「たんぽぽ戦争」という言葉が生まれたのはいつごろからでしょうか?
それは外来種であるセイヨウタンポポが日本全土で繁殖域を広げ、それに伴って
在来種のタンポポが減ってきている状況を危惧したものです。
実際にはセイヨウタンポポが在来種を駆逐しているというような証拠はありませんが、
繁殖力という側面からみれば、セイヨウタンポポは非常に有利な特徴を備えています。
セイヨウタンポポは遺伝子的には3倍体(染色体が3セット)で、正常な減数分裂で花粉ができにくい
反面、受精を必要としない単為生殖で種を作るので、他の株と花粉を交換する必要がありません。
このことは、二倍体の染色体を持つ在来種のタンポポが自家受粉できず、他の株との花粉の交換が必要
なことと比べれば、繁殖力の点で非常に有利なことが判ります。
セイヨウタンポポ<キク科 タンポポ属> ヨーロッパ原産 帰化植物
頭花がやや大きく、総苞の外片が反り返っている点で在来種のタンポポと見分けられます。
1つの花に付く種子の数は在来種の約2倍、毛足の長い綿毛は種子を遠くにまで運べます。
種子は、在来種のように夏眠せず、直ぐに発芽する点でも有利
こちらは在来種と思われる個体、総苞の外片は反り返らず密着しています。
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なかなかの生命力、日本の在来種は駆逐されるのも理解できます。
そういえば、日本タンポポは滅多に見かけなくなってしまいましたネ。
ザリガニもアメリカザリガニばかりになってしまって日本ザリガニは見なくなったし・・・
うちの方で日本ザリガニはミソガニって言います。
話がそれてすみません ^^;
西洋タンポポの強みはやはり単為生殖です。
受精しなくても勝手に子供(種子)をどんどんつくれるなんてちょっと怖いですね。
いってみれば「男はいらん!」ということ
この男いらんタイプのセイヨウタンポポには我が愛しのニホンタンポポには
どう見ても勝ち目はなさそうです。
ザリガニの在来種は関西ではほぼ絶滅状態です。
まだ一度も見たことがありません