これも木津川河川敷の河原近くで撮ったものですが、ホオジロの♀の個体です。
ホオジロの顔は雌雄共、嘴近くから眼を通過して更に後方に伸びる「過眼線」と呼ばれる
帯状の模様があり、♂はこの過眼線が黒色で♀は褐色をしています。
目先から嘴までは「目先線」と呼び、目尻から後方のものを「目尻線」と呼んでいて、
この「過眼線」の形や色は他のホオジロ科の鳥との違いを見分ける一つのポイント
にもなっています。
ところが、下の画像を見て頂くと判ると思いますが、この個体には目先から嘴までの
「目先線」が見られません。
これは生まれて初めての冬を迎えた♀にだけ見られる特徴で「第一回冬羽」と呼ばれる
ものです。市販されている殆んどの図鑑には掲載されていませんが、留鳥のなかには
冬場にこのような変化を見せるものが多くあり、少し同定が難しくなります。