日々、時間に追われていると忘れがちになることです。
人は、過去を後悔し、未来に不安や心配をしてしまうことも多いのかもしれません。
でも、できるだけ、過去を反省し、「今、現在」を過ごし、未来に希望や可能性というビジョンを持って人生を歩みたいですよね。
目の前のことを大事にすれば それだけで人生は成り立つ
~目の前の人を大切にする~
あるラーメン屋さんが、十日前は十人のお客さんが来たけれど、五日前は五人になり、昨日は一人だったとします。
今日はやっと一人来るかどうかだ、という状態のときに、たまたま一人のお客さんが入ってきた。
もうあと五日後、十日後には店を閉めなくてはいけないような状況のときなので、この店の主人は氣もそぞろ。いつ倒産してしまうだろう、と考えごとをしながらラーメンを出したときに、思わずラーメンに指が入ってしまった。
「親父さん、指が入ってるよ」
とお客さんが言うと、その店の主人は虚空を見ながら言いました。
「大丈夫です、熱くありませんから」
これは笑い話ですが考えさせられます。
なぜお客さんが減っていったのだろう。五日後、十日後にはどうなってしまうのだろう、ということを考える必要はありません。減ってきたことを悔やみ、未来を心配することに99%のエネルギーがいってしまうから、美味しいラーメンを出すことができない。
それを考える暇があったら、今日来てくれた人に対して美味しいラーメンを出す方が大事です。
今日来てくれた人に美味しいラーメンを出せば、明日は二人になるかもしれません。その二人に美味しいラーメンを出せば、翌日には四人になります。その次は八人になるかもしれないでしょう。
目の前の人を大事にし、目の前のあることを、やるべきことを大事にしていく。
それだけで実は人生は成り立っていきます。
他のことを何も考える必要がない。どうしたら成功するかとか、どうしたらお金が儲かるか、ということを考える必要はない。そのことだけをやっていけば必ず、そのラーメン屋さんであれば、お客さんが増えていって、仕事として成り立つようになります。
いかに美味しいラーメンを目の前の人に食べてもらうか、だけを考えればよい。
それを「念を入れて生きる」といいます。
『「人生を楽しむ」ための30法則』 小林正観 著
不況の時代、思い通りにならない人生こそ、このような考え方が大切になってくるのだと思います。
人生は「今、現在」があるのみです。過去は現在の積み重ねですし、未来は「今、現在」の自分の言葉や思い、行動が原因となって創りだされて行きます。
私であれば、ラーメンを鍼治療に置き換えて考えると分かりやすいですね。
人の修行の場は、人里離れた山中やお寺の中にあるわけではないようです。それぞれの日常生活が、その人の人生の修行だそうです。
ということで、「目の前の人、物事を大切に」、今日一日、日々新たに、楽しくいきまっせ
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