今月は久しぶりにたくさんの記事を書いております
さて、ここ最近の当院へ初診で来院された皆様の問診の中から、少し標題について書いていきたいと思います。
「はり治療は本当に痛くないのか」ということです。
今月に入って3名ほどの新患さんから聞いたお話です。
「はり治療は、痛いので、なかなか来る勇気がなかった」
「はり治療の効果はあったのですが、痛いのが苦痛で・・・」
このようなお話を問診の中で「鍼灸治療の経験」をお聞きする際にお話いただきました。
その新患さんたちは、当院の「痛くない」鍼治療を経験されて安堵されるのですが、ふと頭をよぎったのは「本当に、鍼治療は痛くないと言えるのだろうか」「国民の皆さまが体験される鍼治療というのは、実は「痛い」ものが多いのではないか」と、立て続けに「鍼が痛い」というご意見を患者さんの声として聞く機会があり、このようなブログを書かせていただいております。
鍼治療の方法にも多くの手技があります。ここで「痛い」と感じる鍼治療というものは”皮膚の中へ刺す方法”のことです。中には皮膚にあてたり、接触したり、擦過したりする”皮膚の中に入れない鍼の方法”はありますが、理解されていることと思いますが、それに関しての話ではありません。
また、それぞれの目的の深さまで鍼を入れて、そこでジーンやジワーや、ズキーンやビクッとくるような「鍼の響き」を求めることを効果の目安とされている施術者の皆様もおりますが、今回のお話はこれでもありません。
皮膚に刺す時、そして、そこから目的に深さまで入れる時に患者さんが感じる「痛み」のことです。
本当に残念な話なのですが、鍼治療は少しくらい痛いのは当然と話す施術者もいるらしいので困ってしまいます。結論は、皮膚に刺す時に痛い、そこから鍼を入れる時に痛い場合は、ハッキリ言ってその施術者の技術が未熟なだけです。
なかには鍼灸治療が初めてですごく緊張されている方や痛みに敏感な方もおられます。しかし、痛い鍼が当たり前、これを我慢すれば楽なるというのはナンセンスですし、独りよがりですし、真面目に患者さんのことを思い生涯研修に励み、技術の練磨を行っている鍼灸師に失礼です。
何よりも患者さんに不利益です。
私は、修行時代から師匠によく言われたのは、「鍼は技術。それも高度な技術だ」「その技術を毎日、練習し、磨いていくのは当然のことだ」と。また、「プロスポーツ選手は、学生よりも技術の訓練をしないのか? プロだから高度な技術を得るために練習しないといけないんじゃないのか?」と注意されたことを思い出します。
修行時代を振り返ると、注意や、叱られた思い出ばかりが蘇ってくるのですが、実は、これが宝だったりします
この業界、実はこんな基礎的な部分の底上げも必要なのかもしれません。東洋哲学の考え方は陰陽論であり心身一如です。治療効果の追求は大事ですが、患者さんが痛くなく、苦痛なく、気持ち良く治療できる技術、患者さんの心理的面といいますか、ホスピタリティーが大切でしょう。
当院が行っている生体制御療法に関しましては、私もこの治療方法の考案、研究をされている東洋医学研究所® 所長 黒野保三先生(師匠)に師事して、修行あるいは技術に関してはトレーニングしておりますので、
「当院を含めた東洋医学研究所®グループの鍼治療に関しては、痛くない」
(東洋医学研究所HP: http://www.touyouigaku.org/group/)
と確信を持って言えます。
また、私は石川県鍼灸マッサージ師会の役員をやっておりまして、地域貢献活動や普及活動を担当させていただいておりますが、その活動にスタッフとして参加して、施術や体験者の対応をみている鍼灸師に関しては、「痛くない鍼ができる」と、こちらもおススメできます。
(石川県鍼灸マッサージ師会のHPをご参照 http://ishikawa-shinkyu.or.jp/)
できれば、鍼灸治療を求める国民の皆様が、効果が出る はもちろん、痛くない鍼ができる施術者、優しい施術者に出逢っていただきたいなと、心から思います。
鍼灸治療に関して、何かご質問等がございましたら、いつでもご相談、ご連絡くださいませ
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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