山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

スイカズラ(吸葛)の果実

2010-11-27 21:31:33 | 被子植物合弁花

5~6月に唇形の白い花を咲かせるスイカズラの果実です。
黒光りしているものの、特に美しいと言われるような果実でもありません。
どちらかと言うと「超」がつくほど地味な果実です。


別名を忍冬(ニンドウ)といいますが、この名は緑の葉が落葉せず寒い冬を
耐え忍ぶところからきているそうです。

しかし実際にはこの時期になると半分以上は落葉しているので、この地味な果実も
少し植物に関心のある人にはそれなりに目につきます。

このような性質を持つ植物は「常緑」でも「落葉」でもなく、「半落葉」と呼んでいます。


スイカズラ <スイカズラ科 スイカズラ属>  半落葉蔓性
この植物は我が国では同じ生息環境に、ヤマノイモやアオツズラフジなどの
競合する蔓性植物が多いため、さほど大繁殖はしませんが、ヨーロッパに帰化したものでは
競合植物が少なく大繁殖しているため、一部の国では有害な外来植物に指定されています。



この果実は液果で直径は5~6㍉ほど、中には褐色の種子が2個入っています。

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