四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

新人世は何を拓くや

2021年09月12日 18時21分44秒 | 短歌
政府は、発令中の緊急事態宣言について、本日12日の期限をもって宮城県と岡山県を
「まん延防止等重点措置」に移行し、東京都、神奈川県等19都道府県の期限を、
今月30日まで延長することに致しました。

  「薄紅に染まり始めた八重の酔芙蓉」

 なお、自民党の総裁選挙は構図がほぼ固まり、各候補の活動が本格化していますが、
10日に総裁選への出馬を正式に表明した河野行政改革担当大臣は「少しずつ手を伸ばして
いけば、いずれは星にだって手が届くかもしれない。みんながそう思ってくれるような
リーダーになりたい」とコメントをされています。これにより、岸田前政調会長、
高市前総務大臣に続く3人目の出馬表明となりました。

  「宮城野萩」

 一方、野党第一党である立憲民主党は、緊急事態宣言延長を受けて、追加の給付金や
医療体制の強化などを求めた緊急提言を発表しました。枝野代表は「(河野大臣には)
まずは総裁選挙の前にワクチン担当大臣として、こうした状況に答えを出していただきたい。
総裁選挙よりもコロナ対策だ」と要求しました。枝野内閣で実行する7つの項目に、
コロナ対策の司令塔設置や森友・加計学園・桜を見る会の真相究明などを掲げ、政権交代を
目指しています。

  「宗旦むくげ」

ともすると、テレビ等マスコミは総裁選一色に、塗りつぶされる様相を呈していますが、
依然として新型コロナ感染症の新規感染者数は昨日、11日でも、8,809人と高水準にあります。
また、自宅療養という名の「自宅放置」に象徴される、医療危機は依然として改善されて
いない状況です。

  「うす紅のノウゼンカズラ 」

私たちもワクチンの二回目の接種は済んだとはいえ、新型コロナ感染症の基本的対応を
従来通り進めていかねばと思っています。なお、経済の中枢を担う30代から50代の
ワクチンの遅れ、さらに罹患者の重症化が気になります。

  「二度目に咲いた月下美人(1)」

こんな日々のなか、我が家の月下美人が7月に続いて二輪ほど開花しました。
また、散歩で行く遊歩道では、いつしか蝉時雨も収まり、すだく虫の音も聞こえ、
季節の確かな移ろいを感じます。
また、酔芙蓉、ムクゲ、凌霄花の夏の花に交じり、コスモス、宮城野萩等の秋の花も
咲きはじめています。

  「二度目に咲いた月下美人(2)」


  「オレンジ色のノウゼンカズラ」


  「白色八重の酔芙蓉」


日々の徒然に詠んだ短歌を掲載したいと思います。

 ☆匂い立つ月下美人の花に酔う 一夜限りの命思えば
 ☆星月夜 かの日交わした言葉など 妻と語らい思い出しいる
 ☆カナカナに 死にたくないとつぶやける 友の横顔 苦悩思いし
 ☆遠い日の友のつぶやき吐息をも 思い出させてカナカナは啼く
 ☆秋雨に濡れつつ開く酔芙蓉 逝く夏惜しむ寂しさもまた
 ☆蝉時雨止みて響くや虫の音に さやかな秋の おとのいを聞く
 ☆蝉の穴 いく歳月の旅路とも 苦闘の果てか命の絶唱
 ☆トンネルとトンネルつなぐ京急線 海の蒼さに「赤き疾走」
 ☆八ヶ岳 浅間アルプス囲みたる 我がふる里もコロナ禍のなか

  「小紫式部」

 ☆水中のさらなる闇を切り裂きて ワンツー決める木村と富田
 ☆極めゆく最高齢のメダリスト 挑む高みを 笑みて宣言
 ☆五輪終え 熱き感動その余韻 残すもコロナ荒びは止まず
 ☆折り鶴は飛ばずも連なり長崎の 空をおおいて祈りの形に
 ☆入院も叶わぬままに自宅死と 憤怒の想い誰が汲みとるや
 ☆壊れゆく世にささやかな抗いを 荒れ野の隅にコスモスを植え
 ☆コロナ禍と熱波と豪雨うち続き 新人世の説きし世思う
 ☆手詰まりと限界示す資本主義 新人世は何を拓くや

  「芙蓉」
コメント (13)
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