四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「五行詩」「痛みの変奏曲」鑑賞(1)

2021年09月08日 09時31分05秒 | 短歌

「五行詩」「痛みの変奏曲」鑑賞(1)
     皆さまからの短歌の投稿も歓迎します。
       毎週水曜日の定期掲載を目指します。



 前回のブログで、嵯峨哀花氏 著 「痛みの変奏曲」の解説にかえて、拙文を載せさせて頂きました。その際、ブログ友Kenさんより、「痛みの変奏曲」の「五行詩」の中から順番に5首位ずつ掲載して鑑賞できる「コーナー」を作っては、とのご提案を頂きました。

 このブログにお立ちより頂く皆さんの中には、短歌にあまり興味を持たない方もいらっしゃるとは思いますが、ブログ友からの積極的なご提案を頂きましたので、お応えしたいと思います。極力、解説や私見を交えず、自由に鑑賞して頂くことを前提に、著書からの転載を中心に掲載して参りたいと思います。

 なお、今後このコーナーで皆さんから投稿頂いた口語短歌を、お互いに批評し合う場も、用意して参りたいと思っています。
 短歌を初めて作る方も含めて、遠慮なくコメント欄に投稿頂ければ、皆さんで合評できるようにして参りたいと思います。



嵯峨哀花 著 「五行詩」「痛みの変奏曲」より転載

1.哀しみよ今日は(1)

  哀しみは
   青く切ない 
    大空に
   浮いてただよう
    赤い風船
 
    哀しみは
     荒れてさみしい
      公園に
     忘れさられた
      詩人の帽子

     哀しみは
      詩人が夜の
       夢に見る
      月がこいでる
       白いブランコ

    哀しみは
     独りぽつんと
      父母の
     留守に砂場で
      遊ぶ少年

   哀しみは
    赤い服着て
     お人形を
    抱いて寝ている
     少女の白夢

                次号に続く

コメント (24)
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