日本人は日本の大自然によって形成される…そう考えると、今回の大震災において、これからもどんな被害や影響が出るのか見当もつかない、原子力発電の問題を考える必要もあるのではと思います。
福島第一原子力発電所の問題については、テレビや新聞、インターネットなど様々なメディアを通じて情報が流れています。そして原子力発電というものが、どういう仕組みでエネルギーを生むのか、そして、その大きなリスクは何なのかということも国民の知るところとなりました。
日本や世界をめぐるエネルギー関連事業や、その建設に関しての裏側をみるときりがなく、それだけで多量の文章になってしまうので今回は省かせて頂きまして、環境面から考えてみたいと思います。
現在も、海へ、大気中へ、放射性物質が漏れ出しています。漏れ出しているというか、原子炉が原因となる大惨事を防ぐため意図的に放出されています。土壌も海洋も放射性物質を希釈し、分解する力はあるのかもしれませんが、人間が創りだした毒を自然に垂れ流していいものかと思うのです。これは事故後のことだけでなく、正常に運転している原発に関しても言えることだと思います。
農業や漁業、畜産業の風評被害もあり、それで生計を立てている人たちには、ご苦労なんて簡単に言えないほどの苦痛を味あわれていると感じます。しかし、身体の中に入れ、食し、身体を形作る元となる「食」に関しては、確たる保障がなければ国民の皆さんが不安になるのも当然の成り行きでしょう。
原発は、これからの14基つくる予定だそうです。菅首相はエネルギー計画の見直しを発表しました。これは非常に大事なことです。また、今後、東海から南海にかけての大地震が起こる可能性も大きいようで、静岡県の浜岡原発の運転停止も決まったようです。ここもプレートが重なっているだけではなく、糸魚川・静岡構造線や中央構造線という大きな活断層もあり、非常に危険性の高い場所であるようです。
大自然を汚染してまでも、経済のため、裕福な生活のため、原発からのエネルギーが必要ですか
食べ物や水という人間の生命そのものを汚染するということは、自分を汚染するということですが、それでも原発からのエネルギーが必要ですか
300年も保管しなければいけない、放射性廃棄物を常に産む原発からのエネルギーが必要ですか
人の生命にどのような影響を与えるか解明されていない放射性物質を出す原発を、自身がガンや白血病になる、あるいは、子孫が奇形になるリスクを背負ってエネルギーを得る必要がありますか
ということを、自分自身に問うています。
話は少し変わって、
「祭り」は、今も各地で行われています。古の昔より続いている「祭り」が多いのではないでしょうか。「祭り」というと屋台…なんて何か、遊ぶことと繋げて考える人が現代には多いのかもしれません。しかし、「祭り」は、五穀豊穣を大自然に対して、祈り、感謝し、崇高する行事であり、命や魂、霊、御霊をなぐさめるものです。日本は八百万の神と言われ、どんなものにも神様が宿ると昔から言われています。常にその気持ちを忘れないように「祭り」を行っていたのではないでしょうか。日本人は、感謝と祈りを大切にする民族なのだと感じます。
米粒には7人の神様がいるって言われましたっけ 8人でしたか
原発の話に戻ってしまいますが、あのような大事故にも関わらず、原発建設予定地では、すべての工事がストップすると思いきや、「追加地質調査」という名目で発破作業が行われている所もあります。エネルギー計画の見直しが決定した現在はどのような状況かは分かりませんが…
それが、以前もブログで紹介した中国電力が計画を推し進める「上関(かみのせき)原発」(山口県熊毛郡)です。
この建設予定地は田ノ浦と言って、瀬戸内海国立公園内に位置し、昨年、名古屋で開催された”COP10”では、「生物多様性のホット・スポット」「世界遺産に匹敵する奇蹟の海」として注目を集めました。また、国の天然記念物で絶滅危惧種のカンムリウミスズメも棲息し、希少な海藻であるスギモクの群落も広がっています。この海域にしかいない生物も棲息が確認されているようです。この海域は海洋生物のサンクチュアリ(聖域)とも評されています。
そこへ、今回、大事故を起こしたような原発を建設するのです。建設が始まっているのです。海水を摂取して冷却水として使用し、処理されているとしても汚染された真水を再び海洋に流すわけです。生態系は保てますか誰が考えても分かることだと思います。
