の経験から、技術的面、診察的面など6例を挙げて、ヒヤリ・ハットを解説して頂きました。その後、皆で自身の経験、対策、対応などのディスカッションがありました。たいへん参考になりました。安井先生は鍼灸師になる以前に、サラリーマンを7年半経験しています。その経験の中で「苦情(事故)が判明した時点で考えられる最悪のシュミレーションを行って対応したものは、肩すかしをくらうくらい簡単に事後処理が進むことが多く、逆にそれを行わず簡単に考え対応したものは、事がこじれて解決までに時間がかかる事例が多かった」と言ってました。鍼灸師でもこのような観点で自分の臨床、その周辺を再度確認していくことは、自分を守るということだけでなく、患者さまを守る意味でも大切ですね。
発表を終えた安井先生
・症例報告 「腰下肢痛に対する治療の症例」
【元茂先生】
64歳 女性、右腰下肢痛と右前腕の痛みを主訴に来院した患者さまの症例でした。ここで意見が多かったのは、各動作時痛や徒手検査などから、この痛みの原因をどう考え、その経過から病態をどう捉えるかということでした。また、治療経過中の症状の変化あるいは、変化しない状況をどう考え、さらに治療を組み立てていくかといことも話に出ました。触って、動かして、話して、いろんな感覚で患者の体から情報を得ることが大切です。鑑別診断も重要ですね。
この患者さまは、日常生活において強いストレスをお持ちであるご様子です。その点は患者さまの状態を観ながら、ゆっくりと話を聞いているようでした。痛みとストレス、その辺りも視野にいれて、診療を行っているところは広く患者さまを観ていると思いました。
彼女は勉強会終了後の話で「なんだか酔耀会で発表したいって感じるようになりました」と話していました。発表する時は、いろんなことを勉強しないといけません。また、このような積極的な気持ちで発表すれば、さらに身に付くというものです。私もいい刺激になりました。
おっとりながら情熱あふれる元茂先生
・症例報告 「円形脱毛症に対する指圧と鍼治療(接触鍼を使用して)」
【吉田先生】
32歳 男性、頭痛、頸肩部の凝り感、腰痛を主訴として来院。途中から円形脱毛症の接触鍼を行いました。この患者さまは多発型円形脱毛症と思われる方です。その他にも、単発型、多発融合型、全頭型、汎発型などがあるようです。結果は産毛や黒髪は生えてくるが、著効というわけでもなく、長期間継続できれば変化していく可能性もあるという見解でした。ヘアーサイクルは3~4ヶ月ということですから、それくらいは定期的に継続して治療をしてもらいたいな~と思います。鍼治療も魔法の治療ではありませんからね。
医学的には、円形脱毛症の原因は分かっていないので、精神的ストレス、内分泌異常、遺伝的要素、免疫異常、その辺りから患者を診て治療を組み立てていくことも大切だと思いました。
吉田先生の写真を撮るのを忘れましたので、先日、福井商業へ練習試合へ行った際、
撮影した吉田先生のところの治療院&接骨院を載せま~す
福井商業高校から700メートルくらいのところにあります
・実 技 「筋肉を触ろう!」
【粟 先生】
本日も頸部周辺、胸椎部から頸部、頭部、胸郭部から頸部についている筋肉のおさらいで、筋肉を触診しました。これが実際に身体を診る時、役に立つのです。「そんなもん分かっている」と思っていたのが、「こんな感じに捻じれているんか」「ここで重なっているんや」という発見に充ちているのです。そして、そんな意識で患者さまの身体を診ると、そこにも発見があるのですよ 基本ってスポーツに限らず大事なことです。
実技担当、粟 先生
実技の様子
前回の写真が本人に不評だったので、再度掲載「どうでしょ~か」
実はフレームの見えないところに隠しているものが…
”学問の「学」とは、先見の残した教えを今に比べ合わせることであり、「問」は師や友人に問いただすことであるというのは、誰でも知っている。
しかし、「学」と言って、これを必ず我が身をもって実行し、「問」と言って、これを必ず我が心をもって反省するという人は、果たして何人いるだろうか”『言志四録』より。
来月の酔耀会に向けて、頑張るぞいや(金沢弁)
二葉鍼灸療院 田中良和
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