
11月17日(水)、毎月恒例の勉強会に参加しました。
午後8時30分に開始、そして、やはり終了は午後1時。
本当に皆さん勉強熱心です。そして、一緒に勉強して、仕事のこと、将来のこと、ウフフなこと
いろんなことを語り合う仲間が増えてくるということは嬉しいことです。勉強していても、どこからか力が湧いて来るんですよね~
☆ 内 容 ☆
・症例報告:特効穴の効果について(深谷灸法―臂臑)
~突発性発音障害(嗄声)に対して・これは蛇足??~
【宮川先生】
体調管理のために通院している72歳の女性。受診日の朝に原因不明で声が出なくなる。喉のひきつる様な違和感の他は、咳や痰、痛みといった症状なし。まずは鍼灸院でみてもらおうと来院されたようです。東洋医学的所見などから、八綱は陰表実裏、気血津液は(陽虚)痰飲、臓腑は肺腎虚と弁証を立て、それに見合った経穴の治療と、臂臑(経穴)にお灸を20~30壮、熱さを感じるまですえました。お灸の終了後、声は普通に出るようになりました。この症例に対しての中医学的な解釈、臂臑の意味、声帯癌や反回神経麻痺や声帯ポリープなど器質的疾患との鑑別が大切であるなどの考察でした。私は中医学的な考えを治療には反映しませんが、必ず学ぶ点はあると思いますので、宮川先生にはこれから中医学をしっかりやって欲しいと願うのでした。
・症例報告:頻尿を主訴とする鍼灸施術の一症例
【藤田先生】
44歳の男性。主訴は夜間頻尿。太り気味の体格。いつごろかは不明であるが、尿が夜間頻繁にしたくなり、2時間おきに目が覚めてしまうので、体がつらい。東洋医学的所見や症状から、脾虚・陽虚、水分代謝に関わる肺・脾・三焦が関与し、排尿や尿生成の腎・膀胱も考慮に入れながら治療方法を選択。水分代謝に関わる臓腑の機能を高める事を目的としたが、うまく効果を得ることができなかった。夜間に尿意のため目が覚めるのか、目が覚めたら排尿したくなるのか、など問診が正確なのか、自分がこうではないかという先入観はなかったか、もう少し患者の発症までのストーリーを詳しく聞くなどの問診について方法が指摘されました。頻尿に関する器質的疾患の鑑別、多くの所見から様々な方向から原因を追及することも指摘されました。あと、患者さまは医者嫌いなのですが、うまく病院に行ってもらっては?!なんて話もありました。
・抄 読:「代替医療のトリック」を読んで
【太田先生】
本日は、実技に時間がかかったので、この本の中に出てくる鍼治療に関する部分の触りだけ話して頂きました。このサイモン・シン、エツァールト・エルンストが書いた著書は、代替医療に関して科学的に効果が証明されているのか、本当に効果があるのかどうか検討した本です。全日本鍼灸学会でも反論の記事が書かれています。ようは批判書ですね。私も内容をまだ読んでいませんので(早速、買いましたが
)、来月の太田先生の発表が楽しみです。
・実 技:筋肉の触診 ~筋肉を触ろう!~
【粟 先生】
本日は背部表層筋である、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋)などの触診とその確認、そして、腰方形筋や前鋸筋、上腕三頭筋など関連筋との筋連結を確認しました。これが意識して触ると臨床でも違ってくるのです。頭だけではなく、筋肉を触りながら実技をやっていると、表層の筋ということもあり、筋の縁が見えてくるんですよね。不思議です。筋肉なんて分かっている!と思っていますが、なかなか深いのです。
酔耀会の勉強風景の写真は初公開なので~す


皆で筋肉を触りながら芸術作品をつくっているところです

芸術作品名「生贄のM」…完成図

モデルさんです
”一年の計は穀を樹(う)えるに如(し)くはなし、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなし”(管子)
一年の計を立てるなら穀物を植えるがいい。十年の計を立てるなら樹木を植えるがいい。終身の計なら人物を育てるのが最も良い。という意味。
人が集まり刺激し合うということは、その道の終身の計と同じだと思うのです。よき仲間を持ち刺激し合いながら成長していくことこそ、そこに人という大きな財産が出来てくるんでしょうね。