この地の海洋を挟んで真向かいに位置する祝島(いわいしま)の人たちは、全ての人と言っていいほどに、農業と漁業で生計を立てています。島民は島を挙げて大反対しています。中国電力側からの5億円超の漁業補償金を蹴ってでもです。今回の事故の被害で、三陸周辺の漁業や農業はどうなっているでしょうか
周辺住民が建設反対に反対するのは、子孫へ受け継いでいくべき大切なものがそこにあるから何だと思います。失うことによってたやすく回復できない、失ってはならないものです。
農業や漁業は国の生命線です。1億2千万人の命がかかっています。そうした産業に危険性を及ぼす原発は必要なのでしょうか 農業や漁業の安定、安全は国の防衛でもあります。食していかなければ人間は生き残っていけません。自国で、自国民の食べ物を賄えることができることは、防衛にも繋がります。
時は江戸末期、黒船来航以来、各国との和親条約、修好通商条約により開国を余儀なくされた日本には多くの外国人が訪れました。
その中の一人、カッテンディ―ケという人は…
「日本の農業は完璧に近い。その高い段階に達した状態を考慮におくならば、この国の面積は非常に莫大な人口を収容することができる」
と日記に記しています。
また、オールコックという人は…
「自分の農地を整然と保つことにかけては、世界中で日本の農民にかなうものはない」「江戸近郊の農村では、いたるところに熟練した農業労働と富を示す明らかなしるしを見かけた」
と日記に記しています。
さらに、ハリスという人は…
「私は今まで、このような立派な稲、またはこの土地のような良質の米を見たことがない」
と日記に記しています。
3年間、長崎商館長を務めたメイランも…
「日本人の農業技術はきわめて有効で、おそらく最高の程度にある」
と言っています。
まとまりのない話ですが、強引にまとめると、
「日本人とは、大自然への畏敬の心と他人を敬う心を持ち、天地の恵みにより形成されてきた」
と私見ではありますが、考えてみました。
長くなっていますが、興味を持たれたかたは、もう少しお付き合いをお願いします
それでは、パート③へ
二葉鍼灸療院 田中良和
福島第一原子力発電所の問題については、テレビや新聞、インターネットなど様々なメディアを通じて情報が流れています。そして原子力発電というものが、どういう仕組みでエネルギーを生むのか、そして、その大きなリスクは何なのかということも国民の知るところとなりました。
日本や世界をめぐるエネルギー関連事業や、その建設に関しての裏側をみるときりがなく、それだけで多量の文章になってしまうので今回は省かせて頂きまして、環境面から考えてみたいと思います。
現在も、海へ、大気中へ、放射性物質が漏れ出しています。漏れ出しているというか、原子炉が原因となる大惨事を防ぐため意図的に放出されています。土壌も海洋も放射性物質を希釈し、分解する力はあるのかもしれませんが、人間が創りだした毒を自然に垂れ流していいものかと思うのです。これは事故後のことだけでなく、正常に運転している原発に関しても言えることだと思います。
農業や漁業、畜産業の風評被害もあり、それで生計を立てている人たちには、ご苦労なんて簡単に言えないほどの苦痛を味あわれていると感じます。しかし、身体の中に入れ、食し、身体を形作る元となる「食」に関しては、確たる保障がなければ国民の皆さんが不安になるのも当然の成り行きでしょう。
原発は、これからの14基つくる予定だそうです。菅首相はエネルギー計画の見直しを発表しました。これは非常に大事なことです。また、今後、東海から南海にかけての大地震が起こる可能性も大きいようで、静岡県の浜岡原発の運転停止も決まったようです。ここもプレートが重なっているだけではなく、糸魚川・静岡構造線や中央構造線という大きな活断層もあり、非常に危険性の高い場所であるようです。
大自然を汚染してまでも、経済のため、裕福な生活のため、原発からのエネルギーが必要ですか
食べ物や水という人間の生命そのものを汚染するということは、自分を汚染するということですが、それでも原発からのエネルギーが必要ですか
300年も保管しなければいけない、放射性廃棄物を常に産む原発からのエネルギーが必要ですか