来月も頑張ろう~っと
二葉鍼灸療院 田中良和

午後8時30分に開始、そして、やはり終了は午後1時。

本当に皆さん勉強熱心です。そして、一緒に勉強して、仕事のこと、将来のこと、ウフフなこと



☆ 内 容 ☆
・症例報告:特効穴の効果について(深谷灸法―臂臑)
~突発性発音障害(嗄声)に対して・これは蛇足??~
【宮川先生】
体調管理のために通院している72歳の女性。受診日の朝に原因不明で声が出なくなる。喉のひきつる様な違和感の他は、咳や痰、痛みといった症状なし。まずは鍼灸院でみてもらおうと来院されたようです。東洋医学的所見などから、八綱は陰表実裏、気血津液は(陽虚)痰飲、臓腑は肺腎虚と弁証を立て、それに見合った経穴の治療と、臂臑(経穴)にお灸を20~30壮、熱さを感じるまですえました。お灸の終了後、声は普通に出るようになりました。この症例に対しての中医学的な解釈、臂臑の意味、声帯癌や反回神経麻痺や声帯ポリープなど器質的疾患との鑑別が大切であるなどの考察でした。私は中医学的な考えを治療には反映しませんが、必ず学ぶ点はあると思いますので、宮川先生にはこれから中医学をしっかりやって欲しいと願うのでした。
・症例報告:頻尿を主訴とする鍼灸施術の一症例
【藤田先生】
44歳の男性。主訴は夜間頻尿。太り気味の体格。いつごろかは不明であるが、尿が夜間頻繁にしたくなり、2時間おきに目が覚めてしまうので、体がつらい。東洋医学的所見や症状から、脾虚・陽虚、水分代謝に関わる肺・脾・三焦が関与し、排尿や尿生成の腎・膀胱も考慮に入れながら治療方法を選択。水分代謝に関わる臓腑の機能を高める事を目的としたが、うまく効果を得ることができなかった。夜間に尿意のため目が覚めるのか、目が覚めたら排尿したくなるのか、など問診が正確なのか、自分がこうではないかという先入観はなかったか、もう少し患者の発症までのストーリーを詳しく聞くなどの問診について方法が指摘されました。頻尿に関する器質的疾患の鑑別、多くの所見から様々な方向から原因を追及することも指摘されました。あと、患者さまは医者嫌いなのですが、うまく病院に行ってもらっては?!なんて話もありました。
・抄 読:「代替医療のトリック」を読んで
【太田先生】
本日は、実技に時間がかかったので、この本の中に出てくる鍼治療に関する部分の触りだけ話して頂きました。このサイモン・シン、エツァールト・エルンストが書いた著書は、代替医療に関して科学的に効果が証明されているのか、本当に効果があるのかどうか検討した本です。全日本鍼灸学会でも反論の記事が書かれています。ようは批判書ですね。私も内容をまだ読んでいませんので(早速、買いましたが

・実 技:筋肉の触診 ~筋肉を触ろう!~
【粟 先生】
本日は背部表層筋である、僧帽筋、広背筋、脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋)などの触診とその確認、そして、腰方形筋や前鋸筋、上腕三頭筋など関連筋との筋連結を確認しました。これが意識して触ると臨床でも違ってくるのです。頭だけではなく、筋肉を触りながら実技をやっていると、表層の筋ということもあり、筋の縁が見えてくるんですよね。不思議です。筋肉なんて分かっている!と思っていますが、なかなか深いのです。
酔耀会の勉強風景の写真は初公開なので~す



皆で筋肉を触りながら芸術作品をつくっているところです


芸術作品名「生贄のM」…完成図


モデルさんです

”一年の計は穀を樹(う)えるに如(し)くはなし、十年の計は木を樹うるに如くはなく、終身の計は人を樹うるに如くはなし”(管子)
一年の計を立てるなら穀物を植えるがいい。十年の計を立てるなら樹木を植えるがいい。終身の計なら人物を育てるのが最も良い。という意味。
人が集まり刺激し合うということは、その道の終身の計と同じだと思うのです。よき仲間を持ち刺激し合いながら成長していくことこそ、そこに人という大きな財産が出来てくるんでしょうね。


来月も頑張ろう~っと

二葉鍼灸療院 田中良和
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