人の生命にどのような影響を与えるか解明されていない放射性物質を出す原発を、自身がガンや白血病になる、あるいは、子孫が奇形になるリスクを背負ってエネルギーを得る必要がありますか
ということを、自分自身に問うています。
話は少し変わって、
「祭り」は、今も各地で行われています。古の昔より続いている「祭り」が多いのではないでしょうか。「祭り」というと屋台…なんて何か、遊ぶことと繋げて考える人が現代には多いのかもしれません。しかし、「祭り」は、五穀豊穣を大自然に対して、祈り、感謝し、崇高する行事であり、命や魂、霊、御霊をなぐさめるものです。日本は八百万の神と言われ、どんなものにも神様が宿ると昔から言われています。常にその気持ちを忘れないように「祭り」を行っていたのではないでしょうか。日本人は、感謝と祈りを大切にする民族なのだと感じます。
米粒には7人の神様がいるって言われましたっけ 8人でしたか
原発の話に戻ってしまいますが、あのような大事故にも関わらず、原発建設予定地では、すべての工事がストップすると思いきや、「追加地質調査」という名目で発破作業が行われている所もあります。エネルギー計画の見直しが決定した現在はどのような状況かは分かりませんが…
それが、以前もブログで紹介した中国電力が計画を推し進める「上関(かみのせき)原発」(山口県熊毛郡)です。
この建設予定地は田ノ浦と言って、瀬戸内海国立公園内に位置し、昨年、名古屋で開催された”COP10”では、「生物多様性のホット・スポット」「世界遺産に匹敵する奇蹟の海」として注目を集めました。また、国の天然記念物で絶滅危惧種のカンムリウミスズメも棲息し、希少な海藻であるスギモクの群落も広がっています。この海域にしかいない生物も棲息が確認されているようです。この海域は海洋生物のサンクチュアリ(聖域)とも評されています。
そこへ、今回、大事故を起こしたような原発を建設するのです。建設が始まっているのです。海水を摂取して冷却水として使用し、処理されているとしても汚染された真水を再び海洋に流すわけです。生態系は保てますか誰が考えても分かることだと思います。
この地の海洋を挟んで真向かいに位置する祝島(いわいしま)の人たちは、全ての人と言っていいほどに、農業と漁業で生計を立てています。島民は島を挙げて大反対しています。中国電力側からの5億円超の漁業補償金を蹴ってでもです。今回の事故の被害で、三陸周辺の漁業や農業はどうなっているでしょうか
周辺住民が建設反対に反対するのは、子孫へ受け継いでいくべき大切なものがそこにあるから何だと思います。失うことによってたやすく回復できない、失ってはならないものです。
農業や漁業は国の生命線です。1億2千万人の命がかかっています。そうした産業に危険性を及ぼす原発は必要なのでしょうか 農業や漁業の安定、安全は国の防衛でもあります。食していかなければ人間は生き残っていけません。自国で、自国民の食べ物を賄えることができることは、防衛にも繋がります。
時は江戸末期、黒船来航以来、各国との和親条約、修好通商条約により開国を余儀なくされた日本には多くの外国人が訪れました。
その中の一人、カッテンディ―ケという人は…
「日本の農業は完璧に近い。その高い段階に達した状態を考慮におくならば、この国の面積は非常に莫大な人口を収容することができる」
と日記に記しています。
また、オールコックという人は…
「自分の農地を整然と保つことにかけては、世界中で日本の農民にかなうものはない」「江戸近郊の農村では、いたるところに熟練した農業労働と富を示す明らかなしるしを見かけた」
と日記に記しています。
さらに、ハリスという人は…
「私は今まで、このような立派な稲、またはこの土地のような良質の米を見たことがない」
と日記に記しています。
3年間、長崎商館長を務めたメイランも…
「日本人の農業技術はきわめて有効で、おそらく最高の程度にある」
と言っています。
まとまりのない話ですが、強引にまとめると、
「日本人とは、大自然への畏敬の心と他人を敬う心を持ち、天地の恵みにより形成されてきた」
と私見ではありますが、考えてみました。
長くなっていますが、興味を持たれたかたは、もう少しお付き合いをお願いします
それでは、パート③へ
二葉鍼灸療院 田中良和
